イギリスパンは日本で販売されている食パンのオリジナルだと言われているパンで、本場イギリスではホワイトブレッド(White Bread)またはホワイトローフと呼ばれています。また、イギリスパンは型に入れて焼くパンですが、角食パンのように蓋をしないので、上部がふっくらと山形になっている事も大きな特徴です。

代表的なデニッシュペストリーの成形で、四角い板状の生地を四方から中央に折り、その中央にマジパンフィリングをのせ、その上にカスタードクリームをのせて焼成します。

さまざまなバリエーションがあり、スライスアーモンドの他にも、チェリーや季節のフルーツをのせることもあります。

ハパンレイパはライ麦粉を主な材料としたパンで、薄い円盤状で、全体にピケローラーなどで穴があけられている事が大きな特徴です。また、中央に穴が開いているものばかりではなく、穴が開いてないものもあります。

ハパンレイパはライ麦パン特有の酸味が少しあり、塩気とほのかな甘みが同時に味わえます。見た目通りの噛みごたえのある硬さも特徴のひとつです。

香港発生のパイナップルパンは、名前は表面がパイナップルに似ていることから由来しており、パイナップルが入っているわけではありません。焼きたての、ザクザクと歯ごたえのあるクッキー生地が特徴で、熱々のパンに冷たい厚切りバターをサンドして食べるのが人気です。

ポン・デ・ケイジョ は、ブラジルのミナス・ジェライス州で生み出されたパンで、名前はポルトガル語で「チーズパン」の意であり、日本では訳そのままにチーズパンとも呼ばれています。

ポンデケージョの特徴は中にたっぷりと詰まったチーズと表面のパリッとした食感で、噛みしめるとタピオカ粉独特のもっちりとした弾力を感じる事ができます。一口サイズのちょうどピンポン玉くらいの大きさで発酵を行わずに作るのも大きな特徴です。

パン・オ・ルヴァンは野生の酵母であるルヴァン種を用いて作るパンで、パン酵母ができる前からあったとされる非常に歴史が古い伝統的なパンとされています。

基本的にはイーストを用いない事から味わいが深く、ライ麦粉が入っている事によって淡い酸味を感じる事ができます。

ライ麦パンは、ライムギから作ったパンで、ドイツ、オーストリア、ロシア、東欧、北欧などで、多く食べられています。特有の酸味は、ライ麦粉を発酵させて作る酵母サワー種によるものでライ麦パンの味を引き出してくれます。密度が高く、麦の濃厚な旨みを味わうことが出来、噛みごたえ・食べごたえがありさらに腹持ちがいいことも魅力です。

全粒粉で作られたフランスパンであるパン・コンプレは、全粒粉ならではの茶褐色を帯びた粒々を含む生地が特徴です。粉の風味をダイレクトに感じられる素朴な味わいが魅力で、レシピによってはバターや蜂蜜などを加えてしっとりさせたものも人気です。

パンオトラディショネルは皮つき小麦粉（全粒粉）のパンをコンプレと呼んでいます。繊維質をたっぷりと含んだオールドスタイルなパンですが、シンプルが故にどんな食事にもよく合う人気のパンです。

フランスでは朝食の定番だという「パン・オ・レザン」螺旋状に描かれたフォルムに、たっぷりのレーズンを練りこんで、ラム酒の薫りが、ほんわり漂う人気のパンです。

パン・オ・レはフランス発祥のパンで「レ」とは牛乳を意味します。名前の通り、水の代わりに牛乳を使う事が特徴で、口当たりの良いシンプルでリッチなパンとして愛されてきました。

フランスでは朝食やおやつとしてジャムなどと一緒に食べられますが、パン屋ではなく、お菓子屋で販売されている事も多いそうです。

コッペパンは昭和10年代に学校給食用に作られたパンで、切り分ける必要があった食パンを切り分けずに1食分の分量で容易に分ける為に考案され、元々、材料も食パンと殆ど同じもので作られていたパンです。

シンプルで癖のない味わいから、牛乳やジャムなどとも相性が良く、切れ目を入れて焼きそばを挟んだ「焼きそばパン」やコロッケを挟んだ「コロッケパン」など、今でも人気のあるパンの元となっている事も多いロングセラー商品です。

パン・ド・ミの「ミ(mie)」とはフランス語でパンの内部であるクラムを指す言葉で、クラムの部分がやわらかい事が、このパンの大きな特徴となっている事から、この名がついたとされています。

焼きたてが美味しいとされるパンが多い中で、パン・ド・ミは焼き上がりから1～2時間ほどおいた方が美味しいとされています。