美しい乳白色の湯で名を馳せる長野県「白骨温泉」は、開湯から600年以上の歴史を誇る名湯。界隈には10軒の湯宿と2軒の日帰り入浴施設が密集していて、目的に応じて湯浴みを楽しむことができます。白骨温泉の一番の魅力といえば、乳白色の湯。源泉は透明ですが、湯に含まれている“硫化水素”と“カルシウム成分”が空気に触れることで湯色が白くなるのだそうです。

嬉野温泉は、言わずと知れた九州を代表する温泉地の一つで、栃木県の「喜連川温泉」、島根県にある「斐乃上温泉」に並び、「日本三大美肌の湯」と称されています。泉質は、美肌に効果があるといわれる無色透明の「重曹泉」。成分にナトリウムが多く含まれているため、角質化した皮膚をなめらかにし、みずみずしい肌によみがえらせてくれるそうです。

新潟県新発田市に位置する月岡温泉は、のどかな田園風景が広がる豊かな自然に恵まれ、県内屈指の温泉地を誇っています。硫黄の含有量が国内トップクラスとされる温泉は、美肌の湯とされ女性からも注目を集めています。硫黄の香り漂う温泉街には、個性あふれる土産店や飲食店が軒を連ねており、美しい着物に身を包まれた芸妓が行き交う姿をはじめ、風情あふれる街並みを堪能できます。

関東有数の人気温泉である鬼怒川温泉は、鉄道の開発や施設の開発も進み、現在では年間200万人以上が訪れる人気観光スポットになっています。泉質はアルカリ性の単純温泉で肌に優しく、美肌効果が期待できるほか皮膚病や火傷にも効果があると言われています。そのほか、神経痛や筋肉痛、関節痛、五十肩、冷え性、疲労回復など多様な症状に効果があります。

槍ヶ岳・奥穂高岳・西穂高岳など、3,000m級の北アルプスと呼ばれる山々に囲まれた岐阜県にある温泉郷で、平湯温泉・福地温泉・新平湯温泉・栃尾温泉・新穂高温泉の5つの温泉を総称して、「奥飛騨温泉郷」と呼ばれています。秘湯と呼ばれる味わいのある露天風呂をはじめ、その源泉の多さから宿によって様々なお湯が楽しめるのが特徴。また、訪れる時期によって異なる山里ならではの風景も外せません。

NHK連続テレビ小説「おしん」の舞台として有名な銀山温泉は、まるで大正時代にタイムスリップしたかのようなレトロな景色が魅力の人気の温泉街です。銀山川の両岸には、木造三階建て・四階建ての温泉旅館が立ち並び、ノスタルジックな風情をみせてくれます。川のせせらぎを聞きながら旅館で寛ぐ贅沢な時間。地物の料理がお腹を満たしてくれます。そして身体の芯まで温めてくれる上質な温泉は文句なしです。

化粧水のようなうるおいを与えてくれるという島根県の温泉、「玉造温泉」は「美人の湯」と言われるほど多くの女性から人気を誇っています。玉造温泉のある島根県といえば、「神話の国 出雲」が有名で、出雲大社をはじめとした、さまざまな神話にまつわる歴史的な遺産が多く存在しています。神話の国 出雲、ならではのロケーションは、観光はもちろんのこと、温泉に浸かりながら見える景色にも大きな影響を与えています。

潮の香り漂う和倉温泉は、石川県七尾市の海岸沿いにある温泉地です。全国でも珍しい海に湧く温泉で、その効能高い湯や美しい景観を求めて、古くから多くの湯治客や観光客が訪れる人気の温泉郷です。真っ青な日本海と里山の風景が広がる、和倉温泉。保温効果の高い温泉で身も心もリラックスし、のんびりと散策を楽しむことができます。

熱海温泉は、静岡県の伊豆半島の北東端に位置する熱海市にあり、海のレジャーも満喫できる温泉地です。新幹線が通っており、東西から行きやすい場所にあることから、年間を通じて国内外の観光客で賑わうリゾート地です。熱海温泉で楽しめる泉質は、塩化物温泉と硫酸塩温泉が全体の約9割を占めます。豊富な湯量を誇り、1日の総湧出量は約24000トンにも及ぶと言われています。保温効果に優れ、体を芯から温めるので、神経痛を始め、冷え性などの症状にも良い効果が望めます。

名湯揃いの東北のなかでもファンが多いのが、秋田県の山間に佇む「乳頭温泉郷」。大自然に抱かれたロケーションとノスタルジックな雰囲気が評判を呼び、日本国内の温泉好きから「憧れの秘湯」と称されています。外国人旅行客からも人気の高い乳頭温泉郷ですが、最大の理由は昔ながらの日本情緒あふれる佇まいにあります。茅葺屋根の建物や原生林に囲まれた露天風呂など、ノスタルジックな湯宿は古き良き日本らしさを感じるのに最適です。

群馬県のほぼ真ん中に位置する伊香保温泉は、茶褐色に染まった「黄金の湯」が特徴とされており、その柔らかい湯は体を芯から温めると言われ、古くから湯治客や観光客の疲れを癒してきました。情緒あふれる石段街を中心に、昔ながらの飲食店やお土産屋が並び、まるで昭和時代にタイムスリップしたかのような気分を味わえます。

城崎温泉は、宿泊した施設の温泉以外にも、外湯めぐりができる情緒ある温泉街として観光客に人気の高い温泉地です。川を挟んだ両側に旅館が立ち並び、石橋や柳の木が風情ある温泉街を演出しているので、温泉に入らなくても街の雰囲気だけで城崎温泉に来た気分を味わうことができます。外湯は全部で7カ所あり、コンパクトに温泉施設が点在しているので、すべての外湯を回ることで城崎温泉街全体を見て回れるのも魅力です。

黒川温泉は、熊本県阿蘇郡南小国町にあり、山と川の自然に恵まれた小さな温泉郷です。景観の整備や地域活性化の取り組みなど、黒川温泉のブランドを確立し、全国区の温泉地として有名です。そんな黒川温泉の特徴は、さまざまなタイプの露天風呂巡りが充実している点にあります。黒川温泉にある旅館の温泉のうち3カ所をお得にまわれる「温泉手形」を発行したことで、若い女性の間でも人気が出るようになりました。

日本三大古湯の一つである道後温泉は温泉街ならではの楽しみ方が盛りだくさんです。道後温泉本館は、約3,000年もの歴史を誇り、小説「坊ちゃん」にも登場した由緒ある温泉で、多くの人から愛され続ける愛媛県のシンボル的存在になっています。木造三層楼の厳荘な外観が素晴らしく、重要文化財にも指定されており、明治の面影そのままの館内はまるで迷宮のようです。

由布院の大きな魅力は街並みで、時代劇の世界にタイムスリップしたような古い建物が並んでおり、由布院が外国人観光客から人気が高いのはこの街並みの部分も大きいといえます。特に地元のグルメが楽しめる湯の坪横丁は、写真撮影スポットとしても観光客から人気です。温泉は単純温泉なので、刺激が少ないのが特徴です。

薩摩半島に位置し、錦江湾を望む指宿温泉は、通年を通して温暖な気候の本州最南端のリゾート温泉地で、西郷隆盛が愛した地としても有名です。また、サツマイモ発祥の地としても知られています。指宿温泉ではずせない、300年もの歴史を持つ砂むし温泉は、温泉で温められた50〜55度の砂の中に10分ほど埋まって汗をかくもので、最近ではその科学的効能が説明がされ、多くの人に知られるようになりました。

登別温泉は全国の温泉好きの人々が集う、北海道を代表する温泉地で、数多くの源泉と効能あらたかな泉質、それから火山活動が作り出す景観と風情ある温泉街です。温泉街には立派な旅館の大浴場から安く利用できる公衆浴場まで、たくさんの立ち寄り入浴ができる温泉施設があります。低刺激で肌にやさしい温泉から、ピリッと刺激的で疾患によく効きそうな温泉まで、お好みの泉質を選んで楽しめるのが登別の温泉の魅力です。

有馬・草津と並び、日本三大名泉に選ばれている下呂温泉といえば人気ランキングで常に上位を誇る有名温泉地。温泉・宿ともに質が高く周辺スポットやグルメも楽しめることから国内外で多くのファンを集めています。単純温泉かつ高温であることから、肌ざわりが非常に良く美容や健康に効果があり、入浴後はスベスべの肌になれることから女性から絶大な人気を誇っています。

箱根温泉郷は、都心に一番近い温泉地としても知られ、宿泊客数は全国でも上位に上がり、年間を通して多くの観光客が訪れています。病気療養を目的に湯治の場としても、古くから親しまれています。箱根湯本温泉は箱根の玄関口に位置する、最も歴史ある温泉地で、お土産物屋や飲食店が軒を連ね、食べ歩きやそぞろ歩きも楽しいエリアとして人気を博しています。

別府温泉は、約2300の源泉をもち、毎分約8万7360リットルと全国第1位の湧出量を誇ります。別府の温泉地帯は「浜脇温泉」「別府温泉」「亀川温泉」「観海寺温泉」「堀田温泉」「明礬温泉」「鉄輪温泉」「柴石温泉」の8つのエリアに分かれていて、「別府八湯」と呼ばれています。なかでも、別府駅から別府湾に向かうエリアは「別府温泉」と称され、知名度が高いエリアとされています。

六甲山の麓に広がる関西の奥屋敷にして紅葉の名所とも知られる温泉郷「有馬温泉」は、近年注目の気軽な温泉地であり隠れたパワースポットとして人気の場所になっています。7つの泉源から湧き出る魅力あふれる温泉に神戸ならではの多彩なグルメ、散策にぴったりなスポットから日本最古の温泉地の一つとして紡がれた奥深い歴史が今なお息づいています。

草津の魅力は何といっても、自然湧出量日本一を誇る豊富な湯量と、強力な殺菌力を持つ強酸性の湯にあります。１日にドラム缶約23万本分もの温泉が湧き出す、日本一の自然湧出量が自慢の草津。パンチの効いた泉質を、源泉100％かけ流しで浸かる贅沢はやみつきになります。