小野田坂道は、総北高校に所属しクライマータイプの選手で、初めは運動が苦手でまったくの自転車競技の初心者だったものの、部活に入るや否やクライマーとしての才能を開花させ、1年目にして全国の頂点に立ちました。その偉業から、他校では「山王」と呼ばれています。

ケイデンス（車輪の回転数）の高さがクライムの特徴で、一般的な選手が1分間に70回から90回近く車輪を回すのに対し、なんと坂道はその倍以上の180回も車輪を回すことができます。インターハイで100人抜きを達成するという偉業を成し遂げるなど作中では最強クラスのクライマーとして描かれています。

東堂は箱根学園に所属し、クライマータイプの選手として活躍をしています。彼の名言は「登れる上にトークも切れる！さらにこの美形！天はオレに三物を与えた！」。この名言通り、実際に東堂は何でもマルチにこなす天才肌の人間で、整った容姿と、名門校のエースクライマーという肩書きを持つ彼は、女性から絶大な人気を誇っています。

また、何も音がしない加速をすることができ、まったく無駄のないクライムを実現することから「山神」「森の忍者」という通り名を持ちます。

オールラウンダータイプの今泉俊輔は、県内屈指の選手で、国内には敵なしと思っていいたところ、御堂筋に大差をつけられ準優勝で終わってしまったことをきっかけに、彼にリベンジをするという強い心を持ち、総北高校に入学します。幼い頃に自転車競技を始め、幾度も優勝を飾ってきたことから「エリート」の異名を持ちます。今泉の特徴は、緻密に計算されたライディングで、ギアの変則やコーナリングを考えた上で、文字通り最短をたどる彼のライディングには無駄が全くありません。

泉田は箱根学園に所属するスプリンタータイプの選手で、キャプテンでもあります。もともと運動はあまり得意な方ではなかったものの、人一倍の努力で這い上がってきた人物で、尊敬する新開からのアドバイスを受けて才能を開花させました。人並み外れた努力で掴んだスプリンターとしての速さに加え、超強豪校をキャプテンとして引っ張る人気キャラクターです。

巻島は、千葉県立総北高等学校に所属しエースクライマーとして活躍をしています。坂道の師匠のような存在であり、彼を全国優勝するまでに育てた張本人でもあります。彼のクライムは非常に特徴的なもので、体を左右に大きく振り、その力をそのままスピードに変換し、驚異的な速さで山を登っていきます。これは彼の非常に高い身長や、細長い手足を存分に活かした独特の登りかたといえます。

京伏の絶対的なエースで、入部すると同時にエースであった石垣を打ち負かすや否や、1年であるにも関わらず、京伏のチームメイトを思うままに操り始めます。御堂筋翔の強みは、勝利への絶対的な執念で、ゴール前やリザルト前の勝負どころでは、目を大きく見開き「キモ！キモ！キモ！」などと連呼しながら、死に物狂いになります。

オールラウンダーでありながら、箱学の新開に打ち勝つだけのスプリング力と坂道と競り合うようなクライムを見せる彼は、まさに完全無欠と言えます。