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子供のためによく本を買い、子供と一緒に読むことが多い。
これはまず自分が読んだ。
多感な時期の一夏の経験だが、よくプロットが練られており、ぐいぐい読める。
と思いきや、深く感情移入する場面もあり、ゆっくりと読みたくもなる。
子供のおかげでよい作品に出会いました。

3位:かあちゃん (講談社文庫) 文庫 – 2012/4/13 重松 清  (著)

972円

同僚を巻き添えに事故で死んだ父の罪を背負い、「母ちゃん」は笑うことをやめてしまいます。母親と子の話であり、いじめの話でもある、涙なくしては読めない作品です。人を許すにはどうしたら良いのかを考えながら読んでみましょう。
ある交通事故をきっかけに物語は始まり、そこに関係する各家族を母親と子供を中心に描いている。
各家族のストーリーとも読み応えがあり、感動して泣きそうになった場面も少なくなかった。
途中にいじめの問題も取り上げられているため、いじめ問題を考えるきっかけにもなる。
どんな人間にも母親は必ずいて、その存在は「ひとりではない」という心の支えになっているということを思い出させてくれたとても良い作品であった。
結構なボリュームであるが挫折することはないと思う。

2位:モモ (岩波少年文庫(127)) 新書 – 2005/6/16 ミヒャエル・エンデ  (著, イラスト), 大島 かおり (翻訳)

864円

時間をテーマにした作品で、効率重視になりがちな現代社会へ警鐘を鳴らす作品になっています。ファンタジー的な話ではなりますが、メッセージ性が強いので、自分なりの感想を持ちやすいでしょう。
小学生の時に担任の先生のオススメだと言われ、借りて読みました。
確かに分厚い本ですが、昔から本が好きだったので、子供心にとても面白く、ずっと印象に残っていました。

大人になってから読んだらどうなんだろう…と思い、文庫版になってましたので購入。
よりリアルに情景を想像できたり…。年代問わず、読んで欲しい。

よくある「人生の○冊」というようなものがあれば挙げたい1冊です。

1位:戦争で死んだ兵士のこと 単行本 – 2001/12/1 小泉 吉宏  (著)

1,298円

森のほとりで一人の兵士が死んでいるところから物語がスタートし、兵士の人生を振り返るような形式になっている作品です。戦争の話ではありますが、残酷な描写や悲惨なシーンはなく、ただ普通の青年の人生が語られます。平凡な人生が奪われるのが戦争の悲しさだと知ることのできる1冊です。
絵本の読み聞かせ会で小学生に読んであげたところ、ご父兄の方々にかなり好評でした。当たり前だと思っている日常は、とても大切なもので、それが糸が切れるように終わってしまう事もある。だからこそ日々の生活を大切に、人それぞれに大事なものがある。と、読み終わった後に子供らに話しかけると、涙ぐんでいる子もいました。

中学生用読書感想文用図書おすすめランキングTOP10~6

10位:桐島、部活やめるってよ (集英社文庫) 文庫 – 2012/4/20 朝井 リョウ  (著)

518円

映画化もされているので題名を知っている方は多いかもしれません。男子バレーボール部の桐島が部活を辞めるということをきっかけに同級生たちの中に起きる変化を描いています。スクールカーストや人間関係といったテーマになっており、感情移入しやすい作品と言えるでしょう。
アラフォーおじさんです。
誰もが経験したであろう、感じたであろう、言葉にした事がない、言葉に出来ない感情や景色、青春の1ページを繊細な言葉で紡いで出来上がった本です。これまでに出会った事のないタイプの本でした。

9位:きみの友だち (新潮文庫) 文庫 – 2008/6/30 重松 清  (著)

724円

中学生ともなると周囲との人間関係は複雑化し、悩みの種になりがちです。そんな時期に読んで欲しいのがこの本です。自分の周りと比較したり、自分に置き換え、体験談を交えて書くことで感想文が進めやすくなります。
さすが、直木賞をはじめ、多くの文学賞を受賞されている作家さんだけあって、むつかしい微妙なテーマを、全編誰にでもわかる易しい言葉だけを使って、見事に描き出しています。

その筆力も感服なのですが、オジサマ(失礼!)なのに、ローティーンの女子世界の人間関係のむずかしさを、よくもまあこれだけリアルに描けたものだ、と感心せざるを得ません。
文章自体は、とっつきやすくて飾り気がないのに、連作としての凝った構成も、お見事です。
どんどんひきこまれました。

小さい頃から体が弱くて、友達とも遊べなかったわが子にとっては、登場人物の何人かは自分と重なったみたいです。
エピソードも似たような事があったのか、なかなか本に没頭しない理系の子なんですけど、スマホも珍しく放り出して、夢中で読みふけっていました。

8位:夜のピクニック (新潮文庫) 文庫 – 2006/9/7 恩田 陸  (著)

767円

高校生が主人公ながらも、将来のことについて考え、悩んでいる中学生にもおすすめの1冊です。80kmの道のりを歩く歩行祭を舞台に、生徒たちが織り成す群像劇が描かれています。比較的親近感がわきやすく、学校行事を絡めているので読書感想文のテーマにしやすい作品です。
自分は60台の大学教員です。普段は司馬遼太郎さんとか、宮城谷昌光先生の古代中国モノなどを好んで読んでいるのですが、これは古い友人にすすめられて、ごく最近、読みました。
なんというか、ノスタルジックで、けどよくわかるというか、読んでいるとギクっとすることばかりで。。。

なんとも瑞々しいきもちになれました!
日々、学生たちと接するのが、とっても新鮮で、楽しくなりました。
まさに「永遠の青春小説」なんですね。。。

感謝を込めて、星5つつけてしまいます。

7位:坊っちゃん (新潮文庫) 文庫 – 2003/4 夏目 漱石  (著)

335円

簡潔なストーリーにユーモアの溢れる文章で楽しく読める名作です。小説に慣れていない方でも読める作品になっています。主人公のストレートな感情表現や物の言い方に自分を照しながら読むことで、感想文の題材にしやすくなりますよ。
坊ちゃんの周りの人間たちが 時に善人 時に悪人 千変万化するさまに そうだよねと いちいち納得の気持ちです。
50年振りくらいに読みましたが 新鮮な感動を覚えました。
人間関係は複雑だから面白いとも言えるし それ故に人生の悩みは尽きないともいえる。
人生の幸福も不幸も そのほとんどが周りの人々からもたらされることを思うと 対人関係は難しいものだと つくずく感じます。

6位:MOMENT (集英社文庫) 文庫 – 2005/9/16 本多 孝好  (著)

583円

病院で清掃夫をしている大学生を主人公の作品です。死を目前にした患者の前に願い事を叶えてくれる仕事人が現れるという噂、そしてその真相―。ミステリー要素もあり、ドキドキしながら読むことができる作品でもあり、成長していく過程を読むこともできる名作です。
病院という閉鎖的な空間で繰り広げられる、《死》に纏わる日常的な出来事。
重い。重いんだけど、主人公が良い意味で飄々としているから、不思議なくらいサクサクと全編読み進めることができる。途中、不意に哲学的な文言が飛び込んでくるから、良い意味で驚くし。
死の直前、私は何を思うのだろう。

中学生用読書感想文用図書おすすめランキングTOP5~1

5位:杜子春 (角川文庫) 文庫 – 2017/10/25 芥川 龍之介 (著)

648円

仙人になる修行のため、口を開かないように指示された主人公の杜子春の物語です。忠実に指示を守り、地獄に突き落とされても守り続けた杜子春がなぜ仙人になることを諦めたのか、その後どう生きたのかを通し、人生の教訓を得ることが出来る作品です。
無料のオーディオブックにあったので読んでみた。芥川の短編小説。昔話というか童話っぽい雰囲気。

杜子春は仙人に出会って富豪と貧乏を何度か経験し、人心の移ろいに虚無感を感じ、仙人に弟子入りする。弟子入りして最初の修行が人の心を試すようなもので、杜子春は耐えられず、それを放棄して仙人になることを諦める。その後、杜子春は仙人に田舎の家を貰い、質素で幸せな生活で送る。いろいろ経験してみて、結局は当たり前の生活を望むようになるところが教訓的というか、説教くさい。まぁ面白かった。

4位:カラフル (文春文庫) 文庫 – 2007/9/10 森 絵都  (著)

670円

命の大切さ、日常の大切さを教えてくれる名作です。話の中には不倫や援助交際といったショッキングな内容も含まれますが、そこにどう向き合うか、折り合いをつけていくということを通し、生きることの重さを知ることができます。
とても良かったです!
ただただ読んでほしい本ですね。
人生に悩んだとき、きっとバイブルになる作品です。

3位:きよしこ (新潮文庫) 文庫 – 2005/6/26 重松 清  (著)

594円

言いたいことがいつも言えず、一人ぼっちだった少年、きよし。どこにでもいる少年は伝えられない言葉を溜め込んで悔しい思いを抱えています。そんなきよしがある年の聖夜に出会った「きよしこ」と出会い、変化が生まれます。大切な言葉を言えなかった全ての人に読んで欲しい作品です。
きよしこ
題名をみるだけで思いだし目頭が熱くなります。
悲しい涙もあるけれど、心温まるお話です。
きよしこ を読んでから 青い鳥をよんだほうがいい
と思います。
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