
地震が多い都道府県の危険度ランキング47選【2025最新版】
世界の大地震の20%は日本で発生するといわれるなど、地震大国として知られる日本。今回は地震が多い都道府県を危険度順にランキング形式で紹介します。

森県東方沖及び岩手県沖北部における地震発生率は90%以上
秋田県に被害を及ぼす地震は、日本海東縁部で発生する地震と、陸域の浅い場所で発生する地震です。秋田県の主要な活断層は、日本海沿岸の北部に能代断層帯、南部に北由利断層が、奥羽山脈の北端付近の花輪盆地の東縁に花輪東断層帯が、奥羽山脈の西側には横手盆地東縁断層帯が、岩手県との県境付近に雫石盆地西縁−真昼山地東縁断層帯があります。また、県内に被害を及ぼす可能性のある海溝型地震には、青森県西方沖、秋田県沖、山形県沖、佐渡島北方沖の領域で発生する地震があります。このうち、30年以内の青森県東方沖及び岩手県沖北部における地震発生確率は90%以上とされています。
地震が多い都道府県の危険度ランキングTOP20-11

南海トラフの地震や、日向灘の巨大地震の可能性
大分県に被害を及ぼす地震は、主に日向灘などの県東方の海域で発生する地震と、陸域や沿岸部の浅い場所で発生する地震です。平成28年(2016年)熊本地震では、4月14日にM6.5の地震、4月16日にM7.3の地震が発生しました。これらの地震により熊本県内で最大震度7を観測しました。大分県内では死者3名、負傷者34名、住家全壊10棟などの被害が生じました。県内に被害を及ぼす可能性のある海溝型地震には、南海トラフの地震や、日向灘の巨大地震、日向灘のひとまわり小さい地震、安芸灘~伊予灘~豊後水道の沈み込んだプレート内のやや深い地震があり、豊後水道の沿岸部の4市は全て「南海トラフ地震津波避難対策特別強化地域」に指定されています。

県全域が、「首都直下地震緊急対策区域」に指定
埼玉県に被害を及ぼす地震は、主に相模湾から房総半島南東沖にかけてのプレート境界付近で発生する地震と、陸域の様々な深さの場所で発生する地震です。「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」では、県内で死者1名、負傷者104名、住家全壊24棟などの被害が生じました。埼玉県には、群馬県西部から県北東部にかけて深谷断層帯・綾瀬川断層(関東平野北西縁断層帯・元荒川断層帯)と、県南部から東京都南部まで延びている立川断層帯があります。また、県内に被害を及ぼす可能性のある海溝型地震には、相模トラフ沿いで発生する地震などがあります。県全域が、「首都直下地震緊急対策区域」に指定されています。

3市町は「南海トラフ地震津波避難対策特別強化地域」に指定
千葉県に被害を及ぼす地震は、主に、相模湾から房総半島南東沖にかけてのプレート境界付近で発生する地震、関東地方東方沖合のプレート境界付近で発生する地震と、陸域の様々な深さの場所で発生する地震です。千葉県の主要な活断層は、房総半島南部に東西に延びる鴨川低地断層帯がありますが、この断層帯は活断層としての存在そのものも疑問視されている調査結果もあります。また、県内に被害を及ぼす可能性のある海溝型地震には、相模トラフ沿いで発生する地震などがあります。県全域が、「首都直下地震緊急対策区域」に指定されています。県内の沿岸部18市町村が、「南海トラフ地震防災対策推進地域」に指定されています。また、3市町は「南海トラフ地震津波避難対策特別強化地域」に指定されています。
山形県に被害を及ぼす地震は、主に日本海東縁部で発生する地震と、陸域の浅い場所で発生する地震です。2019年6月18日に山形県沖でM6.7の地震が発生しました。新潟県村上市で震度6強、山形県鶴岡市で震度6弱を観測したほか、北海道から中部地方にかけて震度5強~1を観測しました。この地震により山形県内で負傷者28名などの被害が生じました。山形県の主要な活断層は、県北西部に庄内平野東縁断層帯が、奥羽山脈と新庄盆地や山形盆地の境界に新庄盆地断層帯や山形盆地断層帯が、長井盆地から米沢盆地に書けて長井盆地西縁断層帯があります。また、県内に被害を及ぼす可能性のある海溝型地震には、秋田県沖、山形県沖、新潟県北部沖、佐渡島北方沖の領域で発生する地震があります。