
世界の汚職事件50選・日本と海外別!衝撃ランキング【2025最新版】
国際連合腐敗防止条約を始め国際法では、汚職は『腐敗』の一部と認識されています。そんな汚職事件といえばどの事件が思い浮かぶでしょうか。そこで今回は、日本や海外で起きた汚職事件を衝撃順にランキング形式で紹介します。
15位:津軽選挙事件
14位:芸大事件
13位:大蔵省接待汚職事件
12位:オレンジ共済事件

典型的な自転車操業型の投資詐欺(ポンジ・スキーム)
オレンジ共済組合事件とは、友部達夫元参議院議員(旧新進党所属)の政治団体が運営していた共済団体が起こした詐欺事件。友部は逮捕され、裁判の結果懲役10年の実刑判決が確定して失職しました。1992年よりオレンジ共済組合は、「オレンジスーパー定期」という年6 - 7%もの配当を謳った商品を出し、約93億円もの資金を集めました。しかし、資金の多くが友部の選挙費用や政界工作費(約6億円)、借金返済や遊興費(行きつけの自宅近所のスナックに月に数十万円)、あるいは組合専務理事だった妻・次男らに私的に流用され、典型的な自転車操業型の投資詐欺(ポンジ・スキーム)でした。その結果、事件の発覚した1996年に同組合は倒産し、組合員にほとんど金は支払われず、大規模な被害をもたらしました。
11位:徳洲会事件

猪瀬直樹と徳洲会の贈収賄疑惑
2012年東京都知事選挙の告示前の11月20日に衆議院議員会館で前衆議院議員で虎雄の次男である徳田毅から5000万円を受け取ります。猪瀬は同年12月16日が投票日である東京都知事選挙に当選して東京都知事となったものの、公職選挙法に基づく選挙運動費用収支報告書や政治倫理条例に基づく都知事資産報告書に5000万円の借入金は記載されなかった。2013年9月の徳洲会への強制捜査が報道された後に、猪瀬は5000万円を徳洲会側に返却した。11月22日に朝日新聞が徳洲会と猪瀬の間に5000万円という不明瞭な金の流れがあったことをスクープ報道し、問題が発覚。徳洲会グループは東京都内への病院、保健施設の進出を目指しており、東京都が徳洲会グループが開設した老人保健施設「武蔵野徳洲苑」に約7億5千万円の補助金を支出したり、福島第一原発事故で国から1兆円の公的資金を受けた東京電力に対し筆頭株主の東京都が東京電力病院の売却を迫った際には徳洲会が東京電力病院の取得に動くなど、贈収賄疑惑が持ち上がりました。しかし、猪瀬は知事を辞職、嫌疑不十分で不起訴となっています。
10位: ダグラス・グラマン事件
9位:シーメンス事件
8位:みずほ銀行暴力団融資事件
7位:黒い霧事件
6位:鈴木宗男事件
5位:障害者郵便制度悪用事件

元局長・村木厚子さんを共犯として起訴したことが、「大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件」に発展
障害者郵便制度悪用事件とは、2009年に大阪地方検察庁特別捜査部が、自称障害者団体「凛の会(白山会)」が厚生労働省障害保健福祉部企画課が発行した障害者団体証明を利用し、障害者団体向けの郵便料金の割引制度である「心身障害者用低料第三種郵便物制度」を悪用し、約100億円単位の不正減免を受けていたことで、障害者団体・厚生労働省・ダイレクトメール印刷・通販大手「ウイルコ」・広告代理店「新生企業」「博報堂エルグ」・大手家電量販店「ベスト電器」・日本郵便支店長等の各関係者らが摘発された法人税法違反・郵便法違反・虚偽有印公文書作成事件です。元局長・村木厚子さんを共犯として起訴したことが、「大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件」に発展し、本事件の担当主任検事であった前田恒彦、および上司の元特捜部長・大坪弘道、元特捜部副部長・佐賀元明(いずれも当時の役職)の検事3人による、本事件での職務遂行が犯罪の疑いをかけられ、逆に最高検察庁に被疑者として逮捕されるという極めて異例の事態になりました。
4位:東京佐川急便事件

「皇民党事件」が背景に
東京佐川急便事件は、東京佐川急便を巡る汚職事件で、金丸信をはじめとして政界への金の流れが問題視されました。金丸は、1992年10月に事件が原因で衆議院議員辞職に追い込まれました。事件の背景には「皇民党事件」がありました。「皇民党事件」は、次期首相の最有力候補であった竹下登が、指定暴力団稲川会系の右翼団体日本皇民党から街宣攻撃を受けていた事件。恩義のある田中角栄を裏切って経世会をつくったとされる竹下登は、日本皇民党から執拗な街宣攻撃を受けていた。竹下登はこれに対処するため、腹心であった金丸信に相談。金丸信は東京佐川急便の渡辺広康社長(当時)に、暴力団稲川会会長・石井隆匡との仲介を依頼。「竹下が田中邸を訪れ謝罪すること」を条件に事件は沈静化しました。
西松建設事件は、準大手ゼネコンの西松建設をめぐる汚職事件で、2008年から東京地検特捜部が西松建設本社を家宅捜索し、2009年に捜査が政界に波及しました。自民党の二階俊博、尾身幸次、加藤紘一、森喜朗など、さらに民主党の小沢一郎、山岡賢次など、西松建設からOBらを代表とした政治団体を通じて大物政治家などへの違法な献金が行われた容疑が浮上して世間に衝撃を与えました。