名前：三谷幸喜

出生年：1961年7月8日

出身地：東京都

日本芸術大学在学中に劇団「東京サンシャインボーイズ」を結成。三谷幸喜の類まれなる才能によって劇団は大きく成功を収め、同時期にテレビドラマにも進出。

「振り返れば奴がいる」「古畑任三郎シリーズ」「王様のレストラン」など大ヒットドラマを生み出し、大人気作家へ上りつめる。1997年には「ラヂオの時間」で映画監督としてもデビューしています。コメディー作家としてさまざまなメディアから愛されている人物です。

三谷幸喜作品は2時間以上の上映になるものの、テンポの良い展開で見るものを飽きさせない工夫をしています。そのため、最後まで飽きずに物語を楽しむことができるでしょう。

またグロテスク・性的表現・社会風刺などを露骨に表現することが少ないことも幅広い層に愛されている所以といえるでしょう。家族や友人と共にみて一緒に笑うことができる作風となっています。

新居の建築を巡って繰り広げられるドタバタ騒動を描いた、コメディー映画。最先端を行くインテリア・デザイナーと昔ながらの頑固な大工による正反対の対立によって、新居を建てるはずだった主人公夫婦たちに悲劇が訪れてしまいます。

実際に三谷幸喜自身が新居を建築する際に体験したことを基に物語が書き下ろされ、三谷幸喜自身の体験談も盛り込まれているのが見どころの1つ。

また、クスッと笑ってしまう日常的なあるあるネタを随所に盛り込んでいるのも見どころ。テンポよく物語が展開していくため最後まで飽きずに楽しめる作品です。

三谷幸喜にとって初の監督作品。

ラジオ局内で生放送中に起きる騒動を描いたコメディー作品。
主人公・みや子の脚本によるラジオドラマが生放送で行われるはずだったものの、主演女優のわがままによって次々と内容が変わっていき、シナリオは全くの別方向に展開。これに怒ったみや子はスタジオに立てこもることに・・・。

主演女優のわがままな行動にラジオドラマが徐々に混乱していく様が滑稽で面白おかしく描かれています。

常にテンポ良く物語が展開していくため、次にどんなことがおきるのだろうと続きが気になってしまう作品になっています。

舞台は戦時下の日本。演劇が規制され台本が検閲にかけられた時代に、とある検閲官と劇団・笑の大学に所属する作家との物語。

「このご時世に低俗な喜劇など不謹慎である」という考えを持つ検閲官の無理難題に劇作家がどう切り返していくのかというところが見どころの1つ。

劇中ほとんどのシーンが部屋一室のみで行われ、物語が展開してくというユーモア溢れる作品になっています。

この作品は映画版以外にも。ラジオドラマ版・舞台版など合計3種類のバージョンが存在しています。映画版では、他のバージョンと差別化を図るため、キャラクターが多く登場しています。また、当時の時代の雰囲気を感じられる小道具にも注目です。

大晦日の夜に高級ホテルで起きる大騒動から人間模様を描いた作品。新年を迎えるカウントダウンパーティーの準備で慌てふためく副支配人・新堂平吉（役所広司）を筆頭にして、さまざまな問題に直面するスタッフや宿泊人の騒動をコミカルに描いています。

豪華キャストをそろえており、役所広司・松たか子・佐藤浩市・香取慎吾・篠原涼子・戸田恵子などの役者が登場。

ドタバタ騒動の中で伏線をいたるところに配置させ、最終的に収束していく物語が見どころの1つ。

弁護士を務める主人公・エミが、被告人のアリバイを唯一、証明することができる幽霊・落ち武者と共に法廷で争う物語。

本作はミステリー・サスペンス・ファンタジー要素など、これまでにないようなユーモア溢れる脚本が特徴的です。

笑いと涙ありの作品になっており不思議な世界観を楽しめる作品になっています。落ち武者演じる西田敏行の名演が光る作品。

本作は中原俊監督・三谷幸喜脚本によって制作。三谷幸喜監督作品ではないものの、彼が関わった作品として非常に評価が高いためランクイン。

もし日本に陪審員制度（民事・刑事訴訟に際して、民間から無作為に選ばれた人たちによる審理）があったらという設定で物語が展開。12人の陪審員たちが容疑者の判決をめぐって熱い議論が繰り広げられます。

感情的な人・理論的な人・無関心な人などさまざまな個性を持つ12人の人々たちが、真実に徐々に近づいていくさまが見どころ。

裏世界のトップに君臨する男の愛人に手を出してしまった男が免罪として伝説の殺し屋を探すというストーリー。売れない俳優が撮影と騙されて、ギャング同士の抗争に巻き込まれていきます。

主人公がギャングの抗争に巻き込まれ、がけっぷちの状況で奔走する姿がユーモラスに描かれています。ギャングなどが登場するものの暴力表現・グロテスクなどの露骨な表現が少ないためさまざまな層に愛されている作品。

本作は2時間以上に渡るもののテンポがよく最後まで飽きさせない工夫を各所に散りばめられている。三谷幸喜作品のなかでも特に評価の高い作品の1つ。ファンであれば一度は見ておきたい作品です。