「片頭痛」とは、頭の片側もしくは両側が"ズキンズキン」"と痛む頭痛です。体を動かすと痛みが強くなるのが特徴。月に1～2回、多いときは週2～3回のペースで頭痛が起こります。

「緊張型頭痛」とは、頭全体を締め付けられるような重苦しい痛みを感じる頭痛です。体を動かす、もしくは温めると楽になるのが特徴。精神的なストレスや長時間同じ姿勢でいたことで血流が悪くなり、首や頭の筋肉が緊張して起こると考えられています。

「群発頭痛」とは、目をえぐられるような耐えがたい痛みが特徴の頭痛です。1～2ヶ月もの間、ほぼ毎日同じ時間帯に痛みを感じます。

前項で解説したように、頭痛には3つの種類があります。頭痛のタイプによって原因や対処法が異なり、向いている食べ物・飲み物も多少違ってきます。まずは、自分がどのタイプの頭痛かを把握しておくと◎

「マグネシウム」には、血管を緩める作用や神経を安定させる作用があります。特に偏頭痛に効果的な栄養素です。マグネシウムは、海藻類や大豆製品に多く含まれています。

「オメガ3脂肪酸」や「セロトニン」には抗炎作用があり、頭痛の緩和に効果が期待できます。オメガ3脂肪酸は、青魚や亜麻仁油に多く含まれてます。

「カフェイン」や「ビタミンB2」には血管収縮効果があり、頭痛を和らげてくれます。ただし、カフェインの摂りすぎには注意が必要です。

ビタミンB2には、ミトコンドリア内のエネルギーの生産を助ける作用があり、偏頭痛の予防にも効果が期待できますよ。

「ビタミンE」や「ビタミンC」には血流促進効果があり、頭痛軽減が期待できます。特におすすめなのはビタミンEです。ビタミンEは、穀類や胚芽油に多く含まれています。

どんなに頭痛に効果があっても、手軽に摂取しにくかったら意味がありません。高価、入手しにくい、調理に手間が掛かるなどの食べ物・飲み物は避けたほうが無難です。

ひじきやワカメなどの海藻類には、ビタミン・ミネラルがたっぷっりと含まれています。血管を緩める作用のある「マグネシウム」、血管収縮効果のある「ビタミンB2」も豊富で、まさに頭痛予防・改善にぴったり。

低カロリーなのでダイエット中の人も安心ですし、毎日の食事に取り入れやすい食材なのも魅力です。

アーモンドなどのナッツ類には、血管を緩める作用のある「マグネシウム」が豊富に含まれています。アーモンドの1日あたりの摂取目安量は25g程度。無塩タイプがおすすめです。

イワシや鯖などの青魚には「DHA」や「EPA」が豊富に含まれています。これらの脂肪酸は脳や神経の機能を健康に保ち、血流改善効果が期待できます。

また、青魚には痛みをやわらげるホルモン「セロトニン」の材料となる、ビタミンB6やアミノ酸「トリプトファン」も含まれています。

ガンガン痛む頭痛はカルシウム不足が原因の可能性があります。そんな時におすすめなのが、カルシウムを豊富に含むヨーグルトです。ヨーグルトには整腸作用もあり、便秘が原因の頭痛にも効果が期待できますよ。

日本の夏の風物詩、スイカ。スイカには「マグネシウム」や「カリウム」が豊富に含まれています。また、スイカに含まれる「シトルリン」という成分には血流改善効果があり、片頭痛の予防に効果が期待できます。

バナナには、マグネシウムやカリウムが豊富に含まれています。マグネシウムには血管を緩める作用があり、適量摂ることで頭痛が改善される可能性があります。

実際に「バナナを食べたら頭痛が治った」という体験談もありました。

レバーは肝臓のことで、栄養価が高いことで知られています。レバーには血管収縮効果のあるビタミンB2が多く含まれています。

レバーといったら鉄分が豊富に含まれていることで有名です。鉄分不足による貧血で頭痛が起こることがあるので、貧血気味の人はレバーでしっかりと鉄分を補いましょう。

ほうれん草にはビタミンB2が豊富に含まれており、血圧を下げて頭痛をやわらげる効果があります。また、血管を緩める作用のある「マグネシウム」もたっぷりと含まれています。

納豆には、片頭痛の症状をやわらげる必須アミノ酸「トリプトファン」が含まれています。さらに、血管収縮効果のあるビタミンB2、血管を緩める効果のあるマグネシウムなども豊富！

納豆は、頭痛緩和に効果的な栄養素をまとめて摂れる理想の食品なのです。スーパーやコンビニで気軽に購入できて、リーズナブルなところも◎

ごまには、頭痛をやわらげる効果のあるビタミンB2やマグネシウムが含まれてます。また、偏頭痛を抑えるセロトニンをつくり出す「トリプトファン」も豊富！

さらに、ごまにはビタミンEも多く含まれています。ごまには女性ホルモン「エストロゲン」のバランスを整える作用があり、生理中の頭痛緩和にも効果が期待できますよ。