近年の近鉄百貨店はあべのハルカス近鉄本店が非常に好調かつ、利用者からの評判も良いようです。実際に利用した方の意見を見ると、ほどよく繁盛しており、入りやすく買い物がしやすいという意見が多く見受けられます。あべのハルカス自体が非常に人の入りが良いので、アクセスしやすいと言えるかもしれません。ホテルから直結、駅からも直結という利便性は地元の方のみならず、遠方からも行きやすい立地と言えるでしょう。

阪急阪神百貨店はエイチ・ツー・オーリテイリング株式会社の傘下、株式会社半休阪神百貨店が運営する百貨店です。法人としての株式会社阪急阪神百貨店は、初代法人であり、電材のエイチ・ツー・オーリテイリング株式会社。2代目の法人は2008年10月に株式会社阪神百貨店と合併し、株式会社阪急阪神百貨店に称号を変更しました。店舗数も多く、関西地方から九州まで展開されているので、馴染みのある方も多いのはないでしょうか。

阪急阪神百貨店の2019年3月期の売上は4522億円と非常に好調。対前期比1.2％増となっています。都市部の店舗の好調が、売上に直結し、増収につながったとみられます。

大阪駅、梅田駅のそばにありアクセスが良く、利用者も多い阪急うめだ本店は接客の良さも非常に有名です。気品のある店内にふさわしい洗練された店員さんによる素晴らしい接客を受けることができます。

株式会社そごう・西武はセブン＆アイ・ホールディングス傘下にある企業で、百貨店の「そごう」「西武」の運営を行っています。旧そごうグループが経営破綻し、再建として2005年にセブン＆アイ・ホールディングスが株式を買収し、傘下に収めることで、大手流通グループの再編に一石を投じたことは当時大きな話題になりました。

そして、2009年には株式会社ミレニアムリテイリング、株式会社西武百貨店、株式会社の3社がそごうを存続会社として合併。株式会社そごう・西武となりました。

売上ランキングとしては上位に食い込んでいるものの、そごう・西武の売上は決して好調とは言えません。売上高は6152億円と、数字だけで見ると十分に見えます。しかし、前年度と比較すると10.3％と2ケタ減収。西武船橋店の閉鎖、そごう神戸店、高槻店の譲渡などが暗い影を落としたことは否めません。

百貨店としては「西武百貨店」「そごう百貨店」として店舗が分かれているそごう・西武ですが、いずれも比較的高評価であるようです。百貨店というよりもデパート的な雰囲気であり、百貨店は敷居が高いと感じる方でも問題なく利用ができます。今風なデパートと比べるとややレトロ感はあるようです。

三越伊勢丹は株式会社三越伊勢丹ホールディングスの傘下です。株式会社三越伊勢丹ホールディングスは日本国内にある政令指定都市すべてに出店し、世界進出に関しても長い歴史を持つ企業です。伊勢丹はファッション色が強いことが特徴で、若い女性から中高年、ファミリー層と幅広い世代から支持されています。三越は圧倒的なブランド力を誇り、百貨店と言えば、というイメージを持っている方も多いようです。客層は富裕層が多めであるようです。

富裕層から支持される三越と、幅広い世代を集客している伊勢丹。19年3月期の売上高は6597億円と数字としては好調に見えますが前年比2.1％減となっています。三越伊伊勢丹では不採算店の整理を進め、18年には「伊勢丹松戸店」が閉店となりました。20年3月にも3店舗の閉鎖が発表されており、これからの動向も気になるところです。

客層や特徴などが異なっている三越と伊勢丹ですが、実際のところはどうなのでしょうか。口コミを見ると、高級ブランド店がありながらも見やすく子供連れでも行きやすいという意見が三越の方でも確認できました。より広い集客に成功しているのでしょう。一方の伊勢丹は人が多く、海外からのお客さんも多いようで、比較的にぎわっているようです。ゆったりと買い物を楽しみたいという方は三越の方が適しているかもしれません。

大丸松坂屋百貨店とは株式会社大丸松坂屋百貨店が運営している企業で、老舗百貨店の「大丸」「松坂屋」というように分かれています。2007年に大丸と松坂屋ホールディングスが経営統合を決定し、株式移転方式で共同持株会社を設立。その傘下に入るような形となりました。その後、2010年には経営統合の最終段階として百貨店事業の一社体制統一となり、株式会社大丸松坂屋百貨店として発足。株式会社大丸は解散となりました。

J.フロントリテイリング傘下である大丸松坂屋百貨店の19年2月期売上高は前年度比1.1％増で6804億円と非常に好調。同社自体、免税売上高は22.9％増となる588億円という数字を出しており、インバウンド消費の影響を受けた形での急増となりました。

大丸松坂屋百貨店と一口に言っても店舗は大丸と松坂屋に分かれています。口コミを見ると、大丸心斎橋店の、建築物としての美しさに魅了されている方の声が見受けられました。レトロな外観をそのままに、モダンなデザインを実現した心斎橋店はただ見る、という目的でも非常に見ごたえのある百貨店になっています。

株式会社高島屋は大阪府大阪市に本社を置く百貨店です。歴史の始まりは1931年、京都で古着、木綿商を始めたのがきっかけで、このころから名称は高島屋と定まっていたので、「高島屋」の歴史は非常に古いことが分かります。

百貨店の売上ランキングとして、大阪に本社を置く高島屋が1位ということに驚く方も多いかもしれませんが、関東では日本橋や横浜、中京県では名古屋など、全国的に売上高の多い店舗を多く展開しているため、関東や関西だけに留まらない知名度と人気を誇っているのです。