ピュア（純粋）な心の持ち主にしか見えない、不思議なレンタルビデオ店。
そこで貸し出されるビデオテープの中（TV画面）から、実体となって出現する少女「ビデオガール」と、ビデオガール達の助けを必要としている少年の恋愛模様を描いた作品です。

「モニターの中から理想の美少女が実体化して飛び出してくる」
という、オタクの夢の原点を描いた作品で、性描写への規制が大きかった当時のジャンプ誌上で「裸を描かずにどこまでエッチに描くか」を追求した作品でもあります。

友子は、電影少女「あい編」に登場した女性キャラクターで、伸子のことを「ノーチン」と呼ぶ伸子の友達として人気を博しました。

美加は、洋太が小学校の頃に好きだった女の子で、告白し振られた初恋の相手です。回想でのみの登場ですが、洋太が気になった女の子ということで注目を集めました。

4年前にヒロムに告白された際にあらん限りの怒声で「あたしが恥ずかしいんだよ！このバカ！死んじまえ！家に帰ってクソして寝ろ！」とその可愛らしい顔からは想像がつかない程の罵詈雑言であからさまな嫌悪を示すという酷い振り方をして、ヒロムに決定的なトラウマを与えた張本人です。白川あゆみと瓜二つ容姿を持ちますが、元々ヒロムを嫌悪しており、告白されたことに怒りを爆発させた形でした。回想のヒロムを振った場面のみの登場でトシキと梢子が会話で名前を出したこと以外、どこで何をしているのかなど、去就は一切語られていない謎のキャラクターです。

浩子は、『電影少女』の元となった読切作品「ビデオガール」の登場人物です。クラスで一番かわいい、宗洋の同級生で憧れの女の子です。ウエイトレスのアルバイトをしている姿にキュンキュンします。

小沢梢子は、ヒロムとトシキの幼なじみであり同級生です。トシキと同じくヒロムの過去を知っており、心配しています。ヒロムからは女として見られていないことを知りつつも密かに思い続けていましたが、ヒロムが白川と付き合い始めたことによってその思いにけりを着けました。クリスマスにトシキからの告白を受け、付き合いはじめることになります。

はるのは、『電影少女』の元となった読切作品「ビデオガール」に登場したキャラクターです。本来は「清純」「可憐」「淑やか」な性格のはずが、宗洋が再生時に間違えて録画ボタンを押してしまったため、その時にテレビに映っていた男性が上書きされてしまい、ボーイッシュな性格になってしまいました。

あいに代わり完璧なビデオガールとして「再生」された美少女で、ビデオのタイトルは『元気を出して♡』です。仁崎伸子に振られたことをローレックにつけ込まれた松井直人によって再生されました。GOKURAKU の設立目的である「愛という感情の否定および消滅」という設定を体現したキャラクターの一人で、愛を信じ、人を愛する「不完全な」ビデオガールであるあいを敵視、自らの体に流れるあいとは違う型の磁力を武器にし、あいを葬り去ろうとします。

洋太の同級生で、顔もスタイルも良い、かわいらしい美少女で、作中に登場する女性キャラの中でもトップクラスの人気を誇ります。物語中盤のある事件をきっかけに貴志と別れ、自分に好意を持ってくれている洋太と付き合うことにするが、それも初めは傷ついた心を寂しさや孤独感から回避させ、洋太の優しさで傷口を覆い包ませ癒し守るためでした。しかし、徐々に真摯な洋太に惹かれていき、のめり込んで行きます。

ヒロムと同じ絵画教室に通う、神瀬高校の2年生です。ヒロムのトラウマの原因となった島田礼子と瓜二つで、兄がいたが他界しています。まじめで一途な性格で誰が見てもかわいらしい美少女ですが、「男と2人きりになるといきなりパンツを脱ぎ『このままでもできるでしょ』『あとは好きにして』と言う」という根も葉もない噂が流れています。克也と交際していましたが実は遊ばれていました。後にはヒロムと付き合います。心は「ピュア」そのもので、ヒロムと付き合い始めてからも、彼に何よりも「自分自身」を見てほしいと願っていました。

陽太の後輩。中学時代に用途とともに美術部にいたことで、その時から思いを寄せています。留年した洋太と入学した信子が同じクラスになります。明るくポジティブな信子は洋太に告白し、付き合うことになりますが、あいの存在を気にかけていた洋太のせいで二人の関係はうまくいかなくなります。夏休みになってから致命的なすれ違いが生じた末に、やり直しを提案した洋太を伸子が拒否する形で終幕を迎えます。伸子は洋太を嫌いになった訳でなく、あいと洋太の邪魔にならないように身を引いたおり、このような健気な姿に共感が集まっています。

山口夏美は、洋太の幼馴染で、洋太とは、幼いころに引っ越して別れたきりになっていましたが、東京に出ていったボーイフレンドの後を追って上京してきたことで、久々に再会することになります。格闘術に長ける一方で、心臓の持病を持ち、心身両面から、洋太とあいのサポートをする役割を果たします。強気な言動とは裏腹にピュアな心を持ち、あいがビデオガールであることを知りながらも口外しませんでした。疎遠状態であった洋太とあいを再会させ、息を引き取ります。

ビデオショップ「NEO GOKURAKU」のビデオテープ『恋をしようよ♡』から現れたビデオガールで、再生時間は「あなたが本当の恋に出会うまで」です。あいとは異なり最初から心を持っており、ヒロム達が NEO GOKURAKU を訪れた時はまだ出来たばかりのプロトタイプで、テストをなされていない状態でした。素直で朗らかな性格であり、役目を果たそうとかなり一生懸命ですが、ドジでおっちょこちょいな憎めないキャラクターです。

洋太が GOKURAKU から借りてきたビデオテープ『なぐさめてあげる♥』より現れたビデオガールです。本来はスタイル抜群、かつ女性らしい淑やかな性格・特技の持ち主のビデオガールとして再生されるはずだったのだが、洋太のビデオデッキが壊れていたため、がさつで男っぽい性格になり、胸が縮み、得意なはずの料理も下手となってしまいます。また、副作用としてビデオガールが本当は持ち得ないはずの『人を愛する心』を持ってしまい、洋太に思いを寄せ始めます。容姿抜群で本作文句なしのナンバーワンキャラクターです。

バルテックは、おじいさんが「上の方」と呼び、GOKURAKU においてローレックの上に位置する人物です。

洋太と同学年で同じ高校に通う高校生で、電車の中では痴漢行為を働くなどと非常にスケベで女好きな性格をしており、女性の前では猫をかぶりかわいこ振るなど、裏表のある性格です。かわいいと思ったあいと洋太が仲がいいことが気に食わず、洋太からあいを奪おうとします。

レンタルビデオショップ GOKURAKU の店主として洋太にあいのビデオを貸し出した人間です。高い技術力を買われ、ローレックの元で働いており、GOKURAKU の組織の中では下層に位置します。組織の中で唯一の洋太とあいの味方であり、あいの身元引受人となり、あいを人間にするために試行錯誤したりと、自分の身を省みずに2人の力になります。「あい編」最終話で次元の狭間に飛ばされかけたが、「恋編」では心のあるビデオガールを貸し出し、GOKURAKU に敵対する NEO GOKURAKU の店主として、洋太と数年ぶりの再会を果たしました。

ローレックは、ビデオガールを作った男で、季節に関係なくいつもコートを着ていることから通称は「コートの男」で、完全な人工人間です。酷な性格で、特定の男に恋をしたあいを失敗作とみなし、洋太のもとから回収、処分しようとします。