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星新一作品の選び方のポイント2点

星新一作品であればまずはショートショートからがおすすめですがショートショートであっても1000編を超える作品数なのでやはりどれを選ぶか悩んでしまいますよね。そこでここでは星新一さんの作品を選ぶ際の選び方のポイントについてみていきましょう。

ポイント1.ジャンルから選ぶ

ショートショート神様と呼ばれている星新一さんですが、ショートショートだけでも1000編を超える作品数、そしてショートショート以外の作品も多く執筆されています。

ショートショートに関してのジャンルとしてはSF、ミステリー、ユーモアなどが多く、短さと文章の特筆から非常に読みやすくなっています。そしてどの作品にもしっかりとしたオチが用意されているのも大きな特徴。初めて読んだときは「おお!」と思ってしまいます。

星新一さんはエッセイも執筆されています。作品の創作方法や子供のことなど星新一さんのファンが知りたくなることをシンプルながらエスプリを利かせて語られています。初めて星新一さんの作品を選ぶ際にとりあえずエッセイに手を出す、というよりはやはりショートショートを読んでからエッセイを読んだ方が楽しめるかもしれません。

ポイント2.映像化作品から選ぶ

星新一さんの作品は短くてオチが秀逸なことからたびたび映像化がされています。「世にも奇妙な物語」や「週刊ストーリーランド」などで目にしたことがある方は少なくないことでしょう。それらの映像化作品から星新一さんの小説を選んでみるのも非常におすすめの選び方です。ドラマとはまた違う、文章ならではの魅力が詰まっていますよ。

星新一作品の人気おすすめランキングTOP20~16

20位:地球から来た男 (角川文庫) 文庫 – 2007/6/1

518円

表題作「地球から来た男」を含むショートショートをまとめた作品です。テイストはSFでありながら突き抜けた不思議ではなく、日常から少しだけ軸のズレたような不思議さで、これが絶妙に読者を取り込むようになっています。日常から生じる祖語が世界を歪めるのですが、この加減がさすがは星新一、と唸るような絶妙なテイストに仕上がっています。
短編でここまで心理描写が醸し出されるのはさすがです。ありえないことも半ば事実のように受け止められる。

19位:ひとにぎりの未来 (新潮文庫) 文庫 – 1980/5/27

637円

「ひとにぎりの未来」は全部で40本のショートショート作品を収録している1冊です。この作品はブラックな要素が多くなっており、まさに「常識の粉砕機」たる内容になっています。現実に近い未来を繊細に描いた作品で、時に今を予測しているような事柄もあってドキッとするようなショートショートも。他のショートショート作品集に比べると収録本数が多いので読み応え重視の方にもおすすめです。
読んでいてドキッとさせられるのは、作品「はい」です。人が考えるよりも適切な行動を提示してくれる人工知能。ついに人々は自分で考えることを放棄してしまう世界のお話です。作品内の社会ではなんと結婚相手も提示してくれます。(おすすめされた相手は非常に気が合う)・・・そしてついに・・・?

今もAmazonを利用していて「レコメンド」に興味を惹かれる商品が並んでいて、思わず買ってしまいますね。もしかしてこのレビューも「おすすめ」欄からリンクしてきて読んでいませんか?
自分で無数の選択肢から一つ選び抜く労力はなくなりましたね。でもその先にある未来は、、、?一読の価値あり。

18位:竹取物語 (角川文庫) 文庫 – 2008/7/25

475円

「竹取物語」は「かぐや姫」として知られている作品で、これはSFの名手とも名高い星新一さんが現代語訳を施した1冊として高い評価を得ているバージョンです。日本最古の求愛ドラマを星新一さんはどのように訳すのか。学者の方が訳した作品とは異なり、面白さに重きを置いているので古文の苦手な方でも楽しく読めるようになっています。星新一さんの解説も楽しめるので、星新一さんファンの方にはぜひ手に取ってほしい作品です。
現代語訳はいろいろなバージョンがあります。どれを買っていいか決め難いでしょう。私は星新一さんのファンなので、これを手に取りました。
ファンからすると、これは星新一らしさ全開ではありませんが、全開にしてしまうと逸脱も避けられないので、原典を尊重しつつ、星新一っぽいちょうど良いところだと思います。補足が良いです。例えば、

原文: 竹を取りつつ、よろずの事につかひけり。
訳: 竹を取ってきて、さまざまな品を作る。
 笠、竿、(略)。筍は料理用。

また、章ごとの感想も、なるほどと感心しながら、全体を楽しく読めたので、後半に収録されている原文も、古文苦手だった私でも、苦も無く読めました。
竹取物語はもちろん知ってるけど、ちゃんと読んだことがないという方に是非おすすめします。

17位:人民は弱し 官吏は強し (新潮文庫) 文庫 – 1978/7/27

562円

「人民は弱し 官吏は強し」は最後まで屈することなく腐敗した官僚組織と闘い続けた星新一さんの父の姿を愛情を持って記した作品です。時代は明治末、12年間のアメリカ留学から帰った、星新一さんの父、星一さんは製薬会社を興し、医薬的に発展していきます。しかし、その自由なものの考え方が疎まれ、官僚たちの反感を買い、妨害されていきます。読んでいて辛くなる描写が多いので途中で挫折してしまう方も多いようですが、日本人ならぜひ読んでほしい作品になっています。
星新一による、父星一の企業家として切磋琢磨、奔走する人生の中盤編を書いた実録記と言う所でしょうか。

明治大正頃、当時日本では規制等で事実上扱えず他の企業が手を出せ無かったアルカロイド事業を必死に知恵を絞る事で開拓し大成功を収め、東洋一の製薬会社と呼ばれるまで登り詰めて行くが、

やがて官僚や関連企業の慢心や嫉妬等により目の敵にされ、総叩きと言える程の孤立無援の状況に追い込まれて行くー

時代は一世紀近く前の話ですが、通信技術や輸送等格段に進歩した現代にも依然通じる社会の根本的本質が星一氏の企業家人生に立ち塞がる無数の困難の出来事によって浮かび上がる形で描かれており、考えさせられる事の多い読み応えの有る作品です。

個人的には選挙時の敗退をのちの出来事に至って悔やむ辺りが考えさせられました。

作品内に登場する数他の関連した人物や企業も調べて一読してみたくなる興味を惹く者が多く、そういう意味でも読み応えが有りました。

16位:気まぐれ指数 (新潮文庫) 文庫 – 1973/5/25

637円

「気まぐれ指数」はびっくり箱作りのアイデアマンで犯罪批評が趣味の教養高き紳士の黒田が気まぐれで完全犯罪を計画し、仏像の窃盗に乗り出すものの、
てんやわんやの大騒動へとなっていく、ユーモア溢れる長編のコメディー作品です。星新一さんが傑出したギャグと警句をふんだんに盛り込んであり、ドタバタコメディながらもどこかおしゃれな雰囲気がたまらない作品になっています。
言わずと知れたショートショートの神様、星新一の珍しい長篇小説。不勉強のため定かではないのだけれど、この作品と「人民は弱し・・」以外の氏の長篇小説は知らない。多感な時期に呼んだせいか、私は個人的にこの作品が大好きなのだ。登場人物が互いに騙し合うドタバタ、ユーモアミステリーと紹介してしまうとそれまでなのだが、星新一独特の軽妙さとオシャレな雰囲気が良い。ショートショートばかりじゃなく、この作品も読んでみてね。

星新一作品の人気おすすめランキングTOP15~11

15位:声の網 (角川文庫) 文庫 – 2006/1/25

475円

「声の網」は電話をテーマにした12の短編を通して明かされる電話の秘密、という内容の短編集です。ショートショートではなく短編集なのでいつもと少しだけ違う雰囲気を感じることができるかもしれません。1970年に書かれているとは思えない、先見の明が光る部分もあり、改めて星新一さんの凄さを知ることができる1冊です。
星新一氏の著作の中でも特に好きな作品です。
本書を読むとジョージ・オーウェルの一九八四年を思い起こす人は多いでしょう。
けれどビッグ・ブラザーよりもずっと優しい。

出来るだけ人を傷つけず、出来るだけ人の意に沿って、しかし機械が出した結論は絶対。
殆どの人間はそんな世界の仕組みに気づきもしない。
例えそれに気づき、人間の手に主権を取り戻そうと機械に刃向かったとしても優しく追い返される。
機械は一部の人間の意志に背いてでも人間社会全体の幸福を最大化する為に働き続けます。

物語はどこか現実味を帯びており、私たちの世界に繋がる何かを感じさせ、問いかけます。

14位:できそこない博物館 (新潮文庫) 文庫 – 1985/2/25

637円

「できそこない博物館」は1000本以上のショートショートを生み出してきた星新一さんの書き溜めたアイデアのかけらを見ることができるエッセイ集です。誰にも見せたことのない創作メモ155編を通し苦悩や小説の作法を知ることができるだけでなく、神様の頭の中をうかがうような体験ができる貴重な作品になっています。
いわずとしれた、星新一さんの、物作りのヒントが書かれた本です。
何か思いついたら、メモを取り、いざ仕事をする時に、そのメモをかき回し、何とかものにしようという発想のいきさつが書かれています。
この本の場合、物語作りとしての展開が書かれていますが、作家でなくとも、普通の仕事でも役に立つ発想方法だと思います。
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