ジャンル：魔法少女、ダーク・ファンタジー、SF
原作：Magica Quartet
監督：新房昭之
シリーズディレクター：宮本幸裕
脚本：虚淵玄
キャラクターデザイン：蒼樹うめ（原案）、岸田隆宏
音楽：梶浦由記
アニメーション制作：シャフト
製作：Madoka Partners、毎日放送
放送局 毎日放送ほか
発表期間 2011年1月7日 - 4月22日
話数 全12話

願いを叶えた代償として「魔法少女」となり、人類の敵と戦うことになった少女たちに降りかかる過酷な運命を、優れた魔法少女となれる可能性を持ちながらも傍観者として関わることになった中学生・鹿目まどかを中心に描いたアニメ作品です。オリジナル作品ゆえに先の読めない視聴者の興味を引きつけるストーリーが注目を集め、結果的には「近年最大の話題性」と評されるまでに至り、日本市場におけるテレビアニメのBD売り上げでは本作の1-3巻が歴代3位までを占めました。様々な賞を受賞し、2013年には、グッズの売り上げ総額が約400億円に達し、国内外をつなぐ経済圏を作り上げつつあると日本経済新聞が報じました。

銀の魔女の手下で、その役割は主張です。体についたパイプから近所迷惑な爆音を撒き散らし気まぐれな砂嵐のように移動します。かつてはきらびやかな銀色だったそうですが今はさび付いており、体はバイクの部品のようなものでできています。登場シーンがきわめて少ないため目立たない魔女の一人で、杏子によって両断されてしまいます。

その性質は虚栄で、自らを選ばれた存在であると疑わぬ魔女です。誰かに自分の作品を見せたくて仕方が無く、人間にも積極的に干渉してきますが、 その結界内はどこかで見たようなものばかりです。長期休学して周りに追いつけなくなったほむらに自殺を煽り、結界に取り込み襲いかかろうとしたところをまどかとマミにより撃破されます。

その性質は憧憬で、筋金入りのひきこもり魔女です。憧れは全てガラスの中に閉じ込め、閉じ込められた者はその心までも簡単に見透かされてしまいます。第4話に登場し、見滝原の人々に魔女の口づけ（呪い）を施し、集団自殺をさせようとしますが、その時居合わせたまどかに襲いかかり、最期はまどかを助けるため現れたさやかによって撃破されます。

その性質は憤怒で、カゴの中で足を踏み鳴らし叶わぬもの達に憤り続けます。鳥かごの中に人の下半身のみという姿をしています。暁美ほむらに機関銃で蜂の巣にされた後、手榴弾を投げつけられて倒されてしまいます。

性質は不信で、なによりも薔薇が大事なため、その力の全ては美しい薔薇のために注いでいます。結界に迷い込んだ人間の生命力を奪い薔薇に分け与えていますが、人間に結界内を踏み荒らされることは大嫌いのようです。椅子やハサミを投げつけマミを攻撃しますが、マミの策にはまり最期はティロ・フィナーレにより消滅します。

その性質は傍観で、蜘蛛のような糸を吐き結界内の空に自分だけの学園を作って学生達と変わらぬ日常生活を繰り返しています。首がなく袖からは4本の腕、スカートから伸びるのは足ではなく腕という6本の腕を持った不気味な姿で、不安定な足場に苦戦する相手に大量の学校机や椅子を投げつけ攻撃します。しかし魔法少女として初陣を飾ったほむらに爆弾を投げ込まれ消滅します。

戦闘スタイルは経験値の低さや、指導者たり得る先輩魔法少女二名と対立関係にあった事もあって洗練されておらず、スピードと勢いにものを言わせて叩き切るシンプルなもの。複数の剣を自身の足元に展開し飛び道具として相手に投げつける攻撃も可能です。また、『癒し』を望み魔法少女になったことから強力な自己修復能力が備わっており、高速近接戦闘能力+回復能力を駆使した非常に強力な魔法少女とされています。

その性質は執着で、欲しいものは全部で、絶対に諦めない魔女です。お菓子を無限に生み出せますが、大好物のチーズだけは自分で作ることができず、チーズさえ持っていれば簡単に隙をつくことが出来るとされています。暁美ほむらが「今までの魔女とは訳が違う」と話していることから、比較的強力な魔女であることが推測されます。

その性質は独善で、全ての生命のために祈り続ける魔女です。祈りの姿勢を崩さぬまま、その影の中へとあらゆる命を平等に引きずり込みます。この魔女を倒したくば、黒色の苦痛を知らなくてはならないとされています。第7話後半に登場した魔女で、手下を用いて全方位から攻撃を行い、相手がどれだけ素早く動こうと確実に捉え貫く強力な魔女です。

クラシカルな意匠のマスケット銃で優雅に戦う先輩魔法少女で、交通事故で絶命寸前のところ、キュゥべえと契約を交わしたことにより九死に一生を得、その後は魔法少女としての重圧や孤独に耐えながら一人で戦い続けています。魔法少女の中で一番経験豊富で、本来の魔力以外に自ら身に付けた後付けの魔力をいろいろ持っていますが、第3話にて一瞬の隙を突かれたところをお菓子の魔女Charlotteに頭部を食いちぎられ絶命するという無惨な最期を遂げています。

その性質は恋慕で、在りし日の感動を夢見ながらコンサートホールごと移動する魔女です。第9話冒頭では変身が完了し、全貌を現します。その場にいた佐倉杏子はさやかの肉体を運び出すため一度撤退しますが、彼女を元に戻す僅かな望みをかけて鹿目まどかを連れて再び対峙。猛攻に耐えまどかと杏子は必死に語りかけるものの、Oktaviaにその声は届かず演奏を邪魔する敵とみなされて攻撃を受けてしまいます。ついにはかつての親友まどかにまで手をかけたことにより、杏子はさやかの救出を断念します。最期は杏子の自爆攻撃により、彼女と共に爆風の中に消えました。

TVシリーズでは第4話終盤から登場、巴マミの縄張りを狙って隣の風見野市からやって来ました。キュゥべえ曰く、マミと同じくベテランの魔法少女で、暁美ほむらからも一目置かれている存在です。槍を使った戦いをするパワーファイターで、何より、自分の家族の無理心中を目撃したのに絶望せず、魔法少女として開き直って生きている精神力はかなり強いといえます。