ヴァイオレット・エヴァーガーデンとは、暁佳奈（あかつき かな）によるライトノベル作品で、京都アニメーション大賞で初となる「大賞」を受賞した作品として知られています。自動手記人形（オート・メモリーズ・ドール）と呼ばれる代筆屋の少女、ヴァイオレット・エヴァーガーデンを主人公として、彼女の生い立ちや現在の代筆屋としての活躍をもとにした物語がつづられています。

とある大陸の、とある時代。大陸を南北に分断した大戦は終結し、世の中は平和へ向かう気運に満ちていた。戦時中、軍人として戦ったヴァイオレット・エヴァーガーデンは、軍を離れ大きな港町へ来ていた。戦場で大切な人から別れ際に告げられた「ある言葉」を胸に抱えたまま。

街は人々の活気にあふれ、ガス灯が並ぶ街路にはトラムが行き交っている。ヴァイオレットは、この街で「手紙を代筆する仕事」に出会う。それは、依頼人の想いを汲み取って言葉にする仕事。彼女は依頼人とまっすぐに向き合い、相手の心の奥底にある素直な気持ちにふれる。そして、ヴァイオレットは手紙を書くたびに、あの日告げられた言葉の意味に近づいていく。

メルクロフ准将は、ヴァイオレット・エヴァーガーデン 12話に登場するキャラクターで、ガルダリク帝国軍の軍人です。インテンス奪還作戦で要塞を放棄する際、敵に利用されないよう可能な限り破壊しましたが、そのときにギルベルトは未帰還兵に、ヴァイオレットはギルベルトと両手を失ったという因果関係になります。

エイモン・スノウは、C.H郵便社の自動手記人形であるアイリス・カナリーの幼馴染で、かつて愛成すから想いを告白されたことがありますが、幼馴染としてしか見ることができないということを理由に断っています。ファンの間でもイケメンキャラとして人気を博しています。

ローダンセは、アニメオリジナルキャラクターで、名門の自動手記人形育成学校の厳しさで有名な教師です。ヴァイオレットの正確かつ早いタイピングを評価しつつも文章力に対しては「これでは報告書だ」と酷評し、「ドールの在り方」を説きました。育成期間の終了直後はヴァイオレットの修了を認めませんでしたが、ヴァイオレットが初めて気持ちを汲み取って代筆したルクリアからルクリアの兄スペンサーへの手紙を見て、修了を認めます。その後、オペラ歌手イルマの出した作詞の依頼に対し、唯一遂行可能な人物としてヴァイオレットを推薦した人物です。

ネリネは、C.H 郵便社の受付で働いている女性キャラクターです。デイジーが訪ねていったときに居眠りしているという、細かい描写が人気となっています。ヴァイオレット・エヴァーガーデンの世界を別な角度で楽しめます。

ブルーベル・ユノアは、アニメオリジナルキャラクターで、自動手記人形育成学校時代のヴァイオレットの同級生です。とても照れ屋な性格で、男性ファンからは見ているだけで萌えると人気が高いキャラクターです。

イライアス・ヴァンダルは、クトリガル国にある郵便社、ヴァンダル郵便社の社長で、通称は『親方』です。主要道路を封鎖され孤立した依頼先に向かおうとするヴァイオレットのために、自ら複葉機を駆って彼女を送り届けています。

イベリス・コノウエは、アニメオリジナルキャラクターで、ヴァイオレットの自動手記人形育成学校在籍時の同級生です。シャヘル天文本部での写本作成にも参加しており、リオンと同室のカイル・ゼーニヒとペアを組んでいる美女系の人気キャラクターです。

イシドルは第11・12話に登場するキャラクターです。先の大戦で戦ってきた軍人・兵士達の、それぞれの持ち味が違う主張のぶつかり合い、せめぎ合いのドラマの中で、ガルダリク残党のひとりです。なかなかの小悪党ぶりを発揮し、しぶとくはありましたが、彼もまた戦争で消費され、死について感覚がマヒしている一兵士として描かれています。

父親は他界、母親（クラーク・マグノリア）は自宅で病気療養というアン・マグノリアを面倒みている家政婦のエリス。やがてクラークは幼いアンを残して旅立ってしまいます。クラーラの埋葬の日にアンに最後まで寄り添ってくれていたのは血縁者でも他の誰でもないエリスでした。

マリアは、戦場でヴァイオレットに手紙の代筆を託すエイダンの幼馴染です。エイダンにとって最高の幼馴染で、故郷に残したまま戦場に赴いてきたことから、エイダンは死の間際にヴァイオレットにマリアへの想いを手紙に託しました。

アルベルタは、シャルロッテの世話をする女官です。時には厳しく、時には優しく、実母のようになってシャルロッテを王女に相応しい人物になるように死力します。

ダミアン・バルドゥール・フリューゲルは、フリューゲル王国の王子で、自分より10歳年下のドロッセル王国王女のシャルロッテ・エーベルフレイヤ・ドロッセルの政略結婚の相手です。

ファンの間では「イケメンすぎる」「性格が良い」など多くのファンを博しています。

オリビア・ウェブスターは、オスカーの一人娘で、妻の死後、オスカーとオリビアは二人で仲良く暮らしていたが、オリビアが難病に掛かかってしまいます。元気に振舞うオリビアであったが病気と薬の副作用で弱り、オスカーに看取られて亡くなります。オスカーがオリビアと一緒に考えた物語の1シーンをヴァイオレットが再現し、それがオリビアを亡くし気力を失っていたオスカーの心を救いました。

シャルロッテ・エーベルフレイヤ・ドロッセルは、小国ドロッセル王国の第三王女で、王女と自動手記人形に登場します。婚姻で存続してきたドロッセル王国王女の例にもれず隣国フリューゲル王国の王子ダミアン・バルドゥール・フリューゲルと結婚することになります。ヴァイオレット・エヴァーガーデンには伝統行事であるダミアンとの公開恋文を依頼することになります。

パトリック・エヴァーガーデンの妻にして、ヴァイオレット・エヴァーガーデンを養女として迎え入れてくれた包容力のある女性です。ヴァイオレット・エヴァーガーデンが一般社会に馴染むため礼儀や教養を指導し、身に付けさせました。

「やさしいおばあちゃん」「こんなおばあちゃんが欲しい」と人気になりました。

アン・マグノリアは、クラーラ・マグノリアの7歳の娘で、クラーラが手紙を書いてもらうために呼んだヴァイオレットが、母親との時間を多くとってしまうと、彼女のことを敵対視しています。一度は感情を爆発させてしまうが、彼女に諭されてからは一転して慕っています。クラーラの死後、母が依頼したバースデーカードを50歳まで毎年受け取ることになり、ファンを泣かせるキャラとして人気を博しました。