日本では多くのアイドルグループが誕生し、そのどれもが個性的な魅力を放ってきました。時代の変化と共にアイドルの方向性なども変わっていきましたが、そんな時代に誕生したのが次世代型アイドルグループの「有閑喫茶あにまーれ」。かわいいVTuberが集うユニットとして結成され、2018年から活動を行っています。

2019年にはファーストシングルもリリースし、グループは三次元アイドルグループに迫る勢いでファンを拡大中です。稲荷くろむは、そんな有閑喫茶あにまーれに在籍していたアイドルVTuberだったのです。

稲荷くろむには314歳という驚きの設定があり、大好きなゲームを活かしプレイ動画などを配信していました。得意ジャンルは「コールオブデューティー」「バトルフィールド」などのFPSであり、他VTuberとの大会では上位にランクインするほどの実力を披露したこともありました。

荒野行動のようなバトルロイヤルゲームの元祖「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」の配信も行い、ゲームファンにとって女神と言える存在と言っても大袈裟ではありませんでした。

有閑喫茶あにまーれという大型VTuberグループに在籍していた稲荷くろむですが、グループ加入からたった半年でVTuberを引退。その理由は稲荷くろむの本体である中の人の都合だったそうで、VTuberの活動が周囲にバレてしまったことが引退理由とのことです。

知らない人も多いかもしれませんが、ヨコオタロウさんはゲーム業界では有名な敏腕クリエイター。挑戦的なシナリオ・世界観が高く評価されており、ピーターさん、唐沢寿明さんが出演したゲーム「ドラッグオンドラグーン」のディレクターを担当したことでも知られています。

近年のヒット作は、シナリオとキャラクター、グラフィックの美しさなどが高く評価されたゲーム「ニーアオートマタ」。全世界400万本以上のヒットを記録しており、同作のヒットでヨコオタロウさんの名前は海外にも広く知られるようになったのです。

ヨコオタロウさんは、自身の作品に登場したキャラクター「エミール」が一番のお気に入りな模様。ゲームのPRなどではエミールのマスクを着用して活動を行ってきたようですが、ある日エミールの体を借り「ヨコオタロウ」としてVTuberデビューすることが発表されました。

VTuberヨコオタロウの誕生はインターネットで大反響を呼び、赤羽ユキノ、長谷みことと共にコラボ配信を行いました。今後はVTuberとして新作のPRを行ってくれるのかと思いきや、何とデビューと同時に即引退。放送中に喉を壊したことが引退を決めた理由と回答しているものの、おそらくネタとしての発言でしょう。

ファンを驚かせるシナリオを生み出してきましたが、この展開にも多くのファンが衝撃を受けたのではないでしょうか。

稲荷くろむと同じく、バーチャルYouTuberグループ有閑喫茶あにまーれのメンバーだった宇森ひなこ。「ひなこ王国」という、謎の王国の民を増やすためにVTuberの活動を行っていました。

ヘアカラーと同じピンクをイメージカラーに掲げ、愛らしいキャラクター性でアニメファンの男性中心を獲得していた魅惑のVTuber。清楚系に見えるものの、少々過激なネタも口にするユニークな一面も評価されていました。

宇森ひなこはキュートなボイスを活かし、雑談系の動画などでファンを喜ばせていました。また、大好きなゲームのプレイ動画も公開し、大乱闘スマッシュブラザーズなど幅広い層に愛されるゲームから、人を選ぶホラーゲームまで幅広いジャンルのゲームをプレイし、自身のチャンネルを盛り上げていました。

有閑喫茶あにまーれの中でも十分な人気を誇っていましたが、2019年10月に引退してしまったのです。

宇森ひなこ本人によると、体調問題が理由で引退することを決意したとのこと。今までも無理しながら活動を行っていたようで、体調を考慮し引退配信も行われませんでした。

年齢1000歳、身長りんご約14個分という個性的なプロフィールを自称していた海夜叉神。神秘的な存在感で活動初期からファンの獲得に成功し、全く間ににじさんじが誇る人気VTuberの座を確固たるものとしました。

海夜叉神はサブカルチャーに強く、機動戦士ガンダム氏r－伊豆、ジョジョの奇妙な冒険、など昔から愛され続けているアニメや漫画が大好きな模様。また、Fateシリーズや刀剣乱舞など、若者世代のアニメファンに大人気の作品もチェックしており、知識の量は「歩くサブカルチャー大辞典」と表現してもおかしくはないほどだったでしょう。

声マネも得意としており、人気声優が演じたキャラクターの声マネで動画を盛り上げたこともあったため芸達者なVTuberとしても知られていました。そんな多彩なVTuberも、2019年4月に引退してしまったのです。

海夜叉神さんは引退以前から更新ペースが緩やかになっており、ファンからも何か病気になったのでは、と心配されていました。具体的な引退理由は公表していないものの、継続が困難なほど多忙な毎日を送っていた模様。本業との両立が難しくなったというのが、海夜叉神の引退理由ではないでしょうか。

美少女ゲームのヒロインを彷彿とさせる、キュートなイラストで男性ファンの注目を集めていた牡丹きぃ。キャラクター性も中の人の人柄の良さ、イラストに相応しい愛らしさが感じられると評価され、知名度も徐々に上昇するなど好調な活躍を見せていました。

そんな最中に引退してしまったのですが、その理由は運営サイドの闇が原因だったようです。

牡丹きぃが過去に残したツイッターによると、運営の支持で1日15時間も活動を行っていたとのこと。その労働時間のわりに給料は信じられないほど安く、最終的に牡丹きぃは引退、暴露したツイートも全て削除されてしまいました。

トラブル後に一時復帰が予定されていたようですが、その後牡丹きぃの中の人と運営サイドの話し合いで折り合いがつかなかった模様。10月8日に双方の契約を締結することとなり、今後牡丹きぃの活動を一切行わないと運営サイドが発表しています。

YouTubeチャンネルもアカウントが削除されているため、過去の動画は他VTuberが公開しているコラボ動画以外は視聴できなくなってしまったようです。

VTuberとしては珍しく、双子のアイドルYouTuberであった流石乃ルキと流石乃ロキ。公式チャンネルの登録者数約11万人万人を誇る人気を獲得しており、イラスト通り「萌え」に特化した方向性でアニメファンの男性を中心に魅了していました。

動画の再生回数も好調な数字を残しており、ゆくゆくは日本のVTuberを代表する存在になると多くのファンに期待された大物でもあったのです。

VTuberの中の人は人間というのは暗黙の了解ですが、流石乃ルキと流石乃ロキはあくまで二次元キャラクターとしての設定にこだわる職人気質なVTuberでもありました。彼女たちにはプロローグが用意されており、そのための動画も公開されているほど気合も入っていたのです。

ここまで本格的に二次元を意識したVTuberは、流石乃ルキと流石乃ロキ以外存在しないのではないでしょうか。

2人の引退理由は「異世界での仕事に専念するため」と公表しており、異世界とはおそらく現代社会の仕事を意味している模様。彼女たちの引退からそれほど時間は経っていませんが、早くも復帰を期待する声が上がっているようです。

VTuber市場は男性ファンが多く、ブレイク中のVTuberもかわいい美少女キャラクターがほとんど。ジャニーズがVTuber市場に挑戦したことで女性ファンも増加しましたが、まだまだVTuberは男性ファンが中心です。

その状況を変えようと誕生したのが、イケメンVTuberの真堂雷斗。にじさんじが誇る超大型VTuberとして活動を開始し、初日から多くの女性ファンに注目されていました。

華々しいデビューを飾り、今頃男性版キズナアイと言っても過言ではない活躍を見せていたかもしれない真堂雷斗。しかし、デビューからたった5日で契約解除となり、引退してしまったのです。

「オフパコ」とは、インターネットで知り合った女性と交際することなく、肉体関係だけを持つ不誠実なことを意味するネット用語。ニコニコ動画のヒットにより誕生した言葉であり、特に未成年とのオフパコは今まで何度も問題になっています。

「やばいと思ったが性欲を抑えきれなかった」との言葉を残した元歌い手もいましたが、発端は未成年女性とオフパコしたことが原因。真堂雷斗も彼と同じくオフパコを行っていたとの噂がすぐに流れ、中の人の特定も進むなど大騒動を起こしてしまったのです。

真堂雷斗の噂が全て事実だったのかは不明ですが、にじさんじによると「度重なる契約違反」を犯していたとのこと。それにより真堂雷斗はVTuberの世界から姿を消してしまい、おそらくもう二度と復帰することはないでしょう。