ジャンル：伝奇・武侠・中国時代劇/戦国時代 (中国)/青年漫画
作者：原泰久
出版社：集英社
掲載誌：週刊ヤングジャンプ
レーベル：ヤングジャンプ・コミックス
発表号：2006年9号 -
発表期間：2006年1月26日 -

時は紀元前、春秋戦国時代。500年の争乱が続く中華西方の国である秦の片田舎に、信と漂という名の2人の戦争孤児がいた。今は 奴隷のような身なれど、いつか武功をあげて天下一の将軍になることを夢見て修行に励んでいた。

そんな2人が偶然にも秦国の大臣に出会ったことから、大将軍を目指す少年信と後の始皇帝となる秦王嬴政の運命の歯車が動き出す。

秦国の信とともに戦う羌瘣の姉・羌象を卑劣な手段で殺し蚩尤になった幽連は、蚩尤を選ぶ祭で本来禁忌とされる他部族と結託を実現し、有力候補であった羌象を殺害した羌瘣の宿敵です。女性でありながらあまりにも残虐で卑劣な戦いを好む点が嫌われている理由となっています。

嬴政に反乱を起こした成蟜の腹心で、 常に成蟜のそばにおり、成蟜から嬴政の首を持ってくるように命じられています。「いかにも悪そうな顔が嫌い」「典型的な私腹を肥やす悪役だから」「キャラクターが不気味な容姿で、やり方も汚い」という理由で嫌われています。

キングダムでは王弟・成蟜率いる反乱軍に所属していた上級武官です。成蟜の参謀・肆氏の片腕として、魏興とともに側近を務めていました。左慈は自らの剣を「天下最強」と豪語していましたが、山の民に敗れてあっさりと命を落としていることから、口だけキャラと非難されています。

慶舎は趙の将軍であり、趙国三大天である李牧の側近として登場します。優れた軍才の持ち主でありながら、直感で動く本能型の将軍です。そんな慶舎は、焦点の合っていない目と読めない思考が怖いという理由で嫌われています。

趙に仕える将軍で龐煖の副将の一人で、通称「特攻の万極」です。ギョロ目に長い白髪と黒い歯を持ち、吃音のようなどもった喋り方が特徴です。万極は秦国に対する恨みを原動力にして動いているため、不気味な姿が嫌われている理由となっています。

秦国の文官で秦王派の中心人物です。見た目はおじさんですが、太い眉や、力強い目つき、口ひげが威厳のある雰囲気を出しています。政に心酔している昌文君ですが、物語序盤には力不足な姿が描かれ、また左丞相の地位に就いていますが、右丞相である昌平君の方が強い権力を持っているため、ここでも頼りない姿が描かれています。

王翦が登場したのは、秦が魏国の山陽をとるための戦いを描いた「山陽攻略編」で、秦国側の総大将を務めることになった蒙驁(もうごう)の副官として登場しました。王翦は「自らが王になる」という思想を持っているため、裏切り者のイメージがついてまわっている点が嫌われている理由となっています。

汗明(かんめい)は秦国と敵対する楚国の武将です。楚国の大将軍であり、大柄な体格と圧倒的な武力から「楚の巨人」の異名を持ちます。汗明は「中華最強」を自負していましたが、見下していた蒙武に敗れたため、かませ犬と言われています。

キングダム・序盤のラスボスとして登場したランカイは、秦王・政の異母弟にあたる成蟜の側近として猛威を振るいました。成蟜の命令には絶対服従するランカイは、キングダム・第1巻から登場し、兄・政の首を討ちとれないことに苛立つ成蟜の姿を察して、主人の機嫌を損ねた部下の頭を鷲づかみにするなど、見た目の怖さと横暴さが嫌われている理由となっています。

女性でありながら、並外れた知略を駆使し楚軍を勝利に導く媧燐の姿は、男女問わず多くのキングダムファンを虜にしています。しかし、自信家でやりたい放題な描写が嫌われている理由にもなっています。

秦国の大将軍で、その武力は王騎と互角、軍を率いた際の武力は王騎軍よりも上と王騎に言わせる程であり、昭王による咸陽への召還を何度も無視していたために、六大将軍と並ぶ実力を持ちながら数えられておらず、また長年前線を拠点としていたことから中央での知名度は低いキャラです。麃公は見た目が怖いだけでなく、粗暴な性格を苦手にしている人からは嫌がられています。

李斯は才能のかたまりといえるキャラクターで、法の番人と呼ばれており、史実でも非常に頭が良い人物でした。そんな李斯は偉そうな物言いが特徴的なため、見ている人によっては生意気に映るかもしれません。

キングダムで小さなことにこだわらない闊達な性格を持ったオルド将軍は、燕国において大将軍の筆頭として活躍しました。オルドは自信満々な姿が描かれていますが、基本的には敵将に振り回されているため、かませ犬といわれて嫌われています。

キングダムにおいて呂不韋は秦国の大臣の中で最も位の高い相国を担当している実力者であり、その才能は歴史に名を轟かしている政治家范雎と商鞅に匹敵すると昌平君から評価されています。そんな呂不韋は目力が強すぎる見た目や、朝廷をかき乱した事が嫌われている理由となっています。

趙国における最強の武将の称号『三大天』の一角を成す人物で、また同国の宰相です。李牧は天才軍師と言われていますが、最後には龐煖の武力に頼るなど情けない一面を見せ、これが嫌わている理由になっています。

大后は政の実母にして、後宮をまとめる人物でしたが、傾国の美女と謳われ、政を産んだ以後も年を取らぬという噂が立つほど若く美しい容姿をしています。作中では政に愛情を見せるふりをしていましたが、実は呂不韋と国を乗っ取ろうとしていました。呂不韋に裏切られた後には嫪毐という男と関係を持つなど、やりたい放題な嫌われキャラです。