フランスでは一般的な事実婚ですが、日本ではあまりポピュラーではありませんよね。「内縁の夫」、「内縁の妻」とも表現される事実婚ですが、実は、日本でも徐々に増加傾向にあるのです。

そこで気になるのが、事実婚と普通の結婚の違いですよね。一体、何が違うのでしょうか？

事実婚とは、婚姻届けを提出していない状態での婚姻関係を意味しています。法律的には夫婦ではないので、自分たちで夫婦であることをアピールしていかなければいけません。

カップルの同棲とあまり変わりませんが、同棲はカップルが一緒に暮らすだけであり、事実婚は実質的に夫婦として一緒に生活をしていくことになります。この点だけでも大きな違いがありますね。

事実婚の定義は、気持ちひとつで大きく変わるものと思っていいでしょう。気楽な考えで事実婚をすると口にしたとしても、すぐに関係を解消してしまうと、同棲と何ら変わりません。しかし、「事実婚=結婚」と自覚できる夫婦なら、法律婚の夫婦と同じような家庭を築いていけるでしょう。

しかし、日本ではまだ珍しい事実婚というだけあり、メリットよりもデメリットの方が目立っているのが現状です。

まずはメリットを見ていきましょう。

前述にある通り、事実婚には婚姻届などの提出が必要ありません。そのため、万が一離婚となった際も、離婚届を提出する義務もありません。また、法律婚であれば結婚式なども大々的に挙げたくなるものですが、事実婚ですと無理に結婚式を挙げる必要もありません。

事実婚最大のデメリットといえるのが、法律婚とは違い、法律が適用されないという点です。

事実婚夫婦の間に赤ちゃんが誕生したとしても、夫婦の子供ではなく、法律上は未婚の母から生まれた子供として登録されます。また、事実婚だと同じ姓を名乗ることができないうえ、生命保険、遺産相続などのトラブルにも発展しやすいです。

さらに、法律上では夫婦ではないため、何らかのトラブルが発生した際の慰謝料請求なども難しくなるでしょう。ただし、事実婚であっても不倫などで慰謝料を請求できるケースもあるので、絶対泣き寝入りするしかない、と言うわけでもありません。

日本では増加傾向にあるものの、未だデメリットの方が目立つ事実婚。それでは、事実婚が話題となった芸能人&有名人ランキングを見ていきましょう。

生年月日：1952年5月2日
出身地：東京都豊島区
職業：歌手、女優
所属事務所：フリーランス

代表作
テレビドラマ
Gメン'75（1975年TBS）津川蛍子 役
野ブタ。をプロデュース（2005年日本テレビ）佐田杏子教頭 役
医龍-Team Medical Dragon-（2006年フジテレビ）鬼頭笙子 役
ファースト・キス（2007年フジテレビ）福永りえ子 役
名前をなくした女神（2011年フジテレビ）東郷百合子 役

女優、歌手として精力的に活動を続けている夏木マリさんは、アニメ映画「千と千尋の神隠し」の湯婆婆役としてもおなじみですね。音楽プロデューサーの斎藤ノヴさんと長らく事実婚状態にあったのですが、2011年5月、心境の変化もあり、入籍を入れることを公表しました。

夏木マリさんは、元々結婚願望がなかったそうです。そのため、事実婚状態であっても特に不便は無かったそうですが、東日本大震災が発生した際、被災した大切な人たちのことを想う内に、自分自身の恋愛観も大きく変化していったそうです。

結婚から7年以上経過しましたが、現在も良好な夫婦関係を築いています。

生年月日：1942年7月23日
出身地：東京都
職業：俳優
所属事務所：マーレ

代表作
テレビドラマ
名奉行 遠山の金さん（1988年-1998年テレビ朝日）遠山金四郎 役

映画
水戸黄門 助さん格さん大暴れ（1961年東映）佐々木助三 役
昭和残侠伝 唐獅子牡丹（1966年東映）助川武 役
山口組外伝 九州進攻作戦（1974年東映）郡司正一 役
沖縄やくざ戦争（1976年東映）中里英雄 役
将軍家光の乱心 激突（1989年東映）阿部対馬守重次 役
蒼き狼 〜地果て海尽きるまで〜（2007年松竹）トオリル・カン 役

「遠山の金さん」で知られると同時に、プレイボーイぶりも世間の間で周知されていた松方弘樹さん。2度の離婚歴があるうえにパイプカットも経験しており、実の兄弟からも呆れられているほどとの噂も生前囁かれていました。

2度目の離婚を経ても女癖が治らなかった松方弘樹さんは、30歳年下でホステスをしていたという女性を口説き落とし、事実婚状態だったと言われています。

松方弘樹さんの訃報の際、テレビ番組にもインタビューに出演していたじじつ婚相手の山本万里子さん。若い女性に目がくらんだ松方弘樹さんの女癖にも驚きますが、30歳も年上の男性と事実婚を結んだこともあり、山本万里子さんさんにも遺産目当てという疑惑が当時噂されました。

生年月日：1958年4月13日
出身地：大阪府大阪市
職業：女優
所属事務所：オフィス萬田

受賞歴
1978年　ミス・ユニバース　日本代表
1986年　ベストドレッサー賞　女性部門
2014年パーカッシオ美脚大賞　オーバーフォーティー部門

1978年にミスユニバース日本代表に選ばれたことがきっかけとなり、大女優としての道を歩み始めた萬田久子さん。現在も、幅広い年齢層の女性から、その美しさが絶賛されていますね。

大企業の社長を務めていた男性と事実婚していましたが、2011年、スキルス性胃がんにより夫を失くしてしまいました。

略奪婚を貫いた理由は、2人の恋愛が不倫から始まったからだと言われています。女優業が軌道に乗った頃に不倫が報じられ、萬田久子さんが妊娠したことにより、不倫略奪となってしまいました。「不良女優」というあだ名まで付けられたのですが、現在はそのような不名誉なあだ名で呼ばれることがないほど、イメージの回復に成功しています。

生年月日：1974年3月26日
出身地：東京都杉並区
職業：女優
所属事務所：オスカープロモーション

代表作
テレビドラマ
痛快！ロックンロール通り（1988年TBS）山口あかね 役
風少女（1988年日本テレビ）麻生千秋 役
アイラブユーからはじめよう（1989年TBS）氷室由紀 役
もう涙は見せない（1993年フジテレビ）瀬戸碧 役

1980年代後半から1990年代前半辺りにブレイクを果たした後藤久美子さん。当時のオスカープロモーションが誇る絶世の美少女として注目され、「ゴクミ」の愛称で親しまれました。

人気絶頂の最中、妻子あるレーサー、ジャン・アレジさんとの不倫が発覚し、芸能生命が窮地に陥る事態になりました。当時ジャン・アレジさんが妻と離婚協議中だったこともあり、最悪の事態は逃れたようですが、順調だった女優業は引退し、ヨーロッパでジャン・アレジさんと生活することを決意しました。

後藤久美子さんとジャン・アレジさんは現在も事実婚状態ですが、子供は3人誕生しているうえ、仕事も順調なため裕福な毎日を送っているそうです。

日本では事実婚状態と聞くと衝撃を受ける人も多いようですが、ヨーロッパでは事実婚の夫婦が多いため、後藤久美子さんも事実婚であることに全く違和感を感じていないのではないでしょうか。