大邱地下鉄放火事件は、2003年2月18日9時53分（現地時間）頃、大韓民国・大邱広域市で発生した地下鉄車両に対する放火事件です。乗客など192人が死亡し148人が負傷する大惨事となった。この事件では、火災発生時における運行管理や防災管理、乗務員の対応や避難誘導などに大きな不手際があったことから甚大な人的被害を出すに至った。事件後に消火設備等が追加設置されるきっかけとなりました。自殺志願者のキム・デハン容疑者が飲料用ペットボトルの中からガソリンを振り撒いて放火し火災となりました。

晋州マンション放火殺人事件は、2019年4月17日午前4時25分頃、アン・インドゥクが慶尚南道晋州にある自分が住んでいたマンションに火をつけた後、避難しようとする他の住民を凶器で襲って5人を殺害した凶悪事件です。2019年11月27日の午後5時50分、慶南昌原地方裁判所で犯人のアン・インドゥクに死刑が宣告されました。

至尊派事件は、後に「至尊派」と名付けられた韓国の犯罪組織が、1993年7月から1994年9月までの約1年間に5人を次々と殺害した事件です。至尊派の構成員は、ほとんどが成長環境と教育水準が低く、労働現場を転々とする中で意気投合。リーダーのAは、小学校6年にわたって優等賞を受けるなど成績優秀だったが、中学生の時に家族が病気になった際に自主退学して働くようになり、その後賭博にはまるようになる。陳述によると、彼らは以前より富裕層を毛嫌いしており、最終的に富裕層を対象に殺人を計画したとする。Aは彼の後輩たちや刑務所での同期であった男と殺人組織を結成することになり、当初自分たちの組織をギリシャ語で野心を意味する「マスカン」と名付けたとされる。後日有名になった「至尊派」という名称は彼らの検挙後に捜査組織が命名したものです。名称は当時流行していた武侠小説から取ったとされています。犯行の目的は貧富の格差や富裕層への憎悪だったが、実際の被害者は富裕層ではなく、普通の庶民でした。

安養小学生拉致殺害事件は、2007年12月25日に大韓民国京畿道安養市で発生した殺人事件です。2007年12月25日午後3時30分頃、京畿道安養市万安区の遊び場で、女子小学生二人（当時10歳と8歳）は友達と別れた。その後、午後4時10分頃に2人が安養文芸会館前野外公演場の防犯カメラに撮影され、午後5時頃に文芸会館近くの住人による目撃証言を最後に失踪。その後、京畿道水原市の丘陵で訓練中の韓国軍予備役兵士が、地中に埋まった女子小学生の遺体を発見。後にもう一人も遺体で発見されました。警察は当時レンタカーを借りていた近くに住むチョン・ソンヒョンを逮捕。拉致殺害を認め、さらに2004年に軍浦市の女性（当時46歳）も殺害したことも自白、連続殺人事件に発展しました。

仁川小学生殺害事件は、2017年3月29日、高校を中退したA（16）が、遊び場で遊んでいた女児B（8）を仁川広域市延寿区東春洞にいる自分の家に誘拐して殺害した事件です。その後、被害者の遺体を切断し、一部はゴミ捨て場に、一部はマンション屋上の貯水槽に遺棄し、一部はAが所持して出歩くなど、大胆な行動を見せる。夜遅くになっても帰宅しない被害者を心配して両親が警察に通報、警察は近所やエレベーターの監視カメラの映像からAを容疑者として特定、逮捕しました。取り調べの過程で共犯のC（当時満18歳）が浮上しますが、韓国社会が衝撃を受けたのが、主犯Bが共犯者Cに遺体の一部をプレゼントしたという点です。

ソウル西南部連続殺人事件は、2004年2月26日から5月13日までの約5ヶ月の間に大韓民国ソウル特別市冠岳区、九老区、銅雀区、永登浦区などソウル西南部一帯で起こった4件の殺人事件の総称で、3人が死亡し、1人が負傷しました。2006年4月22日、ついに犯人が逮捕された。現在、死刑判決を受けました。

ソウル江南トイレ殺人事件とは、2016年5月17日に、韓国ソウル瑞草（ソチョ）区のカラオケバーのトイレで発生した、34歳の男性が面識のない23歳の女性を刺し殺した殺人事件です。瑞草洞トイレ殺人事件、江南駅通り魔殺人事件ともいいます。容疑者の供述するところによると、動機は女性への憎悪であったという。一方で、警察は精神疾患によるものだと発表。2017年4月13日、大韓民国大法院は、男性に対して懲役30年の判決を言い渡しています。

ソウル江西区ネットカフェ殺人事件は、2018年10月14日午前8時10分頃、ソウル特別市江西区のネットカフェで、キム・ソンス容疑者がアルバイト店員の男性を凶器で刺して殺害した事件です。容疑者の匿名発表が原則の韓国で、店員の顔をメッタ刺ししたという残忍な犯行から、警察は実名公開に踏み切った。大統領府に寄せられた「厳罰」を求める請願は100万件を超え、李洛淵（イ・ナギョン）首相が現行法の見直しにも触れる異例の指示を出した事件でもありました。

水原バラバラ殺人事件は、2012年4月1日に大韓民国京畿道水原市で発生したバラバラ殺人事件です。2012年4月1日、京畿道水原市八達区で中国出身のオ・ウォンチュンがケータイ部品工場で働いて退勤する韓国人女性B（28歳）を家に拉致して、同月2日にBを性暴行しようとして失敗すると、Bの首を締めて殺害した後、死体をバラバラに切断して遺棄しました。この事件の余波で凶悪犯罪への不安が高まり、韓国のオンラインショッピングモールの防犯装備の販売量が増えたそうです。

金海女子高生殺人事件とは、2014年4月に大韓民国金海市の高校1年生の女子生徒が、犯人にそそのかされて家出した後、売春を強要された上、集団暴行を受けて殺された事件です。犯人として20代（事件当時。以下、本項において同じ）の男と女子中学生3人が逮捕された。また共犯とされる男と女子中学生が別件で逮捕されています。犯人たちは、冷麺用の器に焼酎2本を注いで被害者に飲ませ、被害者が吐くと、吐いたものを無理やり食べさせたり、スクワットを100回以上させるなど、壮絶な暴行を加えていたことも判明し、日本版コンクリート殺人事件と言われています。

禹 範坤（ウ・ボムゴン 1955年2月24日 - 1982年4月27日）は、1982年4月26日から翌日にかけて、韓国南部の慶尚南道宜寧郡宮柳面で57人（56人、59人、62人などの説もある）を殺害、35人に重軽傷を負わせた事件を起こした警察官です。ノルウェー連続テロ事件発生までは銃乱射による大量殺人としては最悪な事件でした。

「n番の部屋」は、2018年12月から2020年3月にかけて起きた、少なくとも74名が性的搾取や暴行にさらされた事件です。首謀者らは、匿名性の強いメッセージアプリTelegram（テレグラム）の極秘チャットルームで、若い女性を脅迫して撮影させた猥褻画像を共有、重複含めて26万ユーザーが有料で画像を閲覧していました。このチャットルームは複数存在しており、それぞれ「1番の部屋」や「7番の部屋」と呼ばれていたことから、「n番の部屋」事件という名称がついた。2019年1月、ソウル新聞の調査によってTelegram上での児童ポルノ共有が明らかになり、同年11月にハンギョレ紙が調査報道をおこなったことで大きな注目を集めました。一連のn番部屋の創始者であるニックネーム"ガッガッ"ことムン・ヒョンウクを、児童・青少年の性保護に関する法律違反で逮捕されました。

華城連続殺人事件は、1986年から1991年にかけて大韓民国の京畿道華城郡周辺という農村地帯で10代から70代までの10名の女性が強姦殺害された未解決事件です。2003年公開の韓国映画、『殺人の追憶』はこの事件をモチーフにしています。2006年4月2日に、最後の事件の公訴時効が成立したことで、全ての事件で犯人を訴追できなくなりましたが、2019年にようやく、犯人は1994年に起こした妻の妹への強姦殺人・屍体遺棄で無期懲役を受けている50代の男性、イ・チュンジェだと判明しました。