スプリンターズSは、9月に実施されるG1競争で、秋のスプリント王決定戦で、正賞は日本馬主協会連合会会長賞です。1967年に4歳（現3歳）以上の馬によるハンデキャップの重賞競走として、中山競馬場の芝1200mで創設。当時は4歳（現3歳）以上の馬が出走できる中央競馬で唯一のスプリント（短距離）重賞でした。1984年にはグレード制の導入に伴いGIIIに格付けされ、1987年にはGIIに格上げされます。その後、1年を締めくくるスプリント系の大レースを開催しようとする機運が高まり、1990年にはGIに格上げされました。

競馬場 中京
コース 芝1200m
馬齢 4歳以上
開催月 3月
創設 1971年
2021年の賞金　1億3000万円
レコード 1:06.7 ビッグアーサー

高松宮記念は、3月に実施されるG1競争で、春の古馬スプリント最強馬決定戦で、正賞は名古屋市長賞、名古屋競馬株式会社賞、日本馬主協会連合会会長賞です。4歳（現3歳）以上の馬による重賞として1967年に創設された「中京大賞典」が、前身で、1970年に高松宮宣仁親王から優勝杯が下賜されたのを機に、1971年より「高松宮杯」に改称のうえ新設されました。中央以外の競馬場で行われる初めての常設G1です。

競馬場 京都
コース 芝1600m
馬齢 3歳以上
開催月 11月
創設 1984年
2021年の賞金 1億1000円
レコード 1:31.5 ダノンシャーク

マイルチャンピオンシップは、11月に実施されるG1競争で、秋のマイル王決定戦です。1984年に新設されたGI競走[3]で、春に行われる安田記念とともにマイル（1600m）のチャンピオン決定戦として位置づけられています。日本の競馬における競走体系は長い間長距離の競走が重視されていましたが、近年はスピード能力が重視されるようになってきたことを受け、1984年にグレード制が導入された際に競走体系を見直し、短距離競走の充実を図る目的で創設されました。

競馬場 東京
コース 芝1600m
馬齢 3歳以上
開催月 6月
創設 1951年
2021年の賞金 1億1000円
レコード 1:30.9 インディチャンプ

安田記念は、6月に実施されるG1競争で、上半期のマイル王決定戦で、正賞は農林水産大臣賞、日本馬主協会連合会会長賞、ブリーダーズカップ・チャレンジ賞です。1951年に、「安田賞（やすだしょう）」の名称で創設。名称の由来となった安田伊左衛門が1958年に死去したため、同年より現名称に改称されました。優勝馬には当該年のブリーダーズカップ・マイルへの優先出走権と出走登録料・輸送費用の一部負担の特権が付与されます。

競馬場 東京
コース 芝2000m
馬齢 3歳以上
開催月 10月
創設 1937年
2021年の賞金 1億5000円
レコード 1:56.1 トーセンジョーダン

天皇賞(秋)は、10月に実施されるG1競争で、正賞は天皇賞、日本馬主協会連合会会長賞です。秋の中距離の最強馬決定戦で、2000年（平成12年）よりジャパンカップ・有馬記念とともに「秋の古馬三冠競走」とされ、同一年に行われる3競走を全て優勝した馬に褒賞金が贈られるようになりました。

競馬場 阪神
コース 芝2200m
馬齢 3歳以上
開催月 6月
創設 1960年
2021年賞金 1億5000円
レコード 2:10.1 アーネストリー

宝塚記念は、6月に実施されるG1競争で、春の中距離の最強馬決定戦で、正賞は宝塚市長賞、日本馬主協会連合会会長賞、ブリーダーズカップ・チャレンジ賞です。有馬記念と同様に、ファン投票で出走馬を決め、こちらは上半期の締めくくりを飾る競走として関西地区の競馬を華やかに盛り上げようとの趣旨で企画され、1960年に創設されました。

競馬場 東京
コース 芝2400m
馬齢 4歳以上
開催月 5月
創設 1932年
2021年の賞金 2億円
レコード 2:22.5 シャフリヤール

日本ダービーは、5月に実施されるG1競争で、牡馬クラシック三冠レースの2冠目で、正賞は内閣総理大臣賞・日本馬主協会連合会会長賞・東京馬主協会賞、朝日新聞社賞です。4歳 (現3歳)牝馬による桜花賞・優駿牝馬（オークス）を含めて「クラシック競走」とも総称されています。1932年、イギリスのダービーステークスを模範として創設された、日本競馬に関わるすべてのホースマンが憧れる最高の栄誉レースです。

競馬場 京都
コース 芝3200m
馬齢 4歳以上
開催月 4月
創設 1938年
2021年の賞金 1億5000万円
レコード 3:12.5 キタサンブラック

天皇賞(春)は、4月に実施されるG1競争で、古馬長距離の最強馬決定戦で、日本で施行される競馬の競走では最高の格付けとなるGIの中でも、長い歴史と伝統を持つ競走です。1981年には、優勝馬が再出走できない勝ち抜き制度が廃止されました。これまでに5頭の馬が天皇賞(春)の連覇を達成しています。