出生年：1967年

出身地：富山県

1991年に東映アニメーションへ入社。アニメーターとして『るろうに剣心－明治剣客浪漫譚』『ゲゲゲの鬼太郎』 『十二戦支爆烈エトレンジャー』などでアニメーターとしての活動を経て1999年に『劇場版デジモンアドベンチャー』で監督としてデビューしました。

2005年に東映所属中の最後の作品として『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』を制作した後に東映アニメーション退社。

東映アニメーション退社後の翌年には『時をかける少女』の監督を務め、アニメーション監督として大きく知名度を上げる。2009年には『サマーウォーズ』の監督を務めています。

2012年にアニメーション会社「スタジオ地図」を設立。設立後、初となるアニメーション映画『おおかみこどもの雨と雪』を制作しています。同時期に同作品で小説家としてもデビュ－。「家族」をテーマにして作品を描くことが多い。

2015年には『バケモノの子』を制作。2018年7月には『未来のミライ』を公開予定。

和月伸宏による原作漫画『『るろうに剣心－明治剣客浪漫譚』のアニメ作品。1996年から1998年にかけて放送されました。国内だけでなく、国外でも放送され日本を代表するアニメーションとして人気を博しました。

人々から恐れられた剣豪『緋村剣心』が流浪人として全国を旅する物語。

細田守さんは『るろうに剣心－明治剣客浪漫譚』のアニメーション演出として各話のアニメーション演出を担当しています。

尾田栄一郎による原作漫画『ONE PIECE』のアニメーション作品。主人公・ルフィ率いる海賊団が「ひとつなぎの大秘宝」を求めて世界を旅する物語。

本作品は漫画・アニメともに世界各国で愛されており、世界に誇る日本の代表的なアニメとなっています。1999年から放送開始。定期的に劇場版も公開されながら、2019年には放送20周年を迎える。

1999年に生まれた人が成人となっても、まだ冒険が続いているという、非常にスケールの大きい冒険が魅力的な作品。

細田守さんは「ONE　PIECE」の第199話のアニメーション演出を担当。

2003年から2004年まで約1年間もの間放送されたアニメ作品。

主人公ナージャが母親を探してヨーロッパ各所を旅する物語。旅先で出会った人たちとの交流と、それによって成長していくナージャを描いています。

これまでの作品に比べると魔法などのファンタジー要素は少なく、どちらかというと現実世界に近い内容。そのためもあってか日本国内では視聴率が低迷してしまいました。

しかし、ヨーロッパを舞台にしており、その描写も完成度が非常に高いことから海外では人気作となり世界各国で放送されました。

本作品で細田守さんはオープニング・エンディングテーマのアニメーション演出を担当しています。

大人気少女アニメ「おジャ魔女どれみ」の第4シリーズ目となる作品。本シリーズでは、「卒業」をテーマに物語が展開。最高学年の6年生になったどれみたちの活躍を描いています。

細田守さんは第4シリーズの中で40話・49話のアニメーション演出担当となっています。

大手ファッションブランド「ルイヴィトン」のプロモーションビデオとして制作された短編アニメーション。

『デジモンアドベンチャー　ぼくらのウォーゲーム』に感銘を受けた「村上隆」の打診によって、再びスタッフが集結して制作されました。監督は細田守さんが務めています。

内容は、ルイヴィトンの店の前で待ち合わせする少女が、自分とよく似た謎の生物に携帯電話を奪われる。謎の生物は少女を飲み込み、その先には不思議な世界が広がっていた。となっています。

テストで赤点をとってしまった少年・三太郎が「テストをやり直したい」という思いから過去へと向かう幽霊電車に乗って体験する不思議な出来事を描いた作品。

本作は1999年に制作された作品『劇場版　ゲゲゲの鬼太郎　鬼太郎の幽霊電車』を新たに3D化した作品。アニメーション演出に細田守さんが参加して、新たなゲゲゲの鬼太郎作品を誕生させています。

大人気アニメ『デジモンアドベンチャー』の初の3D化作品。
イベント「とびだす！3D東映アニメまつり」の作品として制作された短編アニメ映画。アニメーション監督として細田守さんが参加しています。

ポッドレーサーに乗るデジモンたちがグランプリを目指してレースバトルを繰り広げるという外伝的な内容となっています。

メーテルとともに旅を続ける少年・鉄郎。あるとき、鉄郎はクリスタルガラスでできたクレアに出会い、彼女との出会いによって騒動に巻き込まれて不思議な体験をすることになる。

2000年にイベント用アニメとして3Dバージョンで再び制作。3D化にあたり細田守さんが監督を務めました。

細田守監督にとって第4作目となるオリジナル長編作品。

人間界とバケモノ界『渋天街』が存在する世界を舞台にして、孤独な少年とバケモノが奇妙な師弟関係を結ぶ物語。

本作はバケモノと人間が相対する世界を行き来しながら、物語が展開。主題歌にはMr.Childrenの『Starting Over』が採用されています。

王道のストーリーが評価されている一方で、ストーリーやキャラクター設定に対しての批評の声も多く賛否両論されている作品。とはいえ、画力は非常に高くアニメーション演出は一定の評価を得ています。

とある春休みに主人公・太一はパソコンから謎の卵が産まれるのを目撃する。後に卵から「デジモン」と呼ばれる生物が誕生。仮想世界「デジタルワールド」を舞台にして、太一とデジモンとの交流を描いた作品。

本作はアニメ『デジモンアドベンチャー』の前日談にあたる作品。後に放送されるアニメシリーズに比べると、デジモンの描写や戦闘シーンがリアルよりに描かれています。

アニメ『デジモンアドベンチャー』の放送前に短編映画として制作された作品。デジモン好きなら一度は見ておきたい作品。

大人気漫画「ONE　PIECE」の映画版アニメーション。とある日、航海を続けていたルフィ海賊団たちは「もし君が、海賊の中の海賊ならば、信頼する仲間をつれてこの島にくるがいい」という手紙を見つける。

この手紙をたよりにしてオマツリ島にたどり着いた彼らは、突如としてオマツリ男爵から試練に挑むことを要求される。

本作『ONE　PIECE　ワンピース　THE　MOVIE　オマツリ男爵と秘密の島』はワンピース映画作品の中でも異質な作品といえます。

というのもトレーナーなどでは、いつも通りルフィ海賊団たちの冒険を明るく広告。キャッチコピーも「史上最大の笑劇！」となりました。

物語の冒頭もいつもと変わらない様子のコミカルな雰囲気。しかし、物語に終盤に差し掛かってくると徐々に陰鬱でダークな展開になっていきます。

ワンピース映画作品のなかでも「トラウマ映画」として今もなお話題にあがることの多い賛否両論ある特異な作品です。

本作の敵「オマツリ男爵」は物理的な戦闘力はそれほど高くないものの、ルフィを精神的追い詰めた人物としては歴代屈指の敵といえるでしょう。

ワンピース好きな一度は見ておきたい作品。

本作は細田守監督によるオリジナル作品の第2弾。

主人公・花は「おおかみおとこ」と恋に落ち、彼の本当の正体を知りながらも、その気持ちは変わらず結婚。

後におおかみおとこと人間のハーフである姉妹の雨と雪を出産。4人で幸せな家庭を築いていたものの、あることをきっかけにして家族に危機が訪れることになる。

「母と子」をテーマにして描かれた作品。「おおかみこども」をもつ母親として女で1つで育てあげていく母親とそのこどもたちを描いています。田舎町の大自然を豊かに表現しており、四季折々の描写を楽しむことのできる作品。

「おおかみおとこ」と「人間」が恋に落ちて家庭を築くという内容に対して世間に衝撃を与えた作品。