人間の都合で生み出されたミュウツーが人間に逆襲する話だが、ミュウツーが逆襲に至るまでの描写はとても丁寧に感じる。経験したわけでもないのにミュウツーの憎悪がなんとなく受けてが共感できてしまう描写をやってる感じ。

この作品ですごいのは初代にしてトレーナーとポケモンの関係をミュウツーが否定するところ。後々にBWのプラズマ団が主張していることと似たようなことをポケモン(ミュウツー)からの視点で言及されている。人間とポケモンは対等でないと断じるミュウツーのシーンはすごく印象的。

ポケモンという作品が 人と友達(ポケモン)との友情を描く上で 必ず付いて回るであろう “対等ではない” 部分と真摯に向き合った作品。
人間の勝手な都合で作られ、人間よりも優れた能力を持つミュウツーは反抗して当然なのかもしれない。

カスミとタケシが何も出来ずに見ていることしかできない姿に自分を重ねてしまった。