スルメイカ、干し椎茸、かつお節、かんぴょう、昆布などの乾物は、地鎮祭など、神様のお供え物として多く利用されています。また、地鎮祭に限らず、その他のお供え物としても昆布やかつお節などの乾物は、日持ちすることから喜ばれています。

お菓子以外のお供え物で人気なのが缶詰です。缶詰は、長期間保存できることが人気の理由で、さらに複数人に配ることもできます。缶詰ならいくらあっても困ることがないので、もらった側からすれば嬉しい限りです。

お菓子以外のお供え物として喜ばれるのがろうそくです。ろうそくをお供え物に使う理由は、ろうそくの火が、あの世とこの世との架け橋の役目を果たしてくれるためです。ここにろうそくが、仏教においてとても大切なものであることの理由に繋がります。使う理由を知ることで、ろうそくに火を灯す時の気持ちも変わります。

お菓子以外のお供え物で知られるのが果物です。果物は基本的にすぐに傷んでしまうため、お供え物としては敬遠されがちですが、りんごや梨のような傷みが比較的遅く、さらに香りがきつくない物を選ぶと喜ばれます。果物は、お菓子に比べて傷みが早いといわれますが、仏壇に供えることで一気に色鮮やかになります。

お盆の期間にそうめんが仏壇に置いてあるのを見かけた人も多いのではないでしょうか。お盆にそうめんのお供えをする理由は、「細く長く喜びが続くように」「仏様が帰るときの手綱代わりに」「仏様の荷物を縛る紐の代わりに」「疫病から身を守るため」などがあげられています。お盆の季節にそうめんをお供えする人が多いことがわかります。

お菓子以外のお供え物で人気が高いのが、お茶やコーヒーなどの飲み物です。茶葉などはかさばることがないので、手に持って移動する際にも邪魔にならずに便利です。故人がお茶やコーヒーをよく飲んでいたという場合にはとても喜ばれるお供え物です。

「どのようなお供え物を選べばよいのかわからない」「忙しくて時間がない」などの理由で、現金をお供え物代わりにする方も当然います。しかし現金で渡す場合は、一般的に品物でのお供え物と比べると相場としては高くなりやすい傾向にあります。故人との関係性によっても金額にバラつきがありますが、相場として10,000円、親戚関係の場合は20,000～30,000円と言われています。

お菓子以外のお供え物で人気なのが花です。故人が好んでいた花をお供えすれば、きっと喜ばれます。一般的には、四十九日までは白色の花であるキク・ユリ・胡蝶蘭が選ばれています。それ以降は自由に選ばれていますが、香りが強すぎる花や、棘のある花は避けられているようです。

お菓子以外のお供え物にお酒を選ぶ方も多いようです。これは故人がお酒が大好きだったということが理由にあげられています。お墓参りにお酒を持参する場合は、お墓にお酒をかけることは厳禁されており、コップに注ぐのが一般的と言われています。

お菓子以外の選択肢として真っ先に考えられるのがお線香ではないでしょうか。お線香は、仏壇に、お墓参りにと、いくつあっても困らない必需品です。食べ物とは違うため、賞味期限もないため、長期間置いておくこともできます。最近ではろうそく付きや、電報でもお線香を送ることができるので便利です。