「原作クラッシャー」とは、原作から派生作品を作る際、内容を大きく改変する行為、またはそれをする人物や団体で、「原作ブレイカー」「原作クラッシュ」とも称されています。漫画をアニメ化したり、映画化したりといったメディアミックスは昔から盛んであり、その中で原作の内容が改変されることはよくありました。原作に準拠した作品を作ってほしい人からすれば歓迎できない行為であり、ときに「原作レイプ」と罵られることもあります。

原作の本編で描かれなかったエピソード間・本編前後の空白や公式の情報開示が無い部分を想像するのではなく、本編で描かれたストーリーの内容や明かされた設定を改変して別の展開の物語を作るもの。 代表例としては原作死亡キャラ生存を始めとする救済ものや、前提となるキャラクターの立場や選択を変更するif設定が挙げられます。

出生地： 青森県 むつ市 川内町
生年月日： 1971年3月10日
ジャンル：
少年漫画
青年漫画
SF漫画
ファンタジー漫画
サスペンス・ホラー漫画
受賞：
第39回手塚賞佳作：ハメルンの笛吹き
第40回手塚賞準入選：WORLDS

漫画家、イラストレーターで、週刊少年ジャンプに掲載された『PSYCHO+』が初連載。数年を経て、中国の『封神演義』を漫画化（かなり換骨奪胎）した作品を同誌に連載。ヒット作となります。原作クラッシャーとしても有名。原作付きの作品では必ず何かしら独自要素を入れており、｢ただ原作を漫画にしただけ｣の作品にはしていない。シリアスな笑いを地に行っていると言われています。

生年月日： 1950年9月27日
出身地：東京都三鷹市
主な作品：
『仮面ライダーシリーズ』
『スーパー戦隊シリーズ』

学生の頃から同人活動を行い、江波譲二に弟子入り。石森プロに入社して作画スタッフの一人となり、雑誌「おともだち」にて「仮面ライダー」を連載。石森プロ独立後も、特撮やアニメ、ゲーム等のコミカライズを数多く手掛けてきた人物です。コミックボンボンで連載されていた餓狼伝説のコミカライズで、通称ボンガロは、アンディの技名が一部間違っていたり、テリーがプロレスシューズを履いていたり、オネエ言葉を使ったりなどとボンボンらしく突っ込み所満載と言われています。

生年月日： 1977年12月12日
出生地： 宮崎県
主な作品：
『真・女神転生デビルチルドレン』
『UMA大戦 ククルとナギ』
『ダンボール戦機』
『武狂争覇』

作風はハードタッチであったり、シンプルなものであったりと、多彩である事でも有名。『真・女神転生デビルチルドレン』の漫画版で読者に強烈な印象を与えた事で知られている。なお、作品内に『ジョジョの奇妙な冒険』のキャラクターの立ち方を始めとして、さまざまな作家からのオマージュを用いている。さらに漫画版デビルチルドレンが「児童誌のベルセルク」という異名を付けられるなど、コミカライズ作品は原作とは異なる展開を見せる事が多い。

生年月日：1971年4月9日
出生地：東京都板橋区
職業：企業家、CGクリエイター、映像作家、映画監督、声優
主な作品：
『菅井君と家族石』
『古墳ギャルのコフィー』
『秘密結社鷹の爪』
『進め！土管くん』
『京浜家族』

FLASHアニメクリエイター、映画監督で、株式会社DLEのブランドのひとつ「蛙男商会（かえるおとこしょうかい）」の代表、DLEの執行役員CCOを務めるFROGMANは原作クラッシャーと言われています。「秘密結社鷹の爪」を始め、多数のオリジナルFLASHアニメを製作している。監督・作画・声優（全キャラ分）を全て一人で兼ねる驚異の個人製作体制をとっている。
素材の使いまわしによる低予算かつ短納期・大量生産の製作や、FROGMANの七色の演じ分けと独特なテンポのギャグによる高いクオリティが売りとされています。

生年月日： 1964年9月6日
出生地： 神奈川県 横浜市
主な作品：
『はれときどきぶた』（監督）
『ルパン三世 愛のダ・カーポ〜FUJIKO'S Unlucky Days〜』（監督・絵コンテ）
『へっぽこ実験アニメーション エクセル♥サーガ』（監督、ナベシン役）
『天地無用! GXP』（監督、NB役）
『練馬大根ブラザーズ』（監督、レンタル屋役）
『ヤマトナデシコ七変化♥』（監督、謎の声役）

アニメ監督、演出家、声優で、ナベシンの愛称で知られるワタナベシンイチは、「原作クラッシャー」として有名で、あまりの乖離ぶりやキャラクター化した自分を強く押し出していく演出は、原作ファンからの批判が大きい一方で、ハイテンポな切れ味のいいギャグや多数いるキャラクターの魅力を引き出す構成などは評価されています。

出生地： オランダ アムステルダム
生年月日： 1938年7月18日
主な作品：
『ルトガー・ハウアー/危険な愛』
『ロボコップ』
『トータル・リコール』
『氷の微笑』
『ショーガール』

オランダ・アムステルダム出身の映画監督であるボール・バーホーベンは、剰な暴力描写などでたびたび物議を醸しながらも、鬼才として作品を世に問い続けている人物です。右翼的なSF小説を映画化した『スターシップ・トゥルーパーズ』は、全体主義を揶揄したブラックコメディに改変、『ロボコップ』の一部デザインは、東映の『宇宙刑事ギャバン』からの引用でした。

生年月日： 1959年4月20日
出生地： 香港
主な作品：
映画
『ファイナル・デスティネーション』シリーズ
『DRAGONBALL EVOLUTION』
テレビドラマ
『21ジャンプストリート』
『X-ファイル』
『ミレニアム』