ジャンル：戦闘美少女系魔法少女、少女漫画
作者：武内直子
出版社：講談社
掲載誌：なかよし

セーラームーンに変身する月野うさぎ及び太陽系惑星のセーラー戦士の戦いを描いた作品で、1990年代少女漫画の金字塔と呼ばれています。1993年に『なかよし』が発行部数を205万部突破した頃の看板作品であり、2021年1月時点で単行本の全世界累計発行部数は3000万部を突破しています。連載と同時期にテレビアニメ化され、少女を中心に大人の女性、男性の間にまで広く人気を博し、単なる少女漫画・アニメの域をはるかに超えたブーム・社会現象となります。1993年度の第17回講談社漫画賞少女部門受賞、ゲーム化、ミュージカル化、テレビドラマ化等もされています。

月を守護星に持つ未来の戦士で、外見は幼いですが実は900～902歳という驚きの設定が話題になりました。主なアイテムはルナの頭を模したようなデザインのルナP・ボール。必殺技は“ムーン・プリンセス・ハレーション”や“ピンク・シュガー・ハート・アタック”です。

セーラーマーキュリーは、水星を守護星に持つ水と知性の戦士で、高い洞察力の持ち主で、敵を分析し作戦の立案を得意とします。水の力だけではなく霧や冷気も操ることが出来、格闘戦においては接近戦向きのスピード系と評されています。

火星を守護星に持つ炎と戦いの戦士で、情熱の戦士とも称されています。戦闘力が高く、セーラー戦士の中では戦闘隊長のような役割を担っています。
戦闘にはお札を使い対戦相手の動きを止める技の他に、妖気や邪悪な力を感知する霊能力を持っており、その鋭い霊能力と炎の力を巧みに使い攻撃をしかけます。

金星を守護星に持つ愛と美貌の戦士で、実質的に最初に覚醒したセーラー戦士です。武器は光の力と愛の鞭で、時として、非常識な力を発揮し、窮地においてのパワーや戦士としてのスキルは他の戦士の追随を許さないほど高いとされています。運動神経が抜群で、変身前から常人離れした身体能力を併せ持ちます。

冥王星を守護星に持つ時空と変革の戦士で、他のセーラー戦士より年齢が高いということもあって、精神力が高く落ち着いているのが特徴です。時間を操ることや空間転移、空間転送が出来るなど強大な力を持ち、戦闘力も非常に高く、必殺技が効く確率はセーラー戦士の中でも非常に高いとされています。

木星を守護星に持つ雷(いかずち)と保護の戦士で、勇気の戦士とも称されています。格闘戦においてはパワー系で、雷電や風、嵐などの自然のパワーや物を自在に操って戦います。セーラー戦士の中では最もパワーがあり、破壊力の高い技やダイナミックな格闘技などを用いた格闘戦が圧倒的に得意で、特にキックは非常に強力で、なおかつ正確に対戦相手の急所を打ち抜きます。

セーラーネプチューンは、海王星を守護星に持つ深海と抱擁の戦士で、微笑みの戦士とも称されています。戦闘能力が高く、技も海の波による水圧を武器としていることもあり広範囲で攻撃することができる上に、格闘戦もこなします。非常に冷静で、敵の弱点を突くなど戦い方は無駄が少なく、戦略家です。

セーラーウラヌスは天王星を守護星に持つ天空と飛翔の戦士で、戦いの戦士・疾風の戦士とも称されています。抜群のパワーとスピードで攻撃力は他のセーラー戦士を上回っており、戦闘力が極めて高く、先制攻撃を仕掛けることが多い戦士です。肉弾戦も得意とし、俊足の持ち主で、風や重力を武器に戦います。

セーラーサターンの守護星は土星「沈黙と破滅と誕生の戦士」で、世界を滅亡させる禁断の必殺技「デス・リボーン・レボリューション」の持ち主です。アイテム「サイレンス・グレイブ（沈黙の鎌）」は「死の女神の鎌」とも呼ばれ、この鎌の一振りで世界が滅亡するほどの強力なエネルギーを発生させることができます。

本作の主人公であるセーラームーンこと月野うさぎは『月』を守護に持つ戦士で、セーラー戦士のリーダー格として戦いますが、セーラームーン個人としての戦闘力は他と比べると弱く、究極の戦いに向かうためには戦士たちのチームプレーで戦うという仲間たちの協力がなければ不可能です。しかし、彼女の最終形態である『エターナルセーラームーン』は、パワー面と持久力と破壊力が他の戦士達の群を抜いた最強な戦士となります。

ブラックムーン一族の上級幹部の一人で、あやかしの四姉妹が命と引き換えに捕らえたマーズ、マーキュリー、ジュピターを惑星ネメシスに連れ去ります。後にちびうさの命を狙いますが、タキシード仮面の妨害によって失敗。終盤にネメシスが活性化したことに怖気づいて一人で逃亡しようとしたところをワイズマンとブラックレディに見つかったために、ワイズマンにネメシスを活性化した目的を問い詰めたがあっさり殺されてしまいます。

第一部における敵・ダーク・キングダムの上級幹部の一人で最初の刺客としてセーラー戦士たちと戦った敵キャラです。一番手であり人間の俗な欲望につけこむ作戦を多用したこと、処刑後のネフライトやルナのセリフなどから四天王の末席、無能とされることが多いが、泥人形の兵士を多数作り出し操るなどの魔力、多彩な変装・変身能力（着替えただけの変装以外に黒髪の船長に変身した）を駆使し部下に実行させた作戦のサポートを手堅くこなすなど大規模作戦の実行能力・適性ではむしろ他の三人に勝るともいえます。