
【会社】企業の不祥事&事件ランキング35選【2025最新版】
日本経済は目覚ましい発展を遂げていますが、企業による不祥事や事件は今も後を絶ちません。そこで今回は、企業の不祥事&事件を有名順にランキング形式で紹介します。
25位:神戸製鋼データ改ざん事件
24位:関西電力金品受領事件
23位:大王製紙事件

懲役4年の判決
大王製紙の創業家経営者である井川意高が、個人的なカジノの賭け金に充てることを目的に、複数の子会社から2010年4月から2011年9月までの総額で100億円を超える金銭を不正に引き出していた事件で、経営者辞任から刑事事件に発展しました。上場企業の創業家経営者が、個人的なカジノの賭け金のために、子会社から多額の資金を引き出し、それを横領する形で私的に流用したことで、会社に損害を与えた事件として注目されました。
2012年10月10日、東京地方裁判所は井川に対して懲役4年の判決を言い渡し、2013年2月28日、東京高等裁判所は控訴を棄却、同年6月26日、最高裁判所は被告の上告を棄却し、懲役4年の刑が確定し、喜連川社会復帰促進センターに収容されました。
22位:東洋ゴムデータ改ざん事件
21位:タカタ欠陥エアバッグ事件
20位:山一證券事件

『しんがり 山一證券 最後の12人』が話題に
様々な施策も功を奏さず、山一證券は1300億円を超える多大な含み損を負うことになり、この損失を補填するため、山一證券は「飛ばし(含み損が生じた資産を市場価格よりも高値で第三者に転売することによって損失を隠すこと)」と呼ばれる損失隠しなどでしのいでいきました。しかし、ついには不正な会計処理を行い、虚偽の財務諸表を作成する「粉飾決算」という違法行為に手を染めてしまい、結末を迎えることになります。当時就任3か月目の社長・野澤正平氏が立ち上がって、「私ら(経営陣)が悪いんです。社員は悪くありません!」と号泣した姿は今でも有名です。
事後処理は2005年までの長い期間に及ぶことになりますが、1997年には山一證券の顧客相談室長が何者かによって殺害され、さらにその2か月後、山一證券に取引で大損をさせられた男性が恨みを抱き、山一證券の代理人弁護士の妻を殺害するという、痛ましい事件が立て続けに起こったことも、この事件の影響の大きさを物語っています。その後、清武英利の著書『しんがり 山一證券 最後の12人』(2013年11月、講談社)を原作に、主演・江口洋介でドラマ化され、2015年9月よりWOWOWの連続ドラマWで放映されました。
電通は新入社員の高橋まつりさんに対し、本社の労使協定(三六協定)が定めた月50時間を超え、平成27年10〜12月に月3時間30分〜19時間23分の時間外労働をさせたことが原因で過労自殺に追い込み、裁判で労働基準法違反罪の両罰規定を適用し、法人としての同社を略式起訴したが、東京簡裁は非公開の書面審理だけで罰金刑を言い渡す略式命令を「不相当」と判断し、正式な裁判で審理されました。この不祥事で、電通は2016年のブラック企業大賞「大賞」を受賞しています。