これまでに推計5億人以上が、この感染症で亡くなったとされています。しかし、18世紀後半に天然痘ワクチンが発明され、それが世界的に広がったことで、1980年以降は天然痘の患者は一人も出ていません。現在では、天然痘ウイルスは自然界に存在しないとさえ言われており、人類が初めて自らの手で根絶したウイルスとなりました。

日本では用命天皇（第31代・587年死去）、後光明天皇（第110代・1654年死去）、東山天皇（第113代・1710年死去）孝明天皇（第121代・1867年死去）の死因が天然痘とされています。また、死には至っていませんが、伊達政宗、豊臣秀頼、春日局、徳川家光、大石主税、高杉晋作、夏目漱石といった蒼々たるメンバーが天然痘に罹患したとの記録が残っています。

ランキングには含めませんでしたが、2019年末～2020年から新型コロナウイルス感染症（COVID-19）が大流行しています。このまま感染拡大が続けば、ランキングでは1位になるでしょう。