第160話「国境」から登場した、帝政ロシアの樺太国境守備隊に所属する兵士で、日露戦争への従軍経験もある狙撃の名手で、尾形に勝るとも劣らない実力の持ち主です。戦友が撃たれても憎しみを持たない上、瀕死の味方すら餌として利用するというスナイパー向きの冷徹さを見せています。

帝国陸軍北海道第七師団歩兵第27聯隊所属で、階級は上等兵です。射撃の腕は特に卓出しており、距離300m以内なら確実に相手の頭を撃ち抜けるだけの技量を持つ。また有効射程距離500mの三十年式歩兵銃を用いて2000m先の狙撃も可能との自信を持ちます。

元・新撰組二番隊隊長にして、かつて隊内最強の剣士と謳われた人物で、表向きは北海道の小樽で隠居生活を送っているが、裏では密かに土方歳三率いる一味に協力しており、彼等に活動資金や潜伏先の家屋・ロシア商人から試供品として入手した銃火器などを提供するのみならず、自身も彼の右腕的存在としてアイヌの隠し金塊をめぐる刺青人皮争奪戦に参加しています。驚異的な精神力と野心によって肉体の若さを保っていた土方とは異なり、こちらは年齢相応に老け込んでおり、外見上は彼以上に年老いて見える。だが剣の腕前と豪胆さは今なお衰えておらず、劇中でも武装した複数の相手を瞬時に斬り伏せています。

入れ墨を持つ脱獄囚の一人で、作中屈指の巨躯を有する柔道家の男です。その圧倒的な強さから「不敗の牛山」と呼ばれており、日々の鍛錬で皮膚の一部が異常に硬くなっており、額に至っては五寸釘を通さないほど頑丈な四角いコブとなっています。脱獄囚の中では頭一つ抜けた戦闘能力を持っているため、土方歳三に真っ先にスカウトされていました。

最強といわれる日本軍第七師団に所属する陸軍中尉で、日露戦争時には情報将校であったが最前線に駆り出され、203高地攻略作戦で淀川中佐の立てた無謀な作戦の陣頭指揮を執らされ、甚大な被害を出しながらも多大な功績を挙げました。特殊なカリスマを持ち、刺青人皮の偽物を作る為に剥製職人である江渡貝弥作を訪ね、その狂気的美意識の共感を得る事で助力させるなど、一部の部下及び協力者からは狂信的な支持を得ています。

アシリパの父親であり、ポーランド人の父と樺太アイヌの母から生まれたウイルクは、キロランケと共にアレクサンドル２世の暗殺を果たし、ロシアで指名手配されます。常に冷静沈着、武器の扱いにも長け、格闘戦でもキロランケを寄せ付けない強さを誇ります。さらに肉体的強さに関しても他を圧倒しています。

入れ墨を持つ脱獄囚の一人で、新選組「鬼の副長」で知られた旧幕府の侍です。三十数年前の函館戦争にて戦死したと噂されていたが、網走監獄に投獄され静かに囚人生活を送っていた。長い白髪に、高齢とは思えぬ高い身体能力と精神的若さを持ちます。刺青囚人たちの脱獄を主導した主犯格でもあり、囚人24名の身柄を移送していた屯田兵たちを殺害し脱獄を成功させました。戦闘時は凄まじい威風と気迫を放っており、新選組時代に培った超一流の剣術と銃の扱いで敵を翻弄します。

杉元佐一は「ゴールデンカムイ」の主人公です。顔面をはじめ全身に傷跡のある元・陸軍軍人。除隊後も軍帽と軍服姿で三十年式歩兵銃を携帯し、マフラーを巻いています。日露戦争では普通助からないような傷を受けても持ち直し、その鬼神のごとき活躍から不死身の杉元と呼ばれました。牛山にすら投げ勝つ格闘戦の強さ、銃の扱いは苦手だが、その欠点を全て無に出来るほどの圧倒的な強さは言うまでもなく、鶴見中尉に拘束された際には、囚われたまま二階堂兄弟と渡り合い、最終的に二階堂洋平のはらわたを盗むと言う奇策によって脱出を成功させると言う、生き延びるための冷静さと知力も兼ね備えた最強キャラです。