霊波之光は千葉県野田市に本部がある宗教法人で、創始者（初代教主、教祖）は波瀬善雄で、現教主は波瀬敬詞（はせけいじ）です。「霊波」と教団が称する一種の神通力により、病や苦しみから救われ奇蹟が起こると教団は主張しており、「人類救済」「世界平和の実現」を目的としています。

創始者である波瀬善雄は、教団では「神の分身」「救世主」とされており、「御守護神様」と称されています。波瀬善雄が死去した1984年に波瀬敬詞が教主を継ぎ、現教主である波瀬敬詞は、教団では「二代様」と称されています。教団では波瀬善雄が誕生した1915年（大正4年）を霊波元年とする「霊波暦」という暦を採用しており、教典は「御書」と称されている。

教団では信者になることを「御つながり」と称し、入信費は一世帯につき5,000円となっています。入信すると「御神体御札」と称される札が配布されます。また、教団が発行する月刊誌が毎月送付されます。

年会費は前納制となっており、年末年始に会費を添えて「更新」の手続きが必要となります。「更新」を行わない場合は自動的に退会となり、新年度の札は配布されません。

教えは、「暖かい心はあいさつから。 笑顔と思いやりに 喜びと幸せ」などで、「御守護神様、二代様、我ら人類救済の道へあゆませ給え」と唱えて祈祷します。教団職員や信者は、教団施設内で奉仕活動を行う際、白色の着衣を身に纏います。

また、信者が亡くなった場合の葬儀や墓について、教団特有の形式などは無く、教団は一切の関与をしません。そのため、仏式葬、神式葬、キリスト教式葬など、葬儀は他宗教の宗派により執り行われます。

各地でも数々の支部が建てられており、信者の数も創価学会などには及びませんがそれなりの数を誇っています。一説によれば100万人ほどとも言われ、宗教法人の中では中堅的な位置付けとされています。

宗教というとどうしてもオウム真理教のようなオカルト的な側面を疑ってしまいますよね。そこで霊波之光は危険ではないのかを検証してみます。

先にも記述しましたが、霊波之光の年会費は一世帯5,000円で、この金額は決して高い金額ではありません。しかし、各種小物の購入費やお布施がポイントになっています。各種小物の購入費とは、カレンダー1個1,000円、教本に関しては3,000円代から5万円までするものがあるそうです。

さらに霊波之光では笹の葉を祭る風習があり、干した笹の葉（火伏せの御笹と呼ぶ）が一束1,000円するそうです。この笹の葉には火事などの時、火に投げ入れると鎮火させる力があると言われているそうで、真偽の程は定かではありませんが、一世帯で10本設置すると1万円という金額になるため、全ての信者が購入すればかなりの金額になります。

霊波之光の大祭日などでは信者がこぞってお布施をするそうですが、その額は信者によってまちまちです、高額になると100万円から1千万円以上にまで及ぶそうです。

高額のお布施をすると教会内に名前のついた祝いの花が飾られるので、教会内独自のランク付けの意味合いがあります。このランク欲しさに高額のお布施をする信者が続出しており、このお金が活動資金になるわけです。

霊波之光の勧誘については東京理科大学の野田キャンパスの近所に本部があることから、勧誘が行われているとの噂があります。霊波之光と東京理科大の取り決めでキャンパス内での勧誘は行わないという約束がされているそうです。

きっと以前に何らかのトラブルが発生したのでしょう。しかし校外ともなれば大学側が関与することはできないため、校外での勧誘は続いているそうです。

さらには学生の中には信者でありながらそのような装いをしない隠れ信者がいるそうで、大学内で相変わらず勧誘が行われているという噂が絶えません。

霊波之光の信者は奉仕活動をするときにはみんな白装束を着ています。その姿は異様な光景で霊波之光と関係のない人たちからすればなんだか危険な香りがしてきます。

また、本部はお城のような形をしており、その光景も見ているとなんだか危険な印象を受けてしまうのが本音です。

さまざまな宗教がある中で、危険を感じさせるのが教祖を神として崇めたり、極度に崇拝する点にあります。その点、霊波之光も教祖を神と崇めており、その神話をホームページ上にも掲載している点が危険なニオイを感じさせます。