クラウドファンディング（crowdfunding）とは群衆（crowd）と資金調達（funding）を組み合わせた造語で、インターネットを通して自分の活動や夢を発信することで、想いに共感した人や活動を応援したいと思ってくれる人から資金を募るしくみを意味しています。

途上国支援や商品開発、自伝本の制作、スポーツや音楽など幅広いプロジェクトが現実に実施されています。自分の活動や夢をみんなで実現に向けて支援していくという新しい形の一体型プロジェクトです。

クラウドファンディングによるプレゼンターにとってのメリットは、「資金調達ができる」「多くの人にPRできる」「テストマーケティングにも活用できる」「ファン作りができる」点にあります。

コレクターのメリットとしては、「魅力的なリターンを得られる」「プロジェクトで車かいとつながることができる」「双方向性のあるコミュニケーション」があげられます。

クラウドファンディングと一言でいってもそこには多くの種類があり、主に購入型・寄付型・融資型・株式投資型・ファンド投資型の5つのタイプがあります。

購入型のクラウドファンディングとは、プレゼンターがモノやサービス、体験や権利などの「リターン」を販売し、コレクターは見返りとして、様々なリターンが得られます。

プレゼンターにとってのメリットは誰でも資金調達ができる点にあり、コレクターのメリットは「通常では資金調達できないようなプロジェクトの成立に関わった」というある種の社会的意義を実感できる点にあります。

寄付型のクラウドファンディングとは、リターンは対価性のないものに限り設定可能で、その名の通り「寄付」になります。コレクターは、対価性のあるリターンは受け取れませんが、寄附による税制優遇が受けられることがあります。

事業資金を集めたい企業や個人に対して資金を貸し付けるのが融資型です。融資なので出資した金額は金利を上乗せして返済されます。コレクターのメリットは、利回りが9％～10％と高い点があげられ、また、少額からでもできる点が魅力です。

反面、あくまでも融資のため、元本割れの危険が生じる可能性があるというデメリットがあります。

事業を行う非上場企業の株式に対して出資者を募るのが株式投資型です。出資するとその会社の株式を取得でき、業績に応じた配当を受け取れます。コレクターのメリットは、非上場企業の株式を取得し、ベンチャー企業や中小企業を応援できることができ、業績が良ければ配当金を得られる点にあります。

プレゼンターとしては設立後間もないベンチャー企業や上場することが難しい中小企業でも、株式を発行して事業資金を調達できるというメリットがあります。

特定の事業に対して投資を行うのがファンド投資型です。融資型との違いは、融資型では投資額を「返済」されるのに対し、ファンド投資型は投資のため「分配金」として配分される点にあります。

コレクターは投資した額よりも大きなリターンが得られる可能性があるというメリットがあり、プレゼンターは銀行では融資が受けられなくても事業資金を調達できるというメリットがあります。

クラウドファンディングサイトは上で説明したようにさまざまなタイプがあり、企画から公開までの流れや手数料にも違いがあります。クラウドファンディングサイトを選ぶ際には、自分のプロジェクトに合ったサイトを選びましょう。

・サイトの規模（最大資金調達金額、支援者数）
・クラウドファンディング成功率
・利用する上での手数料
・All or Nothing方式かAllin方式か
・利用者の事業分野の比率