作者： 高橋留美子
出版社： 小学館
巻数： 全15巻（単行本・新装版）; 全10巻（ワイド版）; 全10巻（文庫版）; 全6巻（コンビニ版）
掲載誌： ビッグコミックスピリッツ
発表号： 1980年11月号（創刊号） - 1987年19号
ジャンル： ラブコメ、 スライス・オブ・ライフ

一刻館に新管理人として赴任してきた音無響子は、古アパート一刻館には不似合いな美人だった。彼女にひと目惚れした住人の五代裕作は、そのハートを射止めようと様々なアプローチを開始する。だが、ほどんど進展のないうちに、容姿端麗、スポーツ万能、しかも金持ちのライバル・三鷹瞬が出現。大人気漫画家・高橋留美子の代表作のひとつとなりました。主人公たちの年齢が20代と、作者の他作品に比べると少し大人の設定になっていることや、ファンタジックな要素がなく、普通の日常が描かれていることが特徴になっています。

明日菜の愛犬のうちの1匹で、ポメラニアンです。三鷹の飼い犬のマッケンローと出会って一目惚れしてついて行きます。サラダの妊娠報告を明日菜自身の妊娠報告と三鷹は誤解し、三鷹は明日菜との結婚を決意することになります。

裕作の従妹である五代晶は、幼少の頃は色黒でボーイッシュで、回想に登場した際は読者視点には男児であるように描かれていました。その頃に裕作とは結婚する約束をしたが、本人は忘れているようです。

八神の担任で響子の恩師です。五代が教育実習をしたときの指導教官も務めたが、五代が授業中に八神に質問されてペースを乱されたり、八神と腕を組んで登校したりしたため五代には説教ばかりしていました。響子のことを「五代を好きなくせにそれを必死に隠して往生際が悪い」と言う八神に対し、「亡き夫を本当に愛していて『本当のこと』が世の中に一つしかないと思い込むタイプの響子にとっては、新たな恋愛は亡夫への思いが嘘だったのかと苦しめることとなってしまうのでは」と、響子の性格を知る恩師ならではの洞察をみせました。

アニメでは音無老人と呼ばれています。響子の義父で、惣一郎亡き今でも響子は「お義父さん（おとうさん）」と呼んでいます。穏やかな老人で、響子が未亡人となってしまったことを気にかけており、はやく惣一郎を忘れ再婚するように勧めています。

七尾こずえの弟は、周囲の状況をつかむのは苦手な人物で、五代＆こずえのキスシーンを妨害することもあります。空気を読めないというか、年齢的に仕方ないのかもしれません。

八神いぶきの父は、一流会社の会社員で、彼もまた、娘が愛しくてしょうがない父親です。思い込みが激しい性格で、五代を「就職に娘を利用しようとする狡賢い男」と誤解してしまいます。

五代の大学の同級生で、人形劇クラブに五代を誘った張本人です。卒業後「しいの実保育園」に勤務。就職にあぶれた五代をこの保育園のバイトに誘い、彼が天職に出会うきっかけを作ることになります。一見クールな印象で、かなりさばけた性格です。

五代のアルバイト先のキャバレーバニーのマネージャーです。強面の外見や言葉遣いに似合わず常識的かつ親身な人物で、物事の本質を突く洞察力もあり、五代をどぎまぎさせることが多い。五代の保育士資格の受験にも協力的で、合格したときには手放しで喜んでいます。

スナック「茶々丸」のマスターで、茶々丸の2階が住まいです。作中の数少ない常識人ですが、草野球の賭け試合ではかなり必死になります。家出中で苦労している五代が一刻館に戻れるよう、響子の誤解を解くなど、大変親切な面を持ちます。

響子の実母で、夫ともに都内のマンションに在住、家の中では夫より発言力があり、主導権を握っています。なかなかの策略家で、響子の音無家からの離籍や再婚に執念を燃やしていました。度を超したその行動から、物語当初は惣一郎への想いを忘れないでいる響子から絶縁された状態にありました。