朝刊や夕刊を配る新聞配達員の代わりはAIには無理だと思っている方も多いかと思います。新聞配達は数時間という短い時間の間に数百件という多くの新聞を家庭に運ばなければならないからです。

しかしIT技術の発展でペーパーレス化が進んでいるので、そもそも新聞自体の存在意義がなくなり、結果として新聞配達員がいなくなるということです。

スーパー店員は、レジや掃除、来客への対応など幅広い業務があります。しかしこれら全ての業務をAIはカバーすることができます。

レジにおいては既にセルフレジが導入されており、掃除に関してはお掃除ロボットが展開しています。ルンバでもお馴染みですよね。また、来客への対応はペッパーくんのような人工知能を備えたロボットで対応できます。

このように考えると、10年後、スーパーの店員を見ることはなくなりそうです。

スーパーや弁当屋で総菜を作り、盛り付けする作業を担当する人を弁当・惣菜類造工と呼びますが、これらの作業もAIを駆使することで人手を借りずに行うことができます。

AIに全てを任せることでインフルエンザや新型コロナウイルスへの感染のリスクもなく、食中毒の心配もないのでさまざまな研究が進められています。

学校や保育園などで活躍する給食調理人も、AIの登場により仕事がなくなる業種とされています。AIが給食を調理するメリットは、味付けが均一にできるようになったり、人の手による温度管理ではなくAIによる温度管理や食材管理で高い確率で食中毒を防ぐことができる点にあります。

また、AIにより、在庫を把握して食材のロスが無いように献立を組んでいくこともでき、AIに在庫管理を一括してもらうことで食材の無駄なく食材費を下げることができ、売り上げアップに役立ちます。

銀行窓口業務は、銀行に来店してきた顧客の預貯金の出し入れ、公共料金の支払い、口座開設など多岐にわたります。しかし銀行各社はこれら全ての手続きをインターネットバンキング上で行えるように推奨しています。

これにより、顧客は銀行へ来店せずに手続きを済ますことができるため、経営側は人件費や店舗維持費を削減するために店舗の閉鎖を進めています。

10年後に銀行窓口業務がなくなるのも現実的な話です。

計器組立工とは、「温度計」「ガスメーター」「水道メーター」「はかり」などの、いわゆる計器と称される部品を組み立てる人を指します。

計器にはさまざまなものがありますが、材料になる金属、合成樹脂などを加工し、各パーツを作り、組み立て・調整を行って製品化する。そして最終検査の後に出荷と、これら一連の工程はほぼ同じなため、人工知能ロボットで代用できやすい仕事とされています。

金属検査工の仕事は、工作機械などで加工された部品や製品などを測定し加工精度をチェックする仕事です。図面を読む力があることと、検査項目について熟知していることが求められ、加工精度が規格値を満たしておらず、不良品が出ている場合にはデータを解析し原因を突き止めることも仕事となります。

近年では測定機などの発展により、若い作業員が検査や測定の仕事を行うことも増えているなど、コンピューター化がすすめられています。そのため近い将来、AI化が予想される仕事とされています。

郵便外務員は、10年後には30％もの人材の需要が減るといわれており、大規模リストラが予想される仕事とされています。

アメリカの郵便局では、届いた郵便物を自動的に受取用ボックスへ振り分けるシステム「delivery point sequencing」に移行しつつあり、郵便物を仕分けたり各家庭へ届けたりするための労働力が徐々に必要ではなくなっていくと推測されています。

学校事務とは、小中学校、高校、大学、専門学校などといった学校法人、もしくは教育機関で働く事務職の総称で、学校施設、備品・教材の管理・発注といった総務的な仕事から、教職員の給与計算、経費精算といった人事・経理に関連する仕事、窓口での受付業務まで、幅広い仕事を担当します。

この学校事務員のAI化については既に都内で教育関係者向けのセミナーを開催したり、茨城県や早稲田大学がサービス導入による成果を発表するなど、かなり進んだ動きを見せています。

ビル清掃業については、清掃業への負担軽減を目的としたAI清掃ロボットが展開しています。特に新型コロナウイルスの影響で、清掃作業員の安全を確保する狙いから、AI清掃ロボットの導入を検討し始めた企業もあるとされています。

10年後になくなる仕事と言われているビル清掃作業員ですが、新型コロナウイルスの影響で、時期は早まるかもしれません。

じんかい収集作業員とは、あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、分かりやすく言えばゴミ収集作業員です。このじんかい収集作業員も10年後にはなくなる仕事と言われています。

豪州など一部の地域では、ロボットがアームでゴミを収集するというように、すでにゴミ収集に至るまでの自動化がなされています。

路線バス事業で最大の問題は運転士不足とされています。仕事がないといわれる時代にあってもバスの運転士は募集しており、それでもバスの運転士をやりたいという人は少ないと言われています。

さらに運転士の高齢化も問題となっています。そうすると運行させられるバスの台数は限られ、当然ながら赤字路線を削っていくことになり、赤字路線を削れば、バス事業会社は体質改善につながりますが、一方で交通弱者が増え、これが社会問題になっています。

このタイミングで現在バスも自動運転へ舵を切り始めています。