サスペンス、と聞くと２時間ドラマが思い浮かびますが、連続ドラマでもシリーズ物からそうでないものまで、かなりの数のサスペンスドラマやミステリードラマがあります。
近年、恋愛ものはあまり視聴率がどれず、刑事ものやミステリー系のドラマが多くなっているのも要因かもしれません。
その数ある中からおすすめできる作品をご紹介していきます。

フジテレビで２０１３年４月〜６月放送。
嵐の櫻井翔さん主演。原作は本間洋平さん作の同名小説で、１９８３年には歌手の長渕剛さんが主演を務めた同名ドラマも放送されました。
うわべだけの平穏を取り繕っていた家族のもとに櫻井さん演じる家庭教師が入り込み、家族ひとりひとりのさまざまな問題を解決していきます。インテリな櫻井さんならではのミステリアスな演技が話題になりました。

日本テレビ系で２０１６年１月〜３月放送。
斎藤工さんと窪田正孝さんのW主演ドラマです。
少し危なげな犯罪学者を斎藤さんが、少し頼りなさげな推理作家を窪田さんが演じています。
思わず関心してしまうような美しいトリックの連続と、バディを組んだ人気売れっ子俳優が魅力的。推理小説が好きな人もそうでない人も楽しめるでしょう。

WOWOWの連続ドラマWで２０１４年２月〜３月放送。
大泉洋さん、松雪泰子さん出演。脚本を井上由美子さんが手がけています。
遺跡の発掘作業をしている最中、遺骨を発見し、それが１３年前に誘拐され殺害された女子高生のものであることが判明。これをきっかけに警察の捜査が再び動き出します。
次々と明らかになる意外な展開に、最後まで目が離せません。

フジテレビで２０１２年４月〜６月放送。
嵐の大野智さん、戸田恵梨香さん、佐藤浩市さん出演。
大野さん演じる榎本はかなりの鍵マニアであり、その豊富な知識や経験を生かして密室殺人事件の検証に駆り出されるように。「密室は破れました」の決め台詞で、事件の謎を次々に解き明かしていきます。
戸田さん演じる青砥と佐藤さん演じる芹沢との掛け合いも、思わずくすっと笑ってしまうようなおもしろさがあります。

日本テレビ系で２０１７年１０月〜１２月放送。
木村多江さんが主演を務めています。
政治家の夫が捏造された記事により自殺し、自身は流産してしまうという序盤から波乱の展開。家族や大切なものをすべて奪った記者に復讐していくという内容のドラマです。
「不幸な役が似合う女優」である木村さんにしかできない、迫真の演技でついつい引き込まれてしまいます。

日本テレビ系で２００９年４月〜６月放送。
嵐の櫻井翔さん主演。実はザ・クイズショウ２００９は第２シーズンであり、第１シーズンではラーメンズの片桐仁さんが主役を務めていました。
クイズショウでのクイズは全部で７問。簡単な問題から始まり、徐々に回答者の闇に迫っていきます。最終話には第１シーズンの片桐さん演じる田崎さんが登場したりと、予想できない展開のオンパレードです。

フジテレビで２０１０年１０月〜１２月放送。
関西テレビと共同テレビの共同制作で、菅野美穂さんが主演を務めています。
物語の軸となるのは、１５年前の主人公の冤罪。無実の罪で１３年間も服役していた彼女は、真相を探ると同時に犯罪を犯した人々に復讐をしていきます。
冷酷に見えるものの実は復讐をするたびに傷ついており、最終的には自分の命をも捨てる決意を抱く彼女。刑事を演じる玉木宏さんの好演もあり、悲しくも切ない思いを抱かされます。

TBS系で２０１７年４月〜６月放送。
湊かなえさんの同名小説をもとに制作されたドラマです。
主人公である深瀬和久を藤原竜也さんが、深瀬の親友だった広沢由樹を小池徹平さんが演じています。広沢の失踪事件の真相を探し求め奮闘し、告発文などのミステリー要素も満載。
反転と再生を意味するタイトル通り、ストーリーの構成や回想シーンの入れ方などが絶妙で、湊かなえ作品が好きな人なら楽しめること間違いなしのドラマです。

フジテレビ系で２０１２年１月〜３月放送。
竹内結子主演。
同タイトル作品はシリーズ化されており、映画やスペシャルドラマも制作されています。
男社会である警察の中で女性への偏見と戦いながら、数々の事件を解決に導いていく主人公。竹内さんは時に迫力満点の演技を見せており、女優としてのターニングポイントとなった作品と言っても過言ではないでしょう。
西島秀俊さんや武田鉄矢さんなど、実力派俳優が脇を固めているのも魅力です。

フジテレビ系で２００７年１０月〜１２月放送。
福山雅治さん、柴咲コウさん主演。
東野圭吾さんの推理小説「ガリレオシリーズ」が原作で、基本的には１話完結型です。
予告などによって犯人はあらかじめほとんど明らかになっているものの、見所は犯行のトリック。福山さん演じる物理学者・湯川学が、物理学の知識や経験を生かして見事に事件の真相を解き明かしていきます。

ＴＢＳ系で２００６年１月～３月放送。
山田孝之さん、綾瀬はるかさん出演。東野圭吾さんの同名小説が原作です。
山田さん、綾瀬さんは２００４年「世界の中心で、愛を叫ぶ。」でも共演しています。
初恋の少女のためにその父親を殺した少年とその少年をかばうために母親を殺した少女の残酷な１４年間が描かれています。原作では描かれなかった部分であり、原作に大幅に手を加えたことをプロヂューサーが「二人をモンスターにしたくなかった」と語っています。

ＷＯＷＯＷの連続ドラマＷで２０１５年７月～８月放送。
麻野涼さんの同名小説が原作で臓器売買の闇や臓器移植の倫理を描いた社会派ドラマです。
主演は小泉孝太郎さんで、テレビのディレクター役。ディレクターを主人公にすることで昨今叫ばれているメディアのあり方に問題提起している作品ともいえます。
また、共演の武田鉄矢さんが臓器マニアと呼ばれる医師を演じ、その会期ぶりも話題になりました。

ＷＯＷＯＷの連続ドラマＷで２０１３年３月～４月放送。
高村薫さんの同名小説が原作で、合田雄一郎シリーズ３作目の作品です。グリコ・森永事件からヒントを得て執筆したそうです。
主人公合田刑事役に上川隆也さん、その友人・加納検事役で石黒賢さんさんが出演されています。
とあるビール会社の社長誘拐事件から被差別部落、労働組合運動、誘拐被害会社の利益供与問題など複雑に絡み合ったストーリーです。

テレビ朝日系列で２０１４年７月～９月放送。
ＩＱ１５０の新任監察医が遺体と向き合いながら真相究明していくおはなしです。
主人公の新任監察医を武井咲さんが演じています。
アメリカの大学を飛び級するなど高い知力はあるが、他者とのコミュニケーション能力は全く持ち合わせていない主人公を好演されています。

フジテレビ系列にて２０１５年１０月～１２月放送。
現役の医師でもある久坂部羊さんの「無痛」が原作ですが、医療ドラマ、刑事ドラマを兼ねたオリジナルストーリーを放送しています。
外見を見るだけで症状や予後がわかる特殊な能力をもつ医師の役を西島秀俊さん、そんな西島さんの能力にいち早く気づき、犯罪解決の協力を仰ぐ警察官役に伊藤淳史さんが出演されています。

ＷＯＷＯＷの連続ドラマＷにて２００９年３月～４月放送。
池井戸潤さん原作で三菱ふそう社製の大型バス、トラックの脱輪による死傷事故、リコール隠し問題がベースになっています。
２０１８年には映画化・公開が決まっています。
ドラマでは仲村トオルさんが主人公の運送会社社長を演じています。
整備不良の汚名を着せられ、倒産寸前に追い込まれながら、潔白を証明するためにトラックの販売元である大企業に立ち向かう、現在の池井戸作品に繋がる作品です。

ＷＯＷＯＷの連続ドラマＷにて２０１５年５月に全４回で放送。
仲里依紗さん演じる主人公の検察事務官の女性が警官である父を殺された事件の真相に迫っていくお話です。
大門剛明さんが原作のリーガルサスペンスで、「冤罪の償い」がテーマのドラマです。
静岡県裾野市で行われた撮影では、エキストラ３００人を動員した大掛かりなアクションシーンが撮影されるなど、力の入った演出がされています。