中野会若頭射殺事件とは、平成11年（1999年）9月1日に、大阪府大阪市生野区桃谷の麻雀店「ロンクラブ」で、指定暴力団・五代目山口組（組長は渡辺芳則）二代目宅見組（組長は入江禎）傘下の幹部組員4人が、指定暴力団・中野会（組長は中野太郎）若頭・山下重夫を射殺し、山下重夫のボディガード役の田中敬介に重傷を負わせた事件です。

平成9年（1997年）8月28日午後3時20分ごろ、宅見若頭射殺事件が発生したことへの報復とみられています。平成11年（1999年）9月1日、麻雀店「ロンクラブ」山口組二代目宅見組（組長は入江禎）傘下の幹部組員ら4人が、「ロンクラブ」に押し入り、このうちの2人が38口径の拳銃を乱射した。山下重夫は腹部に2発の銃弾を受けた。山下重夫のボディーガード役・田中敬介も腹部に銃弾を受け、重傷を負った。山下重夫と田中敬介は、大阪警察病院に搬送された。2時間後、山下重夫が死亡した。

中野会副会長射殺事件とは、平成14年（2002年）4月20日に、沖縄県那覇市で、指定暴力団・五代目山口組（組長は渡辺芳則）天野組（組長は天野洋志穂）組員が、指定暴力団・中野会（組長は中野太郎）副会長・弘田憲二を射殺した事件です。

中野会副会長を射殺したのは六代目山口組若中、天野組組長の天野洋志穂でした。1990年に起きた波谷組と五代目山口組 弘道会との「山波抗争」が終結した後、山口組若頭・宅見勝率いる宅見組に移籍し、同組副組長を務めた。1997年8月に宅見が中野会に暗殺されると、同年10月に発足した二代目宅見組には加わらず、他の最高幹部と共に1998年10月に「天野組」を結成し組長に就任。岸本組預かりを経て1999年3月、山口組直参に昇格し、同年12月に組長・渡辺芳則から盃を受けた。二代目宅見組には加わらなかったものの、2002年4月には傘下組員が沖縄県で中野会副会長・弘田憲二を射殺し、宅見暗殺への報復はこなしています。

埼玉県狭山市広瀬台のマンションの敷地で、2023年1月6日、暴力団組員の男性が銃撃されて死亡するという事件が発生しました。男性は絆會の幹部で、同会の2次団体の組長でもあった鈴木頼一（よりかず）さんでした。19時すぎごろ車で帰宅し、駐車場で下車したところを拳銃で撃たれた。死因は臓器損傷による出血性ショックで、上半身に複数の銃撃を受けていたと報じられています。車には本人のほか、妻と子供2人も同乗していたとみられ、まさに家族の目の前で銃撃されたことになります。

犯行には複数人が関わっていると見られ、黒いフルフェイスのヘルメットをかぶった人物が黒っぽい色のスクーターで待ち伏せし、犯行後逃走する姿の目撃情報も寄せられているそうです。亡くなった鈴木さんは絆會の幹部だったことから、すぐに暴力団関係者のあいだで情報が駆けめぐった。絆會トップの織田絆誠（よしのり）会長は、2015年8月に六代目山口組が分裂して発足した神戸山口組に参画。その後、さらに同組から分裂して任侠山口組を結成し、名称を絆會に変えています。

宅見若頭射殺事件とは、1997年8月28日、五代目山口組のナンバー2にあたる若頭の宅見勝が、同じく五代目山口組中野会の組員に射殺された暴力団の内部抗争事件です。事件の発端となったのは、前年の1996年7月10日に起きた中野会会長襲撃事件で、被害者の中野に一切知らされることなく、宅見が会津小鉄側と和解したため、宅見への報復として射殺事件につながったとされています。

1997年8月28日、山口組の他の最高幹部2人・岸本才三総本部長（当時、後に最高顧問）と野上哲男副本部長（当時、後に最高顧問）と共に、昼食を摂るため、JR新神戸駅に隣接する新神戸オリエンタルホテル（現・ANAクラウンプラザホテル神戸）のティーラウンジの一番奥まったテーブルに着いた。その直後、襲撃犯が38口径と45口径の拳銃で宅見を銃撃した。宅見は7発の銃弾を受け、救急車で神戸市立中央病院に緊急搬送されたが、約1時間後の午後4時32分に同病院で死亡。襲撃の際、ラウンジの隣のテーブルに座っていた歯科医師の男性が流れ弾に当たって負傷し、病院へ運ばれたが、事件から6日後の9月3日に死亡しています。2013年6月5日、兵庫県警は殺人・銃刀法違反容疑で指名手配されており、本件における最後の逃亡者であった、実行犯の指揮役の財津組組長を逮捕しました。

・第一次広島抗争（1946年～1963年）
・第二次広島抗争（1963年～1964年）
・第三次広島抗争（1964年～1970年）

広島抗争は、1950年頃から1972年にかけて広島で起こった暴力団の抗争の総称です。狭義には映画『仁義なき戦い』のモデルとなった第一次広島抗争（1950年頃）、第二次広島抗争（1963年4月17日 - 1967年8月25日。広島代理戦争とも呼ばれる）を示すことがあります。広島抗争と呼ばれるものには第一次、第二次の他にも第三次広島抗争（1970年11月 - 1972年5月）が広く知られるが、新井組粛清、血の粛清と呼ばれる青木組粛清の内部抗争を含めて5次と数える向きもあります。

第一次広島抗争の動因は、テキ屋系組織・村上組と博徒系組織・岡組による広島駅周辺の闇市の利権をめぐる対立でした。山村組が同組の幹部でありながら山口組寄りの立場にあった美能幸三氏を破門に処するなど、両組織の対立が次第に深まっていき、第二次広島抗争に発展。1年7ヶ月の間に、22回の発砲事件を引き起こし、死者13人と負傷者19人を出mashita.
し山口組と本多会の手打ちをきっかけに抗争が自然消滅的に収束すると、山村は地元広島の組織に呼びかけて、政治結社「共政会」を発足します。共政会の初代会長に山村辰雄氏、副会長には第一次広島抗争で岡組に破れた村上組々長・村上正明氏が就任しました。

日付：1984年（昭和59年）8月5日から1989年（平成元年）3月30日
当事者：山口組VS一和会
一和会の被害：死者19人、負傷者49人
山口組の被害：死者10人、負傷者17人
一般市民や警察の被害：負傷者4人
逮捕者：560人

史上最悪のヤクザ間の抗争として知られる「山一抗争」とは、1984年（昭和59年）～1989年（平成元年）の期間にかけて発生した暴力団同士による抗争事件です。「山一抗争」は、ともに兵庫県神戸市に本拠地を置く暴力団である「山口組」と「一和会」の間に起こった抗争のことを言い、両組織を構成する暴力団組員はもちろん、その他にも、取り締まる側の警官や一般市民にも負傷者がでるなどして、史上最悪の暴力団抗争として、一般的にもよく知られた事件です。

1985年1月26日、山口組組長に就任したばかりの竹中組長が愛人が住むマンションの1階エレベーター前で二代目山広組組員田辺豊記、山広組広盛会舎弟頭立花和夫、山広組組員長尾直美から銃撃を受け、一緒にいた山口組南組・南力組長は即死、竹中は銃弾3発を受けたものの、自力で愛車のメルセデス・ベンツに乗り込みました。その後、一緒にいた最高幹部の中山とともに病院に搬送されましたが死亡が確認されました。

組長と若頭を一挙に失った山口組は「組方針を不言実行、信賞必罰」と宣言。直ぐに報復が始まり、山口組弘道会菱心会組員が一和会後藤組若頭吉田清澄を拉致、竹中殺害を指揮した後藤の居場所を吐かせるため暴行を加えます。高知市の高知競輪場では山口組豪友会組員が一和会中井組（中井啓一組長）組員3人を襲撃。2人を射殺し1人に重傷を負わせる。三重県四日市市の喫茶店で、一和会水谷一家總長宮本一利の元相談役清水幹一が2人組の男に拳銃で胸と腹を撃たれて死亡。山口組弘道会内薗田組幹部ら3人が、名古屋市のレストランで三重県四日市市の一和会水谷一家隅田組幹部中本昭七と隅田組組員島上豊を拉致して中本を射殺。さらに一和会の山本山本広会長宅に後藤組員が大型ダンプカーで突っ込み警備の機動隊と銃撃戦が行われました。