ジャンル ダーク・ファンタジー
作者 萩原一至
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
少年ジャンプSpecial
ウルトラジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表期間 1988年 -
巻数 既刊27巻
その他 完全版：既刊9巻
文庫版：既刊9巻

主人公であるダーク・シュナイダーが世界の命運を担い、戦士や魔物、強大な力を持つ「邪神」、天使や悪魔らと戦うバトルストーリーです。ダーク・ファンタジー寄りのファンタジー漫画で、2020年9月時点で累計発行部数は3000万部を突破しています。物語当初は、魔法使いであるダーク・シュナイダーと大神官の娘ティア・ノート・ヨーコを中心とした、剣と魔法の存在する世界でのヒロイック・ファンタジーとしての要素が色濃かったものの、ストーリーの展開とともにSF的な要素（サイエンス・ファンタジーの描写）も顕著となり、当初からのバトル路線は継続されているものの、天使や悪魔の出現から黙示録を絡ませた壮大な物語として繰り広げられています。

登場する呪文・人物・国、サブタイトルなどの名称の多くがハードロック・ヘヴィメタルのバンド名・メンバーの人物、アルバムジャケットやタイトルをモチーフとしています。またオマージュの根幹であるファンタジーRPG（テーブルトーク/コンピューターゲーム）の他にも、漫画やアニメ、特撮、コンピューターゲームなどの作品のパロディが随所に見られます。また、ギャグ描写も多く、性描写についても過激なシーンが多くあります。

メタ=リカーナの第一王子にして救世の勇者で、「竜王子」の異名を持ちます。竜族のみに伝わる秘剣「封神剣」の使い手であり、超絶聖剣「ヘヴィメタル」を振るいます。「魔操兵戦争（ゴーレム・ウォー）」でダーク・シュナイダー（D・S）の軍勢と戦い、「五英雄」の一人として伝説的な存在となり、最後には竜戦士となってD・Sと刺し違え、戦いを終わらせました。

分厚い鎧に身を固めた巨漢で、ガラやアビゲイル以上の体躯を誇る騎士です。巨大なハルバードを振り回し、「烈壊怒号撃滅破」で敵を吹き飛ばす。「罪と罰編」にてラーズの指揮の下、天使群に相対し戦うが権天使（プリンシパティウス）によって全身を串刺しにされるという死に様は壮絶でした。

シェラ・イー・リーは、カル=ス直属の十二魔戦将軍の一人で、魔戦将軍の紅一点ですが、女性であることを隠していました。吟遊詩人（ドルイド）で、歌声によって相手を魅了することができ、また自然物や己の身体を 操作する技を使い、伸ばした爪を刃と化して攻撃します。

傭兵上がりの魔戦将軍。12将軍中唯一楯を持ち、大剣と鞭を操る戦闘のプロです。鞭はファイアーウィップと言う炎の鞭。大剣はフライングV。得意技は対象に向けて振り下ろした後切り上げる飛翔Vの字斬りです。作中でもイケメンとして知られています。

サイクス・フォン・スノーホワイトは、12魔戦将軍のひとりで、クラスは魔導士です。本職は学者で知的好奇心は旺盛。手刀により空間に断層を生じさせ、敵を切り裂く能力を持ち、空間に断層をつくり　それによって斬るので鎧や盾では防げげません。痩身の美男子として人気を博しています。

ザック・ワルダーは、魔戦将軍最年少の武闘家で、天性の怪力少年であり、さらに修行により修めた徒手空拳武術「カラーテ」を使います。徒手空拳で戦うのが主たるスタイルだが、二本一組の短剣「音叉の剣（ソニック・ソード）」を携帯しており、これを二本同時に前方へ突き出して強烈な衝撃波を放つ、「ジ・エンド・オブ・ソニックバイブレーション」という奥の手を持ちます。

戦いよりもお宝が好きな異色の戦士で、性格は非常にドライです。雅な
言葉遣いが特徴で、戦いも独特のセンスを貫き、戦いの中にも優雅さ
を求めます。さる国の剣闘士だったロスは平民出の多い魔戦将軍の中では珍しく貴族階級の出身です。

マカパイン・トーニ・シュトラウスは、カル=ス直属の十二魔戦将軍の一人で、カル=スに反逆する侍たちの壊滅を企む鎮魂歌編冒頭の敵です。目視が難しいほど細い特殊鋼でできた「妖斬糸」という糸を使います。侍の武士道やイングウェイの生真面目さをあざ笑い、どんな手段を用いてでも勝って武勲をあげることを良しとする冷酷な人間です。