昼ドラというと、硬派な演技派が勢ぞろいして見ごたえがあるものの、若者世代に人気の芸能人があまり出演しなかったため、どうしても若者世代からの人は今一つといった状況が続いていました。

2010年に放送された「明日の光をつかめ」は、現在大活躍中の女優、広瀬アリスさんが主演を務めているため、従来の昼ドラ作品よりも華があり、幅広い世代にオススメできる昼ドラです。

昼ドラ独特のドロッとした不倫劇がメインではないものの、少年犯罪や児童虐待、いじめといった現代社会で未だ無くなる気配がない問題を取り扱っています。そのため、昼ドラらしい生々しさは健在なうえ、深く考えさせられる昼ドラ作品でしょう。

作品は全3作放送され、全て夏のシーズンに放送されました。昼ドラマが見たい人にもオススメですが、夏をテーマにした作品をお探しの際にもオススメできます。

現代の日本においてはあまり話題になりませんが、嫁姑問題は、幸せな結婚生活も苦痛に感じてしまうほど、特に嫁側にとっては地獄のように感じてしまうでしょう。2010年に放送され、全4シリーズ放送された「花嫁のれん」は、そんな嫁姑問題を取り扱った意欲的な昼ドラです。

温泉に嫁いだ嫁とおかみの姑との想像を絶する争いが描かれており、生々しいものの、あまりに過激なため逆にコメディーとも感じられる作品でしょう。

ドロドロした作風の昼ドラが多いため、「気分が沈むから昼ドラは嫌い！」と嫌悪感を示す人も少なくはないでしょう。しかし、そのように感じる人にこも人気なのが、2011年に放送された「毒姫とわたし」です。

タイトルは従来の昼ドラらしいタイトルですが、作品そのものは視聴者を元気にするために制作されたヒューマンドラマとなっています。ダブルヒロインである櫻井淳子さんと黒川芽以さんの好演にも注目です。

2013年に放送された「白衣のなみだ」は、谷村志穂さんの小説「余命」を昼ドラ化した作品です。日本だけでなく全世界が抱えている問題である、がんを題材にした医療ドラマでもあります。

全三部作が制作されており、一部は水野美紀さん、二部は平山あやさん、三部は石黒英雄さんが主演を演じています。

暗い作品はあまり好きではない人も、たまにはドロドロな人間模様を描いた作品を見たくなるものですよね。そんな人にオススメなのが2013年に放送された「天国の恋」です。

不倫描写は当たり前、愛憎描写もしっかりしており、見ごたえ抜群の昼ドラでしょう。また、官能的な描写も多く、より作品に生々しさを与えています。

2015年に放送された「癒し屋キリコの約束」は、昼ドラとしては大変貴重なハートフルな作品です。喫茶店のオーナーである主人公が、街の人々の悩みを解決するため、癒し屋として奮闘する物語が描かれています。

昭和時代の歌謡曲をふんだんに取り入れており、どこか懐かしい気分に浸れる点も魅力ですね。また、元宝塚歌劇団の男役として人気を博した遼河はるひさん、ジャニーズアイドルグループA.B.C-Zの戸塚祥太さんが主要人物を務めているため、かっこいい女性やイケメンに癒されたい女性も必見です。

「Xmasの奇蹟」は、2009年に放送された感動的な恋愛ドラマです。昼ドラらしい不倫描写が中心ではなく、恋人と事故で死別してしまった会社員の女性と、恋人でった男性の魂が宿った別の男性との恋を描いた、奇跡的な作品となっています。

物語にも注目ですが、現在実力派の俳優として大ブレイク中の窪田正孝さんが出演している点にも必見です。まだブレイク前ですが、この頃から抜群の演技力を披露していました。

「これぞ正統派！」と断言できるくらい、昼ドラの特徴がギュッと詰まっている「氷炎 死んでもいい」。タイトルを見ただけでも、昼ドラらしいドロドロ感を感じられるでしょう。

1997年に放送され、互いに家庭を持つ身でありながらズルズルと不倫の道へと引きづりこまれていく、2人の男女の模様が描かれています。

2005年に放送された「契約結婚」は、不倫やDVをはじめ、直視するのが恐ろしくなるような人間の本性を生々しく描いた作品です。昼ドラらしい物語が一番の魅力ですが、視聴者層の拡大を狙った作品でもあり、主演を雛形あきこさん、ダチョウ俱楽部の寺門ジモンさんといった、バラエティー番組でも活躍してきた芸能人が出演しています。

主題歌も従来の昼ドラよりも当時の若者世代向けで、当時は音楽活動主体で活動していたGACKTさんの楽曲「届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ」が起用されていました。

強烈なタイトルから想像できる通り、「娼婦と淑女」は、従来の昼ドラ以上のドロドロ感が満載の作品です。「家なき子」で天才子役として話題になった女優、安達祐実さんが2人の女性を巧みに演じています。

不倫、犯罪、復讐がキーワードとなっており、近年の生温いテレビドラマに飽きたという人は、この昼ドラを見て刺激的なスパイスを感じてみてください。

「緋の十字架」は、2005年10月3日から12月28日までフジテレビで放送された昼ドラです。

主演の西村和彦さん演じる主人公を中心に、男女4人の愛憎劇が展開される作品で、昼ドラファンの間で高く評価されました。フランスの小説家アンドレ・ジッドさんの代表作「田園交響楽」を原作としており、原作小説と合わせて視聴することで、よりドラマの世界に没頭できますね。

全4章もの愛憎劇が描かれた「愛のソレア」は、2004年9月27日から12月29日までフジテレビ系列で放送されました。

第1章からドロドロな展開が繰り広げられており、従来の昼ドラファンにはたまらない作品でしょう。甘い恋愛劇に飽きた人にもオススメですね。

2014年11月3日から12月26日までフジテレビ系列で放送されていた「シンデレラゲート」は、従来の昼ドラの路線から大きく外れた、大人の純愛を描いた名作昼ドラです。

「3年B組金八先生」、「新・星の金貨」で知られる星野真里さんが主演を演じており、大人の純愛を見事に演じきっています。

2012年9月3日から11月2日までフジテレビ系列で放送された「赤い糸の女」は、人間の「負」の要素とも言える、欲望と向き合うシリアスな昼ドラです。私生活でも自身の不倫でドロドロした男女の関係を過ごした石田純一さんが出演しており、ある意味ハマリ役だと評価する声もありますね。

フジテレビの昼ドラ放送50周年企画として制作された「ほっとけない魔女たち」は、「脱ドロドロ」を掲げ、従来の昼ドラと大きく違う方向性を見せた作品です。

キャスト勢は、トレンディドラマ界の女王、浅野ゆう子さんや、V6の三宅健さんなど、昼ドラにあまり出演しないキャストが顔を揃えているところも見どころですね。

2012年7月2日から8月31日まで放送された「ぼくの夏休み」は、昼ドラとしては極めて珍しい、タイムリープ物として人気を博しました。

健気な兄妹愛が描かれている感動作品であり、ホロっとした気持ちになりたいときにオススメですね。

「ドレミソラ」は、2002年7月29日から9月27日までTBS系列で放送された昼ドラです。学生の夏休みシーズンを意識してか、学園ドラマとして制作されており、キャスト勢も、黒谷友香さんや大沢あかねさん、当時NEWSのメンバーだった内博貴さんなど、当時の若者に人気のキャストを揃え、中学生や高校生の心をも掴みました。

2004年8月2日から10月1日までTBS系列で放送された「虹のかなた」は、両親を死に追い込んだ人たちに対して、主人公が復讐に燃える物語です。

「お前だけは、許さない」というキャッチコピーからもわかる通り、シリアスで、切ない物語が描かれています。

2005年1月6日から4月1日までフジテレビ系列で放送された「冬の輪舞」は、吉屋信子さんの作品「あの道この道」を原作とした昼ドラです。

作中では、1965年から2004までの約40年間にかけて、壮大な物語が繰り広げられます。

2006年5月22日から7月14日までTBS系列で放送された「吾輩は主婦である」は、同放送局の代表的なドラマのひとつ「木更津キャッツアイ」シリーズの脚本家である宮藤官九郎さんが手がけた作品として放送当時注目されました。

斉藤由貴さんと及川光博さんと斉藤由貴さんが夫婦を演じており、普通の主婦に小説家の霊が乗り移るという物語も話題になった作品です。

青柳裕介の漫画の昼ドラ版「はるちゃん」は、1996年からテレビシリーズが開始しました。放送局のフジテレビでは、毎日13：30から愛憎劇が中心の昼ドラを放送していたのですが、はるちゃんが同時間帯で放送開始したことで、終了を迎えた2002年までほのぼのとしたコメディドラマの枠へと変貌を遂げました。

長編シリーズですので、視聴に時間がかかりますが、自宅でゆっくり過ごすときに、はるちゃんに癒してもらってはいかがでしょうか？