乗車定員：72名
所要時間：1分30秒
営業開始：1993年

遊園地の定番、富士急ハイランドの「ディーカップ」は、1993年に登場して以来、富士急ハイランドの歴史を眺めてきた生き証人のような存在と言われています。年齢制限も身長制限もなく、大人から赤ちゃんまでみんなが笑顔になれるアトラクションです。

過激な乗り物が売りの富士急ハイランドにおいて、珍しく緩い乗り物のティーカップですが、2021年4月に乗客が左手首を骨折する事故が発生しています。男子高校生がハンドルではなく、下の支柱を持った際に、袖口がボルトに引っ掛かった状態でハンドルを回し、袖口が絞められたことが原因でした。

開業：2017年7月15日
閉鎖：2024年3月13日
コース全長：1,244 m (4,081 ft)
最高速度：180 km/h (110 mph)
定員：8名（1台）

1.56秒で時速180kmに達する「世界一の加速力」を売りにした「ド・ドンパ」ですが、2020年12月18日に2両目の客席最前列に座っていた乗客が、頚椎と胸椎圧迫骨折などの重傷を負う事故が発生。その後も事故が相次ぎ、合計12件の事故報告があったことが判明。乗客12人が主に頚椎の骨折や捻挫など重軽傷を負いました。

「ド・ドドンパ」が2021年8月12日より「安全点検のため当面の間、運休」と発表したのが始まりで、その1週間後の8月20日、「2020年12月～2021年8月の間、4名がド・ドドンパ乗車後に骨折等の重傷になっており、富士急ハイランドはその報告を行っていなかった。翌日21日より国土交通省の立ち入り調査が行われる。」と衝撃の事実が判明。前代未聞の不祥事に波紋が広がりました。

事態を重くみた国土交通省は現地調査を実施。報告書の中で、「車体の揺れの周波数が乗客の首への負荷を増やしやすかったことや乗客が身構えていなかったこと」「車輪の構造の変更による車重の増加」などが事故の主な原因だったと発表しました。

2021年8月の事故が明らかになって以降、運休していた「ド・ドンパ」ですが、富士急は再開に向けて、メーカーと協議を続けたものの、安全性の確保が難しいことから、営業再開を断念する決断に至りました。また、国土交通省は、全国の遊園地に対しジェットコースターなどの乗客に安全な姿勢を保つよう注意喚起の徹底を周知しています。

最高速度： 126 km/h
所要時間： 2分
身長制限： 130 cm
最高部高度： 76 m
料金： 2,000円
モデル： 4次元コースター

「前後左右、東西南北、驚天動地の大回転」のキャッチコピーで、FUJIYAMA、高飛車、ZOKKONと共に富士急ハイランドの「4大コースター」となっている「ええじゃないか」ですが、2025年2月28日に点検作業中の従業員が車両とレールの間に挟まれ、死亡するという衝撃的な事故が発生しました。

2025年2月28日午前11時45分ごろ、従業員の嘉村伊織さん（29歳）がホーム付近で停止中の車両の下に潜り込んで点検していたところ、何らかの原因で車輪とレールの間に腰などを挟まれているのを同僚が発見し、救急車で搬送されっました。搬送時意識はなく、ドクターヘリで甲府市内の病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。

警察によると、死亡した従業員は止められた車両の下に入って作業をしていた際に突然、車両が動き出して挟まれていて、一緒に点検していた別の従業員が車両を誤って動かしたと説明しています。捜査関係者への取材でこの従業員が「人がいると思わず、ブザーやアナウンスでの周知を行わずにボタンを押した。同僚と仕事の話をしていて注意力が散漫になっていた」と説明していることがわかり、防げた事故としてさらに衝撃が広がりました。