運用者：東日本旅客鉄道
製造所：川崎重工業、日立製作所
製造年：1994年 - 1995年
製造数：6編成72両
運用開始：1994年7月15日
引退：2012年10月28日（さよなら運転）
投入先：東北・上越新幹線

東北・上越新幹線のE1系は、新幹線で初めて編成中すべての車両を2階建て構造にした電車で、機器類の小型化や軽量化の技術向上を取り入れて全車2階建て化を実現。座席の数も大幅に増やし、新幹線に起こった利用形態の変化に対応しました。その高さは約4.5mで、ホームにE1系が停車すると、まるで全長約300mの城壁がそびえ立っているような迫力を見せつけました。

運用者：東日本旅客鉄道
製造所：川崎重工業/東急車輛製造/日立製作所
製造年：1990年・1992年・1995年
製造数：12編成84両
運用開始：1992年7月1日
引退：2010年4月18日（さよなら運転）
投入先：東北・山形新幹線

400系は山形新幹線「つばさ」用に開発された車両です。この新幹線は「新幹線」を名乗っていますが、実際は在来線を改良して新幹線と直通運転できるようにした「ミニ新幹線」。そのため400系には従来の新幹線車両にはない大きな特徴がありました。車体はシルバー。窓の周辺を中心に黒や緑のアクセントが入りました。それまでの新幹線車両は白地に青か緑の塗装でしたから、新幹線の新時代が始まったことを予感させるものでした。

運用者：東海旅客鉄道（JR東海）/西日本旅客鉄道（JR西日本）
製造所：日立製作所笠戸事業所/日本車輌製造
製造年：先行試作車: 2018年/量産車: 2020年 -
製造数：25編成400両
運用開始：2020年7月1日
投入先：東海道・山陽新幹線

N700S系は、東海旅客鉄道（JR東海）および西日本旅客鉄道（JR西日本）に在籍する新幹線電車で、東海道新幹線向けの営業用新幹線車両としては第6世代となる車両です。また、九州旅客鉄道（JR九州）も西九州新幹線向けに導入を予定しています。2022年秋頃に開業予定の、九州新幹線 武雄温泉～長崎間（長崎ルート）用の車両は赤のラインが特徴です。

運用者：東海旅客鉄道/西日本旅客鉄道
製造所：日本車輌製造/日立製作所笠戸事業所/川崎重工業車両カンパニー/近畿車輛（E・B編成）
製造年/先行試作車: 1997年/量産車: 1999年 - 2006年
製造数/91編成1,328両
運用開始：1999年3月13日
引退：2020年
投入先：東海道新幹線/山陽新幹線/博多南線

JR東海の700系電車は、1999年3月1日に営業運転を開始し、2020年3月8日、東海道新幹線から引退する予定でしたが、新型コロナウイルス対策で、その日に実施予定のラストランを中止。3月1日に運行された700系による団体専用列車が、事実上の最終運行になりました。N700系、N700Sに続く「進化の基礎」を、700系が作ったといえ、今後も700系の経験が「700」の名とともに生き続けることは間違いありません。

運用者：九州旅客鉄道
製造所：日立製作所
製造年：2003年 - 2010年
製造数：9編成54両
運用開始：2004年3月13日
投入先：九州新幹線

800系は、九州旅客鉄道（JR九州）に在籍する新幹線電車で、2004年3月13日の九州新幹線新八代駅 - 鹿児島中央駅間部分開業に向けて導入された車両で、開業と同時に営業運転を開始しました。山陽新幹線の700系7000番代（E編成）「ひかりレールスター」をベースに開発され、現在は6両編成8本が在籍。グリーン車はなく、普通車は自由席を含めてすべて2列＋2列の4列シートを採用しています。新幹線として初めて日本の「和」と「伝統」をコンセプトにかかげた車両で、客室にはシートの背もたれやひじ掛けなどに天然木をふんだんに使用。

運用者：東海旅客鉄道/西日本旅客鉄道/九州旅客鉄道
製造所：日立製作所笠戸事業所/日本車輌製造/川崎重工業車両カンパニー/近畿車輛
製造数：202編成2,992両
運用開始：2007年7月1日（16両編成）
投入先：東海道・山陽・九州新幹線

N700系電車は東海道・山陽・九州新幹線の新幹線車両。500系より遅い700系をベースにしつつ、最高速度は500系と同じ300km/hにアップしました。のちに改良型の「N700A」が登場。さらにN700Aの改良型となる「N700S」もまもなく登場します。ノーズは大きく変わり、「エアロ・ダブルウィング」という、鳥が両翼を大きく広げたような形になり、客室を狭くすることなく騒音や振動を抑えることに成功しました。