トイレの標識は日本と似ているので間違えることはなさそうですが…。
ちなみに韓国語で「トイレはどこですか？」は「ファジャンシル オディエヨ？（화장실이 어디예요?）」で、「トイレ行きたいです」は「ファジャンシレ カゴシポヨ（화장실에 가고 싶어요.）」です。

1950年代あたりの韓国では紙が貴重で、田舎ではかぼちゃの葉やセメントの包装紙を代用し、それをゴミ箱に捨てる習慣がありました。
現在では水に溶けにくいペーパーを使用していることと、水流の関係で紙が詰まってしまう可能性があり紙を直接便器へ捨てることができない場所があります。
ただし、現在はインフラも整ってきており、反対に「紙は便器に流してください」という貼り紙があるところもありますので、必ず壁の張り紙と、ゴミ箱が設置されているか確認しましょう。

食堂や飲食店、カフェなどのトイレは部外者が利用できないように施錠されている場合があり、その場合は従業員から鍵を受け取る必要があります。
また、ビルなどのトイレを共用している場合は鍵ではなく暗証番号が必要なオートロック電子錠になっている場合がありますので、この場合もスタッフに暗証番号を確認する必要があります。

旅行者向けに多言語の案内表記があったり、日本でいう多目的トイレが設置されているところも増えています。

全てのトイレにトイレットペーパーが完備されているとは限らないので、これは韓国に限らず日本以外のすべての国に言えることですが、あらかじめポケットティッシュなどを持参することをお勧めします。

高い山も低い山も身近にたくさんある韓国では、1ヶ月に1回以上登山に行く人が全人口の25％にも登り、いかに登山がポピュラーであるかがわかります。
韓国の山は急斜面の危険な場所や崖が多く、登山服をしっかり着て安全管理ができている人が多いです。登山慣れしている証拠ですね。
韓国では日本でいう「ゴルフ接待」に代わる「登山接待」を行う会社もあるようで、なんでも登山好きな会社の理事が部下を引き連れて登山をすることがあるのだとか。

登山を好むのは主に中年以上の男女ですが、なんとその山が「大人の火遊び」の場になってしまっているといいます…。
綺麗な風景や空気で気分が高まり、ついそんな気持ちになってしまう…そんなところでしょうか。
不倫を処罰する姦通罪が2015年に廃止されると、登山用品メーカーの株価が上がったとか。

そんな人気の登山ですが、特に女性が参加する場合には要注意。
以前旅行で韓国の山を登っていた1人の女性が男性から声をかけられるというトラブルがありました。
後に詳しく述べますが、女性の1人歩きを狙って強姦する、いわば性犯罪の発生率が日本よりも高い韓国。
特に登山は周りに人がいないことも多く、危険な目にあっても助けを求められない場合がありますので、必ず誰かと一緒に登山するようにしてください。（できれば男性と同行するのがベター）

海外旅行では必須と言っても過言ではない写真撮影。
日本ではどこで写真を撮ってもあまり咎められることはありませんが（少なくとも法に触れるようなものは少ない）、韓国では少し注意するべきことがあります。

軍事施設を始め撮影禁止表示のあるエリアや建物での写真撮影は厳禁です。
撮影しているのが見つかってしまった場合、観光の警察のお世話になることもあります…なので、マナーと良識を持って観光するようにしましょう。

また日本国内と同じく、許可なく民間施設を撮影したり、街中でいくら初めて見る光景が珍しいからと言ってみだりに写真を撮るのは控えましょう。
また人気のフォトスポットは混んでいる可能性がありますので、譲り合ってお互い気持ちよく記念撮影しましょう。
あまりに写真撮影に集中していると、観光客を狙っているスリなどの標的になりかねませんので、荷物や身の回りには常に注意してください。

「写真を撮ってもらえますか？」は「サジン チョムッチゴチュシゲッスムミッカ?（사진 좀찍어주시겠습니까?）」、

「写真を撮ってください」は「サジヌルッチゴチュセヨ.（사진을찍어주세요.）」、

またあまり難しい韓国語がわからない場合は、身振り手振りを加えながら「サジンクェンチャナヨ?（사진괜찮아요?）」（写真大丈夫ですか？）などでも通じるはずです。

タプコル公園はソウル特別市にある公園で、ベルめいパゴダ公園とも呼ばれています。
この公園は三・一運動（さんいちうんどう、1919年3月1日に日本統治時代の朝鮮で起こった日本からの独立運動）の発祥地で、運動の末ここで独立宣言が読み上げられた特別な場所なんです。
公園内には三・一独立運動を記念した塔や、独立運動家や愛国家を記念した銅像が建っています。

公園内にはガイドさんはいませんが、主要な建物や石碑には英語や日本語の説明も書かれているため、日本人だけでみに行っても問題はありません。
公園内は散歩や休憩している中高年や観光客、家族連れなどで賑わっています。
入場料は無料、アクセスは地下鉄1号線鐘閣(チョンガッ)駅3番出口から徒歩10分、もしくは地下鉄1号線鍾路3街(チョンノサムガ)駅1番出口から徒歩5分です。

毎年3月1日になると「三・一運動」の記念日として式典を行い、その最中では当時の韓国の活動家が日本兵によって取り締まられた光景を再現するパフォーマンスなどもみられます。
韓国の国民感情を刺激するこの日は、もちろん公園に立ち入るなとはいいませんが、いつも以上に厳粛で厳かな気持ちで観光しましょう。

場合によっては反日感情の強い方がこの公園や「三・一運動」に関わる場所に集まっていないとも限りません。
日本人であるとバレて何かトラブルに発展しないとは言い切れませんので、あまり大きな声で日本語で話したり、みだりに写真撮影することは控えてください。

かつては様々な道をつなぐ大きなジャンクションだったのですが、2002年FIFAワールドカップの野外応援が市庁前で行われたことをきっかけに、車両の通行方式の改善や歩道の拡大、広場の造成が検討されるようになり、2004年から建設が開始されました。
現在は芝生、イベント用の舞台、噴水、冬にはスケート場を解放する市民の憩いの場となっています。
アクセスはソウル交通公社2号線もしくはソウル交通公社1号線の市庁駅下車です。

観光に行った人によりますと、旅行中も毎日日替わりでイベントを開催していたのだとか。
警察まで出動し、明日からソウル広場を中心に100万人規模の人が集まるから注意してほしいと言われた方もいるそうです。
イベントや集会の内容によって様々な人が集まるので、韓国の文化や暮らしに興味がある方は是非足を運んでみることをお勧めします。

以前大統領の退陣を要求する超大規模デモが行われました。
以前問題となった朴槿恵第18大統領に関するデモは収束したのですが、今後も別の主張を目的とした集会やデモは続いていくと思われますので、大規模デモが珍しいからと行って軽い気持ちで見にいくのは避けましょう。
デモや集会を行なっている方の中に過激な反日感情を持っている方がいないとも限りません。

現地独特の文化を楽しむのは海外旅行の醍醐味。
韓国でも日本や他のアジア諸国と同じく市場や屋台が生活に根付いており、市場によっては魚介類、野菜、肉などの食材以外にも服飾品などを扱っているところもあります。
市場の魅力はやっぱりその価格。
とにかく安く、その地独特の珍しいものが買えるのが魅力です。

最近日本人の旅行先として流行している台湾では夜市が人気である一方で、衛生管理について不安の声も上がっています。
韓国も同じく、市場で購入した食品や屋台の食べ物の衛生管理について注意する必要があります。
特に韓国料理は味付けが濃く、辛いため食材の劣化や異変に気付きにくいことがありますので、屋台の食べ物はなるべく避けるか、食べるとしてもしっかりと火の通ったものを食べるようにしましょう。

HACCP（危害分析重要管理点）による衛生基準が推奨されているわけですが、この基準を無視している屋台も数多くあり、食中毒にかかる可能性は比較的高い韓国ですが、実際に番組のレポートで韓国を訪れた日本のタレントが食中毒になりロケを延期したこともありました。
ツアーなどの集団の旅行でノロウィルス集団感染などの報告もありました。

韓国といえばキムチ！なのですが、このキムチの衛生環境については様々な議論がなされてきました。
加熱していないがために食中毒を運んできてしまったり、寄生虫が潜んでいたこともあるようで…。
外国では特に食品衛生には注意しましょう。

ソウル市内にある四大門の一つ『崇礼門（南大門）』を起点に、四方およそ200～500mの中に大小約1万店以上が立ち並ぶ南大門市場。
日用品や食料品、衣料品を中心に販売しています。
東大門市場はソウル市内にある四大門の一つ興仁之門（東大門）の西側に位置しており、卸売市場が中心のため深夜まで営業され、口頭で価格交渉を行う独特のスタイルで取引を行う店が多くなっています。

これは市場に限らず人が多い場所では注意するべきなのですが、こう行った市場では観光客を狙ったスリがとても多いです。
夜遅い時間は後述しますが裏道も真っ暗で、思いがけないトラブルに遭遇することもありますので、なるべく昼間に荷物に気を配りながら観光するようにしましょう。
人と一緒に行くのがベターですが、はぐれた時のために共通してわかる集合場所などを決めておくといいでしょう。
また押し売りにも注意し、ははっきりと断る勇気を持ちましょう。

複数人で観光するときに、横一列でぞろぞろしてしまいがちなのですが、後ろを振り返ることがないためスリの被害にあっても気づかない場合がありあます。
縦一列で歩いている場合は友人が狙われているのをすぐに気づくことができるので、未遂で済ませることができます。
現地の方の迷惑にならないという点でも、歩くときはスペースに気を配りましょう。

先ほども述べましたが深夜まで営業しておりとてもエネルギッシュな東大門エリア。
街全体を「東大門市場」と呼ぶのですが、洋服を始めカバンや革製品、スポーツ製品などを卸売価格で購入できるビルや、カテゴリー別に別れた市場が多く、女性に人気があるスポットの一つです。
2014年に作られた東大門デザインプラザがより近代的な雰囲気を演出しています。

人が沢山いる場所にはそれなりの危険が付きまといます。
スリ、ぼったくり、誘拐、強姦など…以前東大門エリアで観光人男性にナンパされた日本人女性が睡眠薬入りのコーヒーを飲まされ、ホテルでレイプされるという事件が起こりました。
昼夜問わず、日本人女性が少人数で行動するのは危険なので、男性と一緒に行動し、人気がない場所は避けるようにしましょう。

日本人観光客の女性を狙った性犯罪も多くなっていますが、日本では性犯罪を告発しづらい風潮や社会情勢があるため、被害者が泣き寝入りするしかないこともあります。
若年層の男子学生が集団暴行を行なったり、人気の少ないカフェで男性グループに強姦され、カフェの店員も助けるなんてことはせずそれを眺めていた、など…。
性犯罪はもちろん加害者が100％悪いのですが、犯罪率が高いことがわかっている以上、こちらが犯罪に合わないように気をつける他ありません。