著者：町屋良平
第160回芥川賞受賞作品

初回KOで華々しくデビューしてから負け越しの、チャンピオンを目指すプロボクサーの物語。勝負の厳しさや追い込まれる精神を詳細に綴ったスポーツ小説。ボクシング好きの方に読んでもらいたい一冊です。

著者：綿谷りさ
第130回芥川賞受賞作品

クラスで孤立している主人公の女子高生と、同じくクラスから孤立する人気モデルにはまったクラスメイトとの不思議な関係の物語。
「孤独はイヤだけど群れたくもない」「自分は特別な人間だ」と感じる、思春期特有の不器用さや思い込みの強さを瑞々しく描いた一冊です。

著者：村田沙耶香
第155回芥川賞受賞作品

コンビニでのバイト暦が18年の36歳未婚女性が主人公の物語。マニュアル通りにこなせば普通の人間になれるコンビニ店員になることで居場所を見つけるが、世間一般の「普通」とは何なのか？を考えさせられる一冊です。

著書：又吉直樹
第153回芥川賞受賞作品

お笑い芸人が芥川賞を取った事で世間を賑わせた話題作。笑いを心底愛する売れない先輩芸人と、それに憧れ師と仰ぐ売れない後輩芸人の「笑いとは」を追求する漫才哲学小説です。

著者：島本理生
第159回直木賞受賞作品

就活中の女子大生が面接帰りにあらかじめ用意した包丁で父親を刺し、殺人容疑で逮捕された。事件の動機や家族との関係を紐解いていくミステリー作品です。

著者：門井慶喜
第158回直木賞受賞作品

父を超えたいともがく宮沢賢治の生涯を、不器用だが大きく深い愛情をもった厳格な父の視点で描いた作品。親の偉大さや子を想う親の心に、ハッとさせられる一冊です。

著者：西加奈子
第152回直木賞受賞作品

父の海外赴任先であるイランで生まれた主人公が、家族に振り回されながらも成長していく物語。一人ひとりのキャラクターが魅力的なので、読み進めるたびに物語の世界にハマってしまう作品です。

著者：荻原浩
第155回直木賞受賞作品

表題作を含む6編の短編集。不和や不幸を抱え喪失や離別を経験したそれぞれの家族の形に、ホロリとする一冊です。

著者：恩田陸
第156回直木賞受賞作品

世界的なピアノコンクールを舞台に、3人の若き天才ピアニスト達が優勝を目指して戦う青春小説。読んでいるだけで音楽が聞こえてきそうな臨場感のある作品です。