ジャンル 学園、コメディ、ギャグ
作者 新沢基栄
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表号 1982年18号 - 1987年30号
発表期間 1982年4月 - 1987年6月
巻数 全20巻

アニメ
放送局 フジテレビ系列
発表期間 1985年10月12日 - 1987年9月26日
話数 全86話

一応高校に通う｢奇面組｣は、やたらと個性的な顔の持ち主であるリーダー・一堂 零、冷越 豪、出瀬 潔、諸星 大、大間 仁の5人組。彼らは性格、頭脳、体質、および素行、とにかくすべてが個性的な変人たち。奇面組以外にも、色男組、骨組、番組など個性豊かなキャラクターたちが登場し、奇面組に興味をもつ河川唯、宇留千絵や教師も巻き込んで、毎度ドタバタ珍騒動が繰り広げられる。奇想天外、支離滅裂、神出鬼没、言語道断、万年落第の5人組が活躍する物語!!

橘ハナ子は、「奇面組シリーズ」に登場した教師キャラクターで、一応高校時代『ハイスクール!奇面組』での奇面組の副担任教師です。始業式の最中にバイクで乱入し、朝礼台にバイクを乗り上げ、カッコ付けようとして出オチをかますなど、登場早々その強烈なキャラクターを印象付けました。

固岩鉄子は、一応中教師で、霧の担任です。真面目で堅い性格の持ち主で、霧は自身よりむしろ変態の父と兄によるイメージダウンを恐れ、強引に二人を部屋から閉め出そうとしたが、家庭訪問が延期となったために無駄骨に終わったというエピソードがあります。

中山仁太は、高校時代の物理科教師。伊狩の後任の女子バレー部監督です。一見強気そうな外見ですが、「サインは2」（あわよくば2位狙い）と宣言するなど弱気な性格であり、試合中も劣勢になるとすぐ諦めようとします。そのため、もっぱら部員に引っ張られています。

日条左半次は、一応高校時代「ハイスクール！奇面組」での奇面組の副担任教師です。奇面組たちが高校３年の夏休み明けに一応高校に赴任してきた「エンジョイ教師」で、1980年代半ばのトレンディな気質の持ち主です。「根性」「努力」「忍耐」「気迫」「意地」が大の苦手です。

青空春夫は、一応高の用務員で、通称「青春おじさん」です。用務員20年のベテランだが、生徒にバカにされていると思い、一時は退職の決意を固めかけましたが思いとどまっています。年齢は奇面組が3年の時点で60歳で、『ハイスクール!』の人気投票では20位にランクインしています。

陸奥五郎は、生物科教師で、春曲鈍の高校時代の担任です。ハゲた頭に極太眉毛、丸メガネにおちょぼ口と特徴に事欠かない顔をしています。生物の知識もあるが、小動物の解剖学を好んだり、怪しげな薬を開発するなど
マッドサイエンティストの一面を持ち、奇面組や事代がその餌食となっています。

事代作吾は、一応高校時代『ハイスクール!奇面組』での奇面組の副担任教師です。モデルは、昔の劇画のヒーローたちで、連載当時の1980年代にあっては、古めかしいタイプの熱血漢で、ファッションセンスもダサいというよりは旧く、言動もいちいち暑苦しいが、情には脆いキャラです。ちなみに、一応高校の前身である応生高校のOBであり、意外にも在学中は同校の番長を張っていたとの事です。

「若人蘭」とは、「奇面組シリーズ」に登場した教師キャラクターで、一応高校時代での奇面組の担任教師です。モデルは吉永小百合で、世間知らずなお嬢様で、登場初期は、フリルフリフリなウエディングドレスと見紛うばかりのドレスを身にまとうなど場違いな格好をすることや、「ゾウリムシってなあに？」といった天然ボケな発言をする事がお約束でした。

「宇留千絵」とは、ヒロインの河川唯の親友です。モデルは、作者：新沢基栄が見てきた「マセた女の子」の典型だそうです。柔和で女の子らしい唯とは対照的に、勝気でパワフルなおてんば娘で、作中一番のツッコミ役。登場当初は女の子らしく敬語を使い、態度もまだ大人しかったが、物語が進行するにつれてガサツで短気な面が強くなっていった。同時に終盤では奇面組以上にひどいボケをやらかすようにもなる。歩き方がときどきガニ股になります。

作中唯一のオカマキャラで、その特異なキャラクター性から第一回人気投票で男性のみならず女性部門にも票が寄せられる事態となり、『どっちで賞』を特別受賞するという異色の経歴を持ちます。恋愛対象が男性という事実からも作中ではオカマとされてはいるが、厳密にはガーリー寄りの中性的な立場にあり、男女の別け隔てなく付き合いは非常に良いキャラです。

大間仁は、呑気な日和見主義者で、柔和な外見に反して体力面に優れ、どんな役回りもそつなくこなすバランスタイプのキャラクターです。自身の信条である『食う・寝る・休む』を体現する毎日と学業への無関心が起因して零、豪に次ぐ低成績を記録するも、周囲の反応などまるで意に介さずにマイペース、スローライフを貫く呑気者だが、それでも父方の大間家からすれば父親と共に慌て者の部類に入ります。

「出瀬潔」は、冷越豪に並ぶ古株で、主に助言や説明役に回る頭脳担当で、奇面組メンバーでありながら、キャラクター人気投票で2連続最下位となったワースト記録を持ちます。根は真面目なのだが、自他共に認める筋金入りのスケベであり、無類の女好きです。一応高校では順調に進級を重ねて卒業し、実家の銭湯『がんばりまっし湯』の番台に座るその日を夢見ながら手伝いに勤しみつつ夜間学校に通う日々を送り、5年を経てようやく念願の番台の座を射止めます。

「冷越豪」とは、変態集団「奇面組」のメンバーで、モデルは、「荒井注瓜二つ説」が濃厚ですが、他にも「いなかっぺ大将の西一みたいな説」や「ばくはつ五郎そっくり説」などがあります。極めて短気な上に口が悪く、口よりも先に手が出てしまうために火に油を注いで回る粗忽者です。一升瓶をラッパ飲みする姿がトレードマークとなっています。

河川唯は、本作品のヒロインで、一堂礼に恋心を描いています。基本的に優等生なのだが中学生時代は名物集団と並んで問題児として学校にマークされていたこともありました。天真爛漫で優しい性格の一方で天然ボケでもある。また奇面組らの奇行にズッコケずに喜んでいたり、零の変態技「画調多重変化」「2頭身3段よいしょ」を体得していたりと自身もそれなりに変態キャラです。

「一堂零」とは、一応中学校及び一応高校名物集団「奇面組」リーダーであり、主人公です。「変態キャラの元祖」となるが、一般的に使われる「性的な変態」とは意味合いが少し異なり、「行動が奇抜な人」「個性的な人」的な意味合いで「変態」と言われています。普段は6～8頭身の身長だが、2頭身に自在に変化することが出来、他にも「筋肉大移動」や「驚きしぱた」、「やかましぶわさ」など様々な変態技を持ちます。