
逆転有罪になった事件37選・日本と海外別!衝撃ランキング【2025最新版】
刑事裁判では逆転無罪が注目を集めることがありますが、逆転有罪という衝撃的な事件も存在します。そこで今回は、逆転有罪になった事件を衝撃順にランキング形式で紹介します。

求刑より軽い懲役7年の逆転有罪判決
福井地方裁判所で行われた第一審では、1990年9月26日に、殺人については無罪判決(求刑懲役13年)が言い渡された。検察は、これを不服として控訴、名古屋高等裁判所金沢支部で行われた控訴審では、1995年2月9日に、懲役7年の実刑という逆転有罪判決が言い渡されました。犯行現場で被告を見たという目撃証言は十分信用でき、暴力団組員の供述についても調書が作成された時点では、覚醒剤取締法違反容疑の取り調べは終了していたとして、信用性を認定。毛髪についても、弁護側、検察側のいずれかが信用できるという判断は下せないとしながらも、検察側の鑑定では被告が現場にいた1つの資料になりうるとした。しかし、被告が当時は心神耗弱の状態にあったことを考慮して、求刑より軽い懲役7年としています。
13位:立川反戦ビラ配布事件
12位:名張毒ぶどう酒事件
11位:徳島公安条例事件

最高裁で逆転有罪判決
第1審の徳島地裁は、道路交通法違反の点について被告人を有罪としたが、徳島市公安条例違反の点については無罪とした。 控訴審の高松高裁も、本条例3条3号の規定が刑罰法令の内容となるに足る明白性を欠き、罪刑法定主義の原則に背き憲法31条に違反するとした第一審判決の判断に過誤はないとして、検察官の控訴を棄却。しかし最高裁ではこれら判決を破棄し、徳島市公安条例違反について有罪を言い渡しました。徳島市公安条例では、「交通秩序を維持すること」との文言が問題となりました。これが「曖昧だ」という主張が、Yであり、1審、2審だったのですが、最高裁は、通常の判断能力を有する一般人の理解ができるから「曖昧ではない」という結論を出しました。
10位:葛飾政党ビラ配布事件
葛飾政党ビラ配布事件(かつしかせいとうビラはいふじけん)は、東京都葛飾区のマンションの戸別ドアポストに男性が日本共産党の議会報告とアンケート用紙等を配布していた際、居住者によって現行犯逮捕され、住居侵入罪により勾留・起訴された事件で、裁判では有罪判決が確定した。
— 団結 (@aisuruwagakuni) 2021年12月7日
9位:迎賓館ロケット弾事件

控訴審では「審理不十分」を理由に地裁に差し戻し
警視庁公安部は爆発物取締罰則違反で1987年に中核派活動家3人(A、B、C)を逮捕。検察はAに懲役15年、BとCに懲役13年を求刑したが、2004年3月25日、東京地方裁判所は、メモ類には事件に直接触れた記載はないことを理由に3人を無罪に。二審の東京高等裁判所は2006年5月19日に「審理不十分」を理由に地裁に差し戻し、2007年10月16日に最高裁判所も被告人側の上告を棄却したため、一審からやり直すことになります。差戻後の第一審において、東京地方裁判所は、2010年6月2日にAに懲役11年、BとCに懲役8年を言い渡し、2016年3月14日、最高裁が上告を棄却し有罪判決が確定しました。
8位:猿払事件
7位:砂川事件

「統治行為論」が展開され、第一審の判決を覆す
東京地裁は、駐留米軍が憲法第9条第2項によって禁止される「戦力の保持」に該当するとして無罪を言い渡しました。これに対し、検察側は直ちに最高裁判所へ跳躍上告。最高裁判所においては、「統治行為論」が展開され、第一審の判決を覆すこととなります。統治行為論とは、高度に政治的な問題については、法律上の争訟として判断が可能であったとしても、裁判所が審査を行うべきではないとする理論のことです。「一見極めて明白に違憲無効であると認められない限りは」と前置きし、原判決を破棄し地裁に差し戻しました。再度審理を行った東京地裁は1961年3月27日、罰金2,000円の有罪判決を言い渡しました。
6位:旧清川村強盗殺人事件

事件概要
旧清川村強盗殺人事件は、2005年3月に大分県・大野郡清川村(現:豊後大野市)で起きた強盗殺人事件です。大分県清川村(現豊後大野市)で2005年3月19日に女性の殴られた状態の遺体が自宅裏庭で見つかった。乗用車が奪われていた。大分県警は、2007年2月、被害者と顔見知りでこの事件とは別の窃盗罪により服役中だった被告を強盗殺人、窃盗、住居侵入の罪で逮捕した。当初は容疑を否認していたが、数日後に容疑を認めた。検察はこれを受けて2005年3月8日に被害者宅に侵入して現金13万円を盗んだうえに、同14日に被害者宅に侵入してコンクリートの塊で被害者を殴り倒してビニール紐で首を絞めるなどして殺害した後に乗用車や商品券を奪った容疑で逮捕していた被告を起訴しました。
1986年3月19日午後9時半ごろ、福井県福井市の市営住宅において、卒業式を終えた後に1人でいた女子中学生が、何者かに、自宅台所にあった2本の包丁で全身約50箇所近くを刺されたうえに、灰皿で頭を殴られた後、コードで首を絞められて殺害されるという事件が発生しました。物証がほとんどなく、捜査は難航していた。しかし、事件発生から1年後に、福井県警察は、毒物及び劇物取締法で逮捕されていた男性を、殺人罪で逮捕しました。きっかけは、事件発生から約1年後に得られた5人の目撃証言、事件現場に落ちていた被告の毛髪に加え、未決勾留中の元暴力団組員の証言でした。