海外のコメディもおもしろいですが、やはり日本人には日本のコメディのほうがわかりやすいのではないかと思います。
一緒に見ていて笑いのツボが同じだったり、え、そこで笑うの？なんてびっくりしたり、日本人同士でも笑いどころが違ったりもしますね。
みていて元気が出るコメディドラマを新旧あわせてランキングでご紹介します。
とっておきの作品TOP70を早速みていきましょう。
あなたもコメディドラマがみたくなること間違いなし！

言わずと知れた織田裕二さんの代表作で、たびたび映画化やスピンオフ作品も多数制作された絶大な人気を誇る警察ドラマです。
それまでの刑事ドラマにみられるカーチェイスやアクションシーンを可能な限り取り除き、現実の警察組織と近い業務形態で描きつつ、会社組織に置き換え、警視庁を本店、所轄署を支店などと表し、署内での権力争いや警視庁との綱引きなども軽妙に描いています。
警察署内の話でありながら、コミカルな場面も多く、特に神田湾岸署署長、秋山副署長袴田刑事課長の３人はスリー・アミーゴスとしてギャグパートを担当しました。

三谷幸喜さんが脚本家としての地位を確立した作品で、田村正和さんのこの役を真似する人が続出したドラマ「古畑任三郎」
警部補の古畑任三郎が犯人を追い詰め、自供させていくミステリードラマですが、部下である今泉との軽妙なやり取りが笑いを誘うコメディ要素もあります。
こちらも回を重ねるごとに人気が上がった作品で、今泉にスポットをあてた「巡査・今泉慎太郎」が作られるなど、高い人気を得て、いまでも根強い人気を誇っています。
１話完結で犯人をそうそうたるゲストが演じますが、勝新太郎さんや菅原文太さん、山城新伍さんなど当時大御所と呼ばれていた俳優さんも多数出演されており、プロ野球選手のイチローさんも出演され、話題になりました。

社会現象を巻き起こしたと言っても過言ではない、おっさんずラブ。主演を務めた田中圭さんは、この作品を機に第２のブレイクを果たしました。
３３歳になるまでまったくモテなかった田中圭さん演じる春田創一が、ある日突然モテモテに。しかし相手は女性ではなく、吉田鋼太郎さん演じる上司の黒澤武蔵と、林遣都さん演じる後輩の牧凌太という驚きの展開でスタートします。
異色の設定ではありながらも、描かれているのはピュアなラブストーリー。TwitterなどのSNSでも、放送されるたびにトレンド入りするなどと大人気でした。

レストランの再建という重厚なテーマでありながら、三谷幸喜さん脚本ということもあり、コメディの要素もある「王様のレストラン」
松本幸四郎（現・二代目松本白鷗）さんが頑固で厳格、ゆるぎない情熱を持つ伝説のギャルソン・千石武を演じ、物語に厚みを持たせました。
ほかにも西村雅彦、梶原善、白井晃などいまではすっかりドラマの脇を固める俳優として有名になった実力派舞台俳優が多数出演しており、見ごたえのあるドラマになっています。

堤幸彦さん監督のミステリードラマでありながら、コメディ要素がたっぷり入っているトリック。
主人公で自称・天才マジシャンの山田奈緒子と大学の物理学の教授上田次郎のコンビが超常現象や怪奇事件に隠されたトリックを暴いていくドラマです。
山田奈緒子は仲間由紀恵さん、上田次郎は阿部寛さんが演じ、奈緒子の決め台詞「お前のやったことはすべてお見通しだ！」も有名になりました。
漫画や裏番組のパロディなどギャグ要素もたっぷりですが、横溝作品を踏襲しており、ミステリーとしても楽しめるものとなっています。

西森博之現在の漫画『今日から俺は!!』の実写ドラマ化作品。
2018年10月14日から12月16日にかけて放送され、主演は賀来賢人さんが務めています。

ツッパリを装って転校した三橋貴志と、同じくツッパリを装って転校生してきた伊藤が相棒となり、お互いにツッパリ道を歩んでいくストーリー。
設定はもちろんのこと、俳優同士の掛け合いがとても面白いので、コメディ好きはぜひ一度見ておきたい作品です。

「ローコスト冒険ドラマ」を謳ったドラゴンクエスト風のドラマ、勇者ヨシヒコシリーズ。
魔王の城はその第１シリーズで、２０１１年に放送されました。
ドラゴンクエスト風というだけあって、随所にドラゴンクエストのパロディが見られ、実際ドラクエ発売元であるスクエア・エニックスの協力も受けているそうです。
主人公の勇者・ヨシヒコには山田孝之さん、旅の途中で出会い仲間になるダンジョーに宅麻伸さん、ムラサキに木南晴夏さん、メレブにムロツヨシさんが起用されるなど、実力派であり個性的である俳優さんが出演されています。
また、もともとの構想は低予算を謳ったコメディ映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』がもとであり、この映画を意識したパロディやギャグも見られます。

海野つなみさんの漫画が原作で、エンディングでキャストが踊る「恋ダンス」も相まって絶大な人気を誇った「逃げ恥」
社会派ラブコメディというまったく新しいドラマでお互いの利益の上に契約した「雇用主と従業員」という関係で結婚を始めるなど、斬新な設定も視聴者の興味を引きました。
根底には仕事でも人間関係でも「誰かに必要とされたい」という若者の切実な思いがあるとのこと。
ただ、ドラマとしては数々のパロディやオマージュがちりばめられたコメディとして楽しめる作品だと思います。
契約上の夫婦だったみくりと平匡の間に本当の愛情が芽生えていくのがほほえましいドラマです。

宮藤官九郎さん脚本、Ｖ６岡田准一さん・嵐櫻井翔さん共演で人気を博した木更津キャッツアイ。
ドラマの面白さはもちろん、実験的なつくりで注目され、本放送終了後に人気が加速し、再放送時に視聴率があがった稀有なドラマです。
撮影地の木更津にはファンが多数訪れ、観光地化するなど地元への貢献も大きく、２００６年には木更津市から市民栄誉賞が贈られています。
岡田准一さん演じる元高校球児のぶっさんは余命半年を宣告され、悔いのない人生を送るために親友たちと怪盗団「木更津キャッツアイ」を結成し、野球や悪巧みに明け暮れる、というお話です。

堂本剛さんが主演を務める、２００８年放送のフジテレビオリジナルドラマです。
タイトルにもあるように探偵が活躍するドラマではあるものの、従来の探偵とは一風違っているのがこちらの作品。堂本剛さん演じる鞍馬六郎はとにかく“ゆるい”推理を繰り広げ、３３分という時間を目一杯使って事件を解決していくという設定です。独特の空気感を持つ堂本剛さんにはぴったりの役と言えるでしょう。
２００９年には、続編として「帰ってこさせられた３３分探偵」も放送されました。

阿部寛さんが念願のマイホームを手に入れたのにリストラされ、主夫として奮闘する主人公を演じたドラマです。
リストラされた夫に代わり、編集者として働く妻を篠原涼子さん、起業した妻の収入がよかったため、専業主夫として家事をバリバリこなす隣人に雨上がり決死隊の宮迫博之さん、その妻で人材派遣会社社長を中島知子さんが演じました。
ホームコメディとして、笑いあり、和むシーンもあり、ですが、現代の家族の在り方に一石を投じるような作品であったことは間違いありません。
女の仕事とバカにしていた家事に苦戦する阿部さんが切なくも愛おしいドラマです。

二ノ宮知子さんの漫画が原作で、テレビドラマ化、映画化、アニメ化とメディア展開もされた大変人気の作品です。
クラシック音楽がテーマですが、劇中では特撮映画ばりにエフェクトを使用し、原作同様、コメディ要素をたっぷりもったドラマです。
メインテーマである音楽部分にもしっかり力を注ぎ、キャストは担当の楽器を習いに行き、サントラの演奏のため「のだめオーケストラ」が公募されました。ピアノの才能は素晴らしいのに、生活全般がとてもだらしないのだめを上野樹里さんが好演し、代表作となった作品です。