落合陽一氏は、国際ジャーナリストの落合信彦を父に持ちます。開成高等学校卒業、一年の浪人を経て、筑波大学情報学群情報メディア創成学類を2011年に卒業、2013年東京大学大学院学際情報学府修士課程修了、2015年同大学院学際情報学府博士課程修了しています。2010年ごろからメディアアーティストとして活動。メディアアーティストとして年間数回の個展やグループ展を行っている他、音楽会やコンサートの演出、ファッションショーの演出や日本科学未来館に見られるような科学館での展示の監修なども務めています。

奥秀太郎氏は、開成高等学校を卒業した映画監督で、早稲田大学在学中より映像作家としての活動を始め、2002年映画監督デビューを果たしています。劇場公開作品として「壊音」「日雇い刑事」「日本の裸族」「赤線」「カインの末裔」(ベルリン映画祭正式出品)「USB」他15作を監督しています。

辻潤氏は、開成高校出身の翻訳家、思想家です。日本におけるダダイスムの中心的人物の一人とされています
※ダダイスムとは、1910年代半ばに起こった芸術思想・芸術運動のことで、第一次世界大戦に対する抵抗やそれによってもたらされた虚無を根底に持っており、既成の秩序や常識に対する、否定、攻撃、破壊といった思想を大きな特徴とします。

村岡典嗣氏は、開成高校時代に短歌で才能を示した歴史学者です。早大卒業後、外字新聞『ジャパン・デーリー・ヘラルド』『日独新報』の記者を務めながら、1911年に『本居宣長』を上梓、これが認められて1920年広島高等師範学校教授となり、1924年、東北帝国大学法文学部教授となり、日本思想史学科を開設します。主著として『日本思想史研究』があります。

井上信治氏は、学習院初等科、開成中学校・高等学校を経て東京大学文科一類に入学するという素晴らしい学歴をもつ政治家です。元建設・国土交通官僚で、自由民主党所属の衆議院議員です。自民党副幹事長、党選挙対策委員長代理、環境副大臣兼内閣府副大臣などを歴任、現在は2025年万博担当・内閣府特命担当大臣 （消費者及び食品安全、クールジャパン戦略、知財戦略、科学技術政策、宇宙政策）です。

内田祥三氏は、開成高校から東京帝国大学工科大学建築学科に入学、同大学建築学科を卒業した建築家です。東京帝国大学建築学科で構造計算法と鉄骨および鉄筋コンクリートの講義を担当。佐野利器の建築構造学を引き継ぐ形で発展させ、建築構造、防災、都市計画、文化財修復など数多くの分野に業績を残すとともに、東京帝国大学営繕部長も兼務し、多くの後進を育てました。

向井忠晴氏は、開成高校出身の実業家で、太平洋戦争期における三井財閥の指導者です。1952年の第4次吉田内閣に大蔵大臣として入閣、1970年に勲一等旭日大綬章を受章しています。

末弘厳太郎氏は、開成高校から東京帝国大学法科大学独法科に入学、同大学を優等で卒業し銀時計を授与されました。民法研究のためシカゴなどへ留学、1921年に東京帝国大学法学部教授に就任、1942年3月から1945年3月まで東京帝大法学部長を務めました。

湯沢三千男氏は、開成高校から東京大学を経て内務省に入省、地方官を歴任後、衛生行政畑を歴任する。明治神宮競技大会の発案者でもあるとされています。。昭和4年（1929年）に宮城県知事、同6年（1931年）に土木局長、広島県知事、同10年（1935年）に兵庫県知事となった。昭和11年（1936年）に潮恵之輔内務大臣のもとで内務次官を務めました。

奥秀太郎氏は、東京都調布市出身、開成高等学校卒業、早稲田大学第一文学部中退、早稲田大学在学中より映像作家としての活動を始め、2002年映画監督デビューします。劇場公開作品として「壊音」「日雇い刑事」「日本の裸族」「赤線」「カインの末裔」(ベルリン映画祭正式出品)「USB」他15作を製作、舞台演出作品として「黒猫」(読売演劇賞優秀スタッフ賞)「攻殻機動隊」「ペルソナ」AKB版「仁義なき戦い」他、最近では3D映像を駆使した能舞台の演出で日本及び世界各地で話題を呼んでいます。

井野碩哉氏は、開成高校、東京帝国大学出身で、農商務省官僚から政治家に転身した人物です。農林大臣（第20代）、拓務大臣、弾劾裁判所裁判長（第30代）、衆議院議員（1期）。戦後の公職追放解除後、参議院議員（3期）、法務大臣などを歴任しています。

澤田正二郎氏は、開成高校出身の舞台俳優です。大正から昭和初期に活躍した大衆演劇の人気役者で、劇団新国劇を創設して座長をつとめ、澤正（さわしょう）と呼ばれて広く親しまれました。

吉田五十八氏は、開成高校を卒業後、東京美術学校図案科第2部に入学し、岡田信一郎に学びます。大学には八年在籍し、在学中から住宅や店舗の設計を手がけ、1923年に卒業すると、麻布の自宅に「吉田建築事務所」を開設します。日本芸術院賞、文化勲章、などさまざまな賞を受賞した優れた建築家です。

きだみのる氏は、開成高校出身の小説家で、代表作『気違い部落』シリーズは映画化もされました。『世界』1946年9月-10月に「気違い部落周游紀行」を発表。1948年（昭和23年）4月刊の『気違い部落周游紀行』で第2回毎日出版文化賞を受賞。1950年代に入ってからは日本のみならず世界各地を渡り多くの文章を著しました。

松原弘典氏は、1989年に開成高校を卒業、1995年に東京芸術大学美術学部建築家を卒業した優れた建築家です。2013「グッドデザイン賞」「グッドデザイン・ベスト100」など多くのタイトルを手にしてきましたが、2013年 当時中学1年生の女子生徒にみだらな行為をしたとして逮捕されています。

平野義太郎氏は、開成高校、東京帝国大学法学部を卒業したマルクス主義法学者です。1924年、産業労働調査所に入り、社会主義の実践運動に参加するようになります。1927年-1930年、フランクフルト大学に留学してマルクス主義を研究、カール・ウィットフォーゲルやヴィルヘルム・ヴントの講義を受講、ドイツ共産党日本語部との交流もありました。

小沢佐重喜氏は、吉田茂の側近の一人で、新進党、民主党の党代表などを歴任した小沢一郎の父です。開成高校出身者で、日本大学法学部法律学科を卒業後に弁護士となり、1946年の戦後初の総選挙で岩手県から衆議院議員に当選（自由党）。選挙法改正の論功行賞で1948年に第2次吉田内閣の運輸大臣に抜擢され、以後も、郵政・電気通信大臣、行政管理庁長官、自由民主党国会対策委員長を歴任。三木仕込みの議会駆け引きを押しの強さで「闘牛」の異名をとり、小選挙区法案（1956年）や安保条約改定（1960年）など問題案件の審議では特別委員長に起用され、与野党激突の焦点に立ちました。

戸坂潤氏は、開成高校出身の哲学者で、1932年に設立された唯物論研究会の創始者の一人であり、研究組織部長から機関誌『唯物論研究』の二代目の編集部長、事務長等を務めたが、治安維持法によって特別高等警察に捕らえられ、敗戦の直前（8月9日）に長野刑務所で獄死しています。

町村金五氏は、開成高校、 東京帝国大学法学部政治学科卒業の政治家です。元貴族院議員・元参議院議員町村敬貴の実弟、元衆議院議員町村信孝の実父、衆議院議員和田義明の義理の祖父にあたります。

上野宏史氏は、開成高等学校を経て東京大学経済学部で根岸ゼミに学んだ政治家です。経済産業官僚から自由民主党所属の衆議院議員となり、第4次安倍改造内閣では厚生労働大臣政務官に就任します。2019年8月、週刊文春で口利き疑惑が報じられると政務官を辞任しています。

村山知義氏は、開成高校から東京大学へ進学しますが中退しています。小説家・演出家として活躍しますが、児童にもわかりやすい童画でも知られ、シンプルな線と印影のつけかたが特徴的なモダンな画風です。画中に「Tom」というサインがありTomの童画と呼ばれました。

和達清夫氏は、開成高校、東京帝国大学理学部物理学科を卒業しています。第6代中央気象台台長を経て、初代気象庁長官に就任。1960年、第5期日本学術会議議長に就任、その後、第17代日本学士院院長や埼玉大学学長、日本環境協会会長などを歴任しています。地震のエネルギーを現すマグニチュードは、和達の研究がヒントになって作られたもので、また深発地震を発見したことでも知られ、和達-ベニオフ帯に和達の名が今も残っています。

田中美知太郎氏は、開成高校卒業後、京都帝国大学（現在の京都大学）文学部哲学科選科を修了した哲学者です。ソクラテス・プラトン研究の第一人者として著作を多数出版し、西洋古典学の専門家を育成し、京都大学名誉教授をつとめました。

高村象平氏は、開成高校、慶應義塾大学経済学部予科を卒業した慶應義塾長です。ドイツ中世都市、「ハンザ」の研究で昭和10年から12年までベルリン大学及びミュンヘン大学に留学。東洋人で初めての「ハンザ史学会」会員となります。慶應義塾長、経済人類学研究者、ハンザ史研究者。中央教育審議会会長、日本学士院会員等を歴任、専攻はドイツ中世都市の研究、とくにドイツ・ハンザの研究でした。

小林鷹之氏は、千葉県市川市生まれで、開成中学校・高等学校を経て、1年間の浪人を経て東京大学教育学部文科Ⅰ類に入学、4年生時に1年留年し、1999年に法学部を卒業した政治家です。1999年の24歳で大蔵省に入省、2010年4月に退官すると、2012年衆議院議員選挙で千葉2区から出馬し初当選、第3次安倍第2次改造内閣で防衛大臣政務官を経験しています。