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三島由紀夫作品の選び方のポイント3点

三島由紀夫作品の魅力は独特な世界観と言葉の選び方、繊細で巧緻な作風にあります。ここではそんな三島由紀夫作品の選び方について詳しくみていきましょう。

ポイント1.スタイルで選ぶ

三島由紀夫作品のなかで最も人気のあるスタイルはやはり小説です。彼の生み出す世界観は独特にして巧緻。選ぶ言葉は美しく繊細で多くのファンを獲得しています。小説も長編から短編まで多く執筆を行っており、初めて三島由紀夫作品に触れるという方は短編から手にとってみると良いかもしれません。

また、三島由紀夫という人そのものに興味があるという方はエッセイやコラムを読んでみるのもおすすめです。エッセイは三島由紀夫という人がどんな人なのかを知るのに適しており、ユーモアを交えているので読みやすい作品でもあります。

コラムの方は三島由紀夫の思想や哲学に触れたいという方に適しており、彼の美学について知りたいと考えている方におすすめです。また、著名人と対談をした内容をまとめている作品も、三島由紀夫を知る上で非常に役立ちますよ。

ポイント2.ジャンルで選ぶ

一口に小説と言っても様々なジャンルがあります。三島由紀夫の小説を読もうと考えている方はジャンルから絞るのもおすすめの選び方です。

三島由紀夫作品の中でも高い人気を誇るのはやはり恋愛をテーマとした作品です。ロマンチストな面を持つ三島由紀夫ならではの観点で描かれる数多の話は、純愛や同性愛といった様々な模様を、恋愛ならではの苦悩や喜びを交えて鮮やかに描かれます。ちなみにエッセイの方にも恋愛をテーマとした作品があるので、彼の恋愛観に興味のある方はぜひそちらも読んでみてください。

また、小説家の作品はその人の思想が反映されるものですが、三島由紀夫作品にも彼の思想や哲学が色濃く盛り込まれているものが多くあります。三島由紀夫を語る上で避けることのできない、男らしさや死について、武士道といった美学は時代を超えて多くの人たちを揺さぶります。まず彼の思想を知ることで小説がより読みやすくなるので非常におすすめです。

さらに、時代を反映した作品から選ぶのもおすすめです。彼の作品は戦前戦後の激動の時代を描いたものが多くあり、その時代だからこそある日本人の思いや人間の機微を三島由紀夫だからこそ書ける文章で表現しています。現代人には遠くなってしまった武士道のなんたるか、死とはかくあるべしという日本人の誇りが緻密に描かれており、心に強く訴えかけてくれます。

ポイント3.レビューで選ぶ

三島由紀夫には非常に多くのファンがおり、彼の作品は網羅しているという方も少なくありません。そんな方のレビューは三島由紀夫作品を選ぶ上で非常に役立つ情報になります。その作品を読んでどんな感想を抱いたのか、この作品はどんな人に向いているか、ということを詳しくレビューで書いていることもあるので、悩んだらぜひ参考にしてみましょう。

このあとにご紹介するランキングでも口コミを合わせてご紹介するのでぜひ参考にしてみてくださいね。

三島由紀夫作品おすすめランキングTOP30~21

30位:幸福号出帆 (角川文庫) 文庫 – 2010/10/23

802円

美貌の青年敏夫はオペラ歌手を目指す異父妹の三津子を溺愛しています。近親相姦という禁断の上に成り立つ幻想に酔いしれるように愛し合う二人をスリリングな筆致で描いています。禁断の愛。悪の道。オペラを意識した劇的な転換。幸せのなり方を考えさせられる作品です。三島由紀夫作品としては比較的ライトな作風なので初めて三島由紀夫の小説を読むという方でも読みやすい1冊です。
娯楽小説とはこれ!という作品。ちくま文庫の三島作品は、本当に選りすぐり。
三島先生の王道の作風ではないのでしょうが、さらっとした颯爽とした文体と、キャラクターの生き生きした感じが
まるで舞台をみているような気分にさせます

29位:盗賊 (新潮文庫) 文庫 – 1954/5/4

464円

したたかな娘に振り回されて終わってしまった恋の傷心ゆえに死を決意した藤村明秀の前に同じように恋に破れ、自殺を考えている山内清子が現れます。二人はお互いの胸の中の幻想を育てあうという目的のために共謀するようになります。死の想いに引き寄せられる男女を10代の三島由紀夫が流麗に描いた作品です。三島由紀夫を語る上で避けることのできない「死生観」に触れることのできる1冊になっています。
死を決心したときに、初めて生を実感できるという作者の考えは『葉隠入門』で書き表されているが、本書はその思想が根本としてある。生きるものはすべて死に向かっているが、我々は普段それを意識せずに生活する。と言うより、生活そのものが死に向かっていることを隠す。そのため、我々は生きているだけでは生を実感できない。恋に破れた明秀と清子は死を直視したとき、こうしてぬくぬくと生きながら死を待たなければならないという苦しさを感じたに違いない。もっとも、両者がどのような思考の経路を辿って死の決心に行き着いたかは異なるかもしれない。本書で詳しく描かれているのは明秀についてのそれのみだからである。

一方、話が進行していく中で、明秀に対する藤村子爵・夫人の位置関係が変化していくことが、本書を重層的にしていると思われる。夫人に対して持つ子爵の疑惑は、明秀の描いた失恋の疑惑と異なっているようで実は同じ感情機構のように見える。なぜなら子爵も明秀と同様に、自分の感情を秘密にしていると考えられるからだ。

作者の若い頃に書かれた作品だけにアフォリズムが目立っている。そのため少しうるさく感じてしまう部分もあるが、繊細な内面描写と、最後の一文のために計算し尽くされた構成の巧みさはその頃から健在であり、作品を奥深いものとしている

28位:複雑な彼 (角川文庫) 文庫 – 2009/11/25

734円

三島由紀夫が40歳で書いた青春恋愛小説が「複雑な彼」です。国際線のスチュワード宮城譲二に焦がれた森田冴子の恋愛模様を描いた作品です。恋愛模様に絡まる宮城譲二の複雑な遍歴が読者を深く引き込みます。実はこの作品にはモデルがおり、実在した日本航空の元客室乗務員、後に作家となった安倍譲二氏がそのモデルと言われています。三島由紀夫作品としては娯楽テイストの強い作風で読みやすい小説として人気の1冊です。
作家、安部譲二をモデルに書かれた作品ですが、あまり三島由紀夫らしくない題材と思われたの中に三島らしき表現を発見して興味深く面白く読みました。初版の装丁本を探していましたが、こちらの装丁もなかなか良かったです。

27位:音楽 (新潮文庫) 文庫 – 1970/2/20

562円

三島由紀夫作品の、どこかデーモニックな雰囲気を味わいたい方には「音楽」がおすすめです。少年期の近親相姦による甘美な体験から不感症悩む女性麗子を癒すべく、精神分析医が彼女の深層心理を探るうちに翻弄されていく様子を描いた、悪魔的な作品です。人間の不条理さ、性の真相に加え、精神分析という学問に対する疑問、理論だけでは割り切れない人間性をサスペンス風に表現した小説になっています。
冷感症の患者の治療の過程を追った小説であり、「音楽」というのは性的快感のことであって抽象的なものではありません。ですからそういう話はお好きでない方にはお薦めできません。
手段として精神分析を使っていますが、それにこだわることはないでしょう。サスペンスとして楽しめばいいと思います。思いもかけない展開の連続で引き付けられます。驚きの結末が待っています。

26位:豊饒の海 第四巻 天人五衰 (てんにんごすい) (新潮文庫) 文庫 – 1977/12/2

637円

最初に言うと「天人五衰」はこれだけで読む作品ではありません。この作品は「豊饒の海」という長編小説の「春の雪」「奔馬」「暁の寺」とあって、最終巻という位置づけです。それでいてなぜこの作品がランクインしているのかと言うと、この作品が三島由紀夫の最後の作品であるからです。構成としては20歳の若者が次の巻の主人公に輪廻転生するというスタンスになっており、仏教思想や神道、東洋思想などを踏まえた世界観になっています。そして長期に渡って「豊饒の海」を書き続けた三島由紀夫は「天人五衰」を書き終え、入稿日に割腹自殺をし、この世を去りました。

三島由紀夫という苛烈に生きた作家の生涯を知る上で、この作品は非常に重要な位置づけになることでしょう。
豊饒の海の最終巻ですが、全四巻の中で最も読みやすく、かつ、淡々と進んでいく一冊です。しかし、登場人物の心情描写が一番上手くできていて、特に本多と透の内の激しいものが実に巧みに描かれています。春の雪、奔馬、暁の寺にあったような大きな事件や困難にぶつかるというのは最後までなく、まさに本多と透の葛藤!という感じです。それが本当に面白い!
透、本多それぞれを中心としての文章が上手く交互に繰り広げられるのです。三島先生の才能に脱帽してしまいます・・・。
著者の人物設定はすばらしいです。特に透、絹江を創造した著者の千里眼に感動しました。透の手記に見られる繊細な変化などはこの著者にしか書けなかったと思います。
私はこの結末が好きです。はっきりはしないのに後味がいいです。
この巻をもって、著者が見つめた『滅びの美』が完成します。

本当におすすめです。

25位:鏡子の家 (新潮文庫) 文庫 – 1964/10/7

907円

「鏡子の家」は、戦後は終わったと言われる昭和30年あたりの時代を生きた5人の若者のニヒリズムを描いた長編小説です。三島由紀夫自信が戦後と言われた時代の総決算として心血を注いで執筆を行ったとされ、三島由紀夫を語る上では非常に重要視される作品となっています。出版された当時の評価としてはそれほど高くはありませんでしたが後の作品にも影響を感じるため、抑えておきたい1冊です。
三島由紀夫の隠れた名作と言わせてもらいます。鏡子の家。様々なバックグランドを持つ若者達が集まる「鏡子の家」底に行って、違っていることをお互いに再確認する場。そして自分自身をまた振り返る場。力を失った男は右翼団体へ、本当の自分を知った男は死へ、世の中の滅亡を思い描く男は、現実世界での成功の道を進む。絵が掛けなくなり、神秘の世界に足を踏み入れ、また絵の世界に戻る男も居る。破滅ではなく、再生を進む男。
面白い作品です。三島版「グレート・ギャツビー」みたい。でもそこは三島。日本の情念からくる美しさ、日本にいるから感じる官能や煌びやかな文体で縦横無尽にこの長編を編み続ける。
場を提供してきた鏡子は老いたときにこの物語をどう思うのであろうか。(架空の人物ではあるが。。。)

24位:太陽と鉄 (中公文庫) 文庫 – 1987/11/10

2,980円

「太陽と鉄」は自らの肉体、精神、文と武、生と死などを主題に書かれた三島由紀夫の自伝的随筆です。三島由紀夫の思想や哲学を探る上ではこの作品は重要な役割を持つ作品で、自身を可能な限り客観的に分析したものになっています。三島由紀夫を深く愛する方たちから非常に高い評価を得ている作品で、三島由紀夫という人間を知りたい方におすすめです。
「太陽と鉄」「私の遍歴時代」という二本のエッセイが収録されています。
それぞれ100ページくらいの分量です。

「太陽と鉄」では三島がなぜ体を鍛え始めたかについて書かれています。
太陽とは精神的な夜の世界に対する肉体的なものの象徴であり、鉄とは鉄アレイなどのウェイトトレーニングの重りのことです。

「私の遍歴時代」は、三島が影響を受けた文学などについて書かれているのではなく、
三島がどのような文学の流派に属していたかや、同時代の文学者をどう思っている(た)か、などについて主に書かれています。

解説には、後ろに入っている「私の遍歴時代」から読むのがオススメだと書いてありますので、これから読まれる方は気をつけてください。

23位:近代能楽集 (新潮文庫) 文庫 – 1968/3/27

562円

国内のみならず、海外からも高い評価を得ているのがこの「近代能楽集」です。その名の通り、能の謡曲を近代劇として翻案したもので、写実的に描く近代演劇とは趣が異なり、独自の完成で前衛的かつ抽象的に描いたものになっています。どこかシニカルな雰囲気もあり、三島由紀夫らしい雰囲気を好む方には好まれている1冊です。頭のなかで映像をしっかりと浮かべながら読まなければ分かりにくい部分もあり、しっかりと読む派の方におすすめです。
 三島由紀夫の作品は過去に何冊も読んだが、この作品が一番面白く、今回久しぶりに読み返えしてみて、また新たな感動が沸いてきた。

 シュールな戯曲で、人生の機微や男女の心理を、三島由紀夫独特の冷淡でシニカルなせりふの中に描写している。

 能楽という手法で、時間と空間を凝縮し、一編の作品のなかに中篇の一小説分のエッセンスが詰まっている。また、どの作品も結末が鮮やかでしばらく余韻が残るが、後味は悪くない。

 何度も読みたい本なんて、そうざらにない。お勧めです。

22位:文化防衛論 (ちくま文庫) 文庫 – 2006/11/1

842円

「文化防衛論」は学生運動がピークな昭和40年代前半に発表された評論です。刊行当時、各界の議論を呼んだ話題作になっています。戦後文化が爛熟した時期にあえて「天皇」に触れ、文化概念としての天皇という意義や、日本文化の国民的特色など独自の視点で鋭く論じています。日本人としての矜持が失われつつある現代日本において、日本人が守るべきアイデンティティを改めて考えさせられる作品です。
この”文化防衛論”は、高校生のころ、1970年代半ばに一度読んだことがある作品ですが、当時はこの作品自体は、なかなか理解ができなかった作品です。当然でしょう。それくらい密度の濃い作品です。そして、現代日本の姿を1960年代後半に見てしまった著者の絶望感は、決して同時代的な理解を得ることは不可能です。どういう風の吹き回しでしょうか、それとも天邪鬼的な意図なのでしょうか、今週のロンドンへの出張にあわせて持っていくはめになってしまいました。朝、出社前にシティのCAFEでコーヒーを飲みながらページをめくってみましたが、驚きました。これは実は読むのではなく、声を出して音読する作品なんですね。そう思わせるくらいリズムと論理の展開が的確な言葉の選択とマッチしているのです。たしかに部分的には時代の刻印を帯びていますが、ここで著者の提示した論点は、あまりにもリアルなものです。はたしてこのような三島の言説が外国語に翻訳されうるものなのか?それは疑問です。しかし1960年代後半の争点は今も変わらないままで争点として残り続けているわけです。そしてこのような作品に対して言葉でのコメントなりレヴューはいかほどの意味があるのでしょうか?

21位:英霊の聲 オリジナル版 (河出文庫) 文庫 – 2005/10/5

756円

「英霊の聲」は二・二六事件で銃殺に処された青年将校、神風となり死んだ特攻隊員の霊が魂の復権を目指す、という内容の短編小説です。この作品も非常に物議をかもした、ある種の問題作の扱いを受けています。天皇批判の問題作と言われ、イデオロギー小説かはたまた芸術小説かと言われた作品ですが、三島由紀夫だからこそ書くことのできた作品であると言えるでしょう。この作品もまた、三島由紀夫の生涯を語る上で重要なポジションにある作品で、思想に触れることのできる1冊です。
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