歴史小説のおすすめランキング50位~41位

50位:天地明察(2009年)

50位:天地明察(2009年)

沖田丁の傑作天文歴史小説「天地明察」。江戸時代前期を舞台に日本独自の太陽暦を作ることをテーマとしたこの作品は、文学賞の最高峰である直木賞の候補作になり、さらには吉川英治文学新人賞、本屋大賞を受賞するなどたいへんな話題作となりました。江戸前期の著名な囲碁棋士であり天文学者であった渋川春海が主人公。

49位:会津執権の栄誉(2017年)

49位:会津執権の栄誉(2017年)

会津をおさめてきた芦名家を描いた歴史長編「会津執権の栄誉」。これまで多くの歴史小説が出版されてきましたが、芦名家を取り扱ったものはかなり珍しいのではないでしょうか? 著者はオール讀物新人賞を受賞した新鋭・佐藤 巖太郎 。新人小説家とは思えない力強い筆致は、読者を惹きつけてやまない魅力があります。

48位:新選組血風録(1964年)

48位:新選組血風録(1964年)

日本が誇る伝説的な歴史小説の大家、司馬遼太郎。数々の名作を世に残した司馬遼太郎ですが、この「新選組血風録」もそのひとつ。本作は短編集で、多くの実在、虚像の隊士を視点から新撰組について語られていきます。司馬遼太郎の作りだすキャラクターの格好よさを存分に味わうことのできる一冊です。

47位:義経(1968年)

47位:義経(1968年)

こちらも司馬遼太郎の名作のひとつ。司馬遼太郎が源平合戦の英雄・義経を書く。これがおもしろくないわけがない! しかし源義経の一番の見どころであるはずの逃避行からその死までがかなり省かれた書かれ方をされており、その点は少々、残念なところ。それでもおもしろいことには変わりないので、歴史小説好きには是非とも一読してほしいです。

46位:楠木正成(2003年)

46位:楠木正成(2003年)

優れたハードボイルド作家として知られながらも、多くの歴史小説の傑作を世に送りだしてきた北方謙三の「楠木正成」。本作では忠義を貫く武士としての楠木正成ではなく、物流を掌握して野望を胸に抱く「悪党」としての楠木正成を描いています。ただのかっこいい男ではない、新たな魅力に溢れた楠木正成を堪能できる小説となっています。

45位:壬生義士伝(2000年)

45位:壬生義士伝(2000年)

柴田錬三郎賞を受賞した浅田次郎の歴史小説「壬生義士伝」。本作はみんな大好き新撰組を取り扱った作品で、守銭奴と呼ばれた隊士・吉村貫一郎の「義」に満ちた生涯を描いています。またこの作品はテレビドラマ化も果たしており、そちらの方も非常に評価が高く、数々の賞を受賞しています。

44位:一夢庵風流記(1987年)

44位:一夢庵風流記(1987年)

元は映画やテレビの脚本家として活動していた隆慶一郎が小説家に転身後、二作目にして大ヒットを記録、柴田錬三郎賞を受賞した作品がこちら。また「一夢庵風流記」はあの大人気漫画「花の慶次」の原作としても知られており、人情味に溢れた超強い傾奇者・前田慶次郎の活躍を描いています。

43位:新書太閤記(1941年)

43位:新書太閤記(1941年)

戦後の歴史小説家の代表といえば司馬遼太郎と池波正太郎ですが、戦前の代表といったら吉川英治であることに異論はないでしょう。その吉川英治の代表作のひとつが、この「新書太閤記」です。天下統一を成し遂げた名将・豊臣秀吉の半生を描いたこの作品は、出版から半世紀以上が経過した現在でも多くの人々の心を掴んで離さない名作として読み継がれています。

42位:赤ひげ診療譚(1964年)

42位:赤ひげ診療譚(1964年)

八つの連作短編からなる山本周五郎の傑作歴史小説「赤ひげ診療譚」。江戸時代に実在した町医者・小川笙船をモデルとした主人公と助手、そして患者との関係や葛藤を描いたヒューマニズム溢れる物語であり、何度も再販を重ねてきた傑作小説です。江戸時代の医療を通じて「人間とはなにか?」を問う本作は、時代を超えて多くの読者から熱い支持を受けています。

41位:信長死すべし(2012年)

41位:信長死すべし(2012年)

山本謙一の「信長死すべし」は、日本史において最大の謎のひとつといわれている明智光秀の謀反、いわゆる「本能寺の変」について書かれた歴史小説です。なぜ織田信長は死ななければならなかったのか? さまざまな人物の思惑がからまり合いながら進んでいく物語は緊張感バツグン! 時間を忘れて貪るように読んでしまうこと間違いなしです。

歴史小説のおすすめランキング40位~31位

40位:影武者徳川家康(1989年)

40位:影武者徳川家康(1989年)

慶長五年。場所は関ヶ原。そこで徳川家康が暗殺された!? しかし今は天下分け目の合戦の最中。家康の死は決して表沙汰にできない。そうして家康の影武者となった男を主人公に据えた物語が、この「影武者徳川家康」です。著者は隆慶一郎。奇抜な設定だけに終わらない、エンターテイメント性をしっかりと備えた歴史小説の傑作です。

39位:忍びの国(2008年)

39位:忍びの国(2008年)

2017年に嵐の大野智主演で映画化されたことでも話題になった、和田竜著作の歴史小説「忍びの国」。天正伊賀の乱を題材とした作品で、伊賀の国に攻め入ってくる織田信長と伊賀忍との手に汗握る攻防が、力強い筆致で書かれています。ちなみに映画の方もロングラン公開が続いた話題作となり、興行収入の方もなかなかのものだったとか。

38位:ぼんくら(2000年)

38位:ぼんくら(2000年)

こちらは宮部みゆきによる歴史小説。この人は本当になんでも書けますよね。さまざまなジャンルで傑作を残している宮部みゆきですが、この「ぼんくら」もそのひとつ。江戸の町を舞台にしたミステリーものである本作は、歴史に興味のない方でも充分たのしめる作品なのではないでしょうか。

37位:梟の城(1959年)

37位:梟の城(1959年)

司馬遼太郎が初期に執筆した傑作忍者小説「梟の城」。天下人である太閤・豊臣秀吉の暗殺の命を受けた主人公と出世の道を往くために忍者であることをやめた幼馴染、歴史の影で行われるふたりの戦いは、読者を魅了してやみません。直木賞を受賞したのも納得のエンタメ忍者小説の快作です。

36位:たそがれ清兵衛(1988年)

36位:たそがれ清兵衛(1988年)

藤沢周平の歴史短編小説集である「たそがれ清兵衛」。本作では凄腕の剣術使いである下級武士たちの物語が展開されていきます。普段は侮られているが、じつは強い! 王道中の王道ですが、だからこそおもしろい! また表題作は山田洋次監督、真田広之主演で2002年に映画化もしていますので、そちらの方も要チェック!

35位:覇王の番人(2008年)

35位:覇王の番人(2008年)

みんな大好き本能寺の変! やはり日本史上最大のミステリーと呼ばれるだけあって、取り上げる作家もじつに多いですね。真保裕一による「覇王の番人」もそのひとつ。明智光秀を主人公に、なぜ彼が本能寺の変を起こしたのかを独自の解釈を混じえながら克明に描いています。本能寺の変の真相は誰にもわかりませんが、それでも本作の解釈は答えのひとつにはなっているのではないでしょうか?

34位:沙門空海唐の国にて鬼と宴す(2004年)

34位:沙門空海唐の国にて鬼と宴す(2004年)

夢枕貘が世に放った空海ものの大作「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」。遣唐使として長安に渡った空海を主人公にした本作は、歴史と伝奇の融合を見事に成し遂げた傑作です。長安で起こる怪異を空海が解決していくという内容で、とにかく空海の人間としての魅力がたっぷりと堪能できる一冊となっています。

33位:花神(1972年)

33位:花神(1972年)

やはり司馬遼太郎はすごい! いったいどれだけ傑作を世に送りだしてれば気がすむんだ! この「花神」もそのひとつ。本作はいわゆる「幕末もの」のひとつで、村医から討幕軍の総司令官になった大村益次郎の生涯を描いています。また本作は1977年に大河ドラマ化も果たしており、そちらも非常に高評価な作品となっています。

32位:利休にたずねよ(2008年)

32位:利休にたずねよ(2008年)

山本兼一の「利休にたずねよ」は、茶道の第一人者として知られる千利休を主人公とした作品です。千利休の美学を他の人間の視点をとおして語られる本作は非常に高い評価を得、直木賞を受賞するという快挙を成し遂げました。またこの作品は歴史小説としては珍しく一人称形式で書かれており、その点においても目新しさを感じますね。

31位:歳月(1969年)

31位:歳月(1969年)

またもや登場、司馬遼太郎! 「歳月」は江藤新平という卓越した頭脳と特異な性格を持つ天才政治家の生涯を描いた作品です。幕末から明治初期までの激動の時代を生き抜いた江藤新平という男の魅力が詰まった本作。一度でも読みだしたら、夜が明けるまで読みふけってしまうこと間違いなしのおもしろさです。

歴史小説のおすすめランキング30位~21位

30位:伊達政宗(1970年)

30位:伊達政宗(1970年)

戦国時代には多くの武将が登場しますが、「独眼竜」伊達政宗はその中でもかなりの人気を誇る武将のひとりなのは間違いないでしょう。その伊達政宗の生涯を描いた作品が、山岡荘八の「伊達政宗」です。この作品は伊達政宗ものの決定版といってもいいほどの作品であり、歴史好き武将好き問わずに是非とも読んでほしい一冊です。

29位:徳川家康(1950年)

29位:徳川家康(1950年)

こちらも山岡荘八の作品。世界最長の小説としてギネス認定もされている「徳川家康」。韓国や中国でも出版された本作は、それぞれの国でも高評価を受けてベストセラーになりました。またこの作品は「狸じじい」というイメージの強かった徳川家康のイメージを刷新することにも成功しており、その点でも後世に与えた影響は大きいです。

28位:峠(1968年)

28位:峠(1968年)

時は幕末。越後長岡藩の家老である河井継之助を主人公に据えた作品である「峠」。著者は司馬遼太郎。近代的な価値観と先見性を持ちながらも「武士」としての己に縛られ、けっきょくは「武士」として維新軍との戦いに望んだ河井継之助の生涯は、悲しくも潔く、そして誇りと信念が読者の胸を打ちます。

27位:孤宿の人(2005年)

27位:孤宿の人(2005年)

この物語は絶対に涙なくしてページをめくることはできない! 宮部みゆきの感動の歴史小説「孤宿の人」。本作は基本的に悲しい物語です。しかしそれだけではありません。登場人物の心の温かさ、優しさが文章をとおして伝わってくるのです。一気読み間違いなしの作品であり、必ず心に温かい気持ちを残してくれる快作でもあります。

26位:のぼうの城(2007年)

26位:のぼうの城(2007年)

本屋大賞で二位となり、映画化も果たした和田竜の「のぼうの城」。「でくのぼう」と呼ばれながらも民たちから尋常ならざる人気を誇った武将・成田長親を主人公とした作品で、その人間的な魅力がこれでもかっというぐらいに書かれています。石田三成率いる二万の軍勢に攻め込まれながらも、籠城による徹底抗戦は果たして実るのか? 結末は是非とも自身の目で確かめてください!

25位:荒神(2014年)

25位:荒神(2014年)

「ファンタジー」と「歴史」、異なるふたつの要素を見事に融合させた宮部みゆきによる著作「荒神」。時は第五代将軍・綱吉の治世下。陸奥にあるふたつの小藩を隔てる山に人を喰らう怪物が現れます。その怪物の出現と同時に炙りだされるさまざまな問題。人々はいかにしてこの状況を乗り切るのか? 最後まで息をつかせない展開は、一気読み必至のおもしろさです!

24位:蜩ノ記(2011年)

24位:蜩ノ記(2011年)

葉室麟を直木賞受賞という快挙に導いた作品である「蜩ノ記」。前藩主の側室と密通した罪で、十年後に切腹を命じられた男を主人公とした本作。武士の気高き生き様を描いており、非常に静かな作品でありながら、心を強く打つなにかがこの作品にはあります。夜明けまで夢中で読み続け、気がつけば涙を流している……そんな作品です。

23位:城塞(1971年)

23位:城塞(1971年)

徳川家康と豊臣家の最終決戦である大坂の陣、そして大坂城という天下に比類なき城塞を舞台とした作品が、この「城塞」です。作者は司馬遼太郎で、「城塞」は同作者の「関ヶ原」という作品の続編にあたります。また本作にはさまざまな武将、武士が登場しますが、主役はあくまでも大坂城であるという、一風変わった作品でもあります。

22位:闇の狩人(1974年)

22位:闇の狩人(1974年)

司馬遼太郎に並ぶ歴史小説の名手といえば、この人! 池波正太郎。その池波正太郎が歴史小説×ハードボイルドという組み合わせに挑戦した意欲作が、この「闇の狩人」です。本作は記憶を失った凄腕の剣術使いと彼の謎を追う盗賊のふたりを主軸に物語は進んでいき、その中に江戸の暗黒街が絡んでいきます。また本作は映画化、テレビドラマ化もされており、気になる方はそちらもチェックしてみましょう!

21位:新史太閤記(1968年)

21位:新史太閤記(1968年)

司馬遼太郎による豊臣秀吉の半生を描いた作品がこちら。「新史太閤記」。本作はいかにして秀吉が尾張の百姓から天下人にまで登りつめたが書かれており、その卓越した頭脳と思想にはただただ驚かされるばかり。ただひとつ残念なのは、天下統一を成し遂げたあとのことがまったく書かれていないことでしょうか。

歴史小説のおすすめランキング20位~11位

20位:火喰鳥 羽州ぼろ鳶組(2017年)

20位:火喰鳥 羽州ぼろ鳶組(2017年)

火の神様に、人の強さを思い知らせて下さい——。田沼意次の治世下にある江戸を舞台に、火消に命をかける男たちの姿を描いた傑作小説「火喰鳥 羽州ぼろ鳶組」。喧嘩と火事は江戸の華、と呼ばれるくらいに火事が多かった時代に、誰ひとり死なせないという志をかかげて消防に挑む男たちの物語は王道中の王道をひた走り、胸が熱くなること請け合い。是非とも一読してみましょう!

19位:超高速!参勤交代(2013年)

19位:超高速!参勤交代(2013年)

土橋章宏の「超高速!参勤交代」は「参勤交代」をテーマにした珍しい作品です。江戸まで八日かかるところを五日でこい、という無茶な命令をくだされた弱小藩が、幕府のある企みのために妨害を受けながらもどうにかこうにかして江戸を目指すという内容で、コメディ色が強めなのも特徴のひとつです。

18位:真田太平記(1974年)

18位:真田太平記(1974年)

こちらも池波正太郎の傑作小説。「真田太平記」。戦国時代という乱世を生き抜いた真田家にフォーカスを当てた本作は、真田家の面々はもちろんのこと、その配下である忍者たちにも魅力的なキャラクターが多く登場します。また本作はNHKでテレビドラマ化も果たしており、そちらの方も評価が高いので、一度みてみるのはいかがでしょうか?

17位:二千七百の夏と冬(2014年)

17位:二千七百の夏と冬(2014年)

舞台は縄文時代の末期という歴史小説の定番から大きく外れた時代設定からして、もはや尋常ならざるおもしろ味の成分を感じさせる「二千七百の夏と冬」。縄文人と弥生人の邂逅と恋愛に主軸が置かれている本作ですが、縄文時代の生活や文化、弥生時代への移り変わりなどもリアルに描かれている点も興味深いところ。また現代と過去をリンクさせる構成もおもしろく、一気読み間違いなしの傑作です。

16位:村上海賊の娘(2013年)

16位:村上海賊の娘(2013年)

累計発行部数300万部! 本屋大賞を受賞したことでも知られる和田竜の傑作歴史小説「村上海賊の娘」。主人公は村上水軍の娘(海賊働きに明け暮れる醜女)であり、戦国時代を男よりも男らしく生き抜くたくましい姿が描かれています。痛快歴史アクションともいえるような小説であり、読んでいてワクワクドキドキできるところもポイントが高いです。

15位:蝉しぐれ(1988年)

15位:蝉しぐれ(1988年)

藤沢周平の最高傑作としても知られる「蝉しぐれ」。映画化、テレビドラマ化もされた作品であり、国語の教科書にも載っていたりするので「あっ、知ってる!」という方も多いのではないでしょうか? 藩の派閥争いに巻き込まれてしまった主人公の成長物語であり、そして恋の物語でもある「蝉しぐれ」は、時代を超えて多くの人に愛される名作です。

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三島マコト

映画と小説、それと漫画と格闘技を愛する男。WEB媒体で記事を書いたりもしてます。よろしくお願いします。

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