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14位:SFマガジン700【国内篇】 (創刊700号記念アンソロジー) 文庫 – 2014/5/23

1,232円

「SFマガジン700【国内篇】 (創刊700号記念アンソロジー)」は日本SF界の礎にして最先端で有り続けた専門誌「SFマガジン」の創刊700号を記念したアンソロジーです。1959年の創刊から著名な作家の名作を掲載しています。貴志祐介さんの作品は1987年に発表された「夜の記憶」という作品で、大スケールで描かれたデビュー作となっています。
最近再評価されているらしい鈴木いずみ作品など、時代におもねるとこうなってしまう、という例で評者は、作中のヒッピー風のおしゃれ会話など読むに耐えなかった。桜坂洋の作品は、先のレビューア氏のいうほど悪いとは思わなかったが、好みの分かれる所だろう。

私 見ではあるが、この本を買う意味は、秋山瑞人作品”海原の用心棒”を読む所にある。”おれはミサイル”が空軍ものとすれば、これはそれと対をなす海軍もの と見ることができる。ミサイルのかわりにクジラが擬人化され、潜水艦どうしの戦闘に関わる。ディスコミュニーケーション、老兵は消え去るのみ、とでも言う かのような老クジラの語り、これは期待に違わぬ傑作である。約150ページで全体が500ページだから3割を占めるので、これを読めればペイすると評者は 思った。この作品に免じて、大アマで5点。他の作品も気に入る読者はいるはず。

13位:雀蜂 (角川ホラー文庫) 文庫 – 2013/10/25

572円

雪の山荘で目覚めた小説家の安斎は次々に襲いかかってくるスズメバチの大群を目にします。以前ハチに刺された経験のある安斎にとって次に刺されれば命の保証はありません。一緒にいたはずの妻の姿はなく、これが仕組まれた罠なのかを疑いながら安斎とハチの壮絶な闘いが始まります。予測できないラストに驚愕する一作となっています。
久々の貴志作品。相変わらず読み手をハメていく手法には脱帽。今回も見事にハマり、あっと言う間に読了。
主人公目線で展開しつつ、後半から見え隠れするダブルの存在。。。最後は見事な結末でした。

12位:鍵のかかった部屋 (角川文庫) 文庫 – 2012/4/25

748円

「鍵のかかった部屋」はテレビドラマ化もされた作品なのでご存知の方も多いのではないでしょうか。榎本シリーズの第3弾となるこの作品は完全な密室でおこった練炭自殺を計画的な殺人と見抜き、謎を解いていく表題作のほか、欠陥住宅の密室や舞台本番中の密室など珠玉の密室がぎゅっと詰まった作品になっています。榎本シリーズが好きな方はもちろん、密室ものが好きな方にもおすすめです。
大野智のドラマを見てとても好きで本を買いました。本を読むとまた別の風味がありますね。でもドラマを見たから結果もわかるのでちょっと残念です(笑)

11位:狐火の家 (角川文庫) 文庫 – 2011/9/23

734円

「狐火の家」は、築数百年は経つ古い日本家屋で発生した完全なる密室を舞台に防犯コンサルタントの榎本、そして弁護士の純子のコンビが謎に挑んでいく表題作を含む計4編を収録した密室ミステリーの傑作作品です。大人気防犯探偵シリーズの第2弾でユーモアを交えながら進む物語にトリコになる人続出の名作となっています。
雀蜂に続き、貴志祐介先生のミステリー短編集を、オーディブルで楽しみました。
貴志祐介先生の信奉者からは、ホラーでもなく、オーディブルで聴くなどというのは、二重の意味で、掟破りなのでしょう。
しかし、シャーロック・ホームズシリーズをはじめ、推理小説は、オーディブルに適していると思います。
作家が文章に込めた思いを、ナレーションを担当される声優の方が、見事に演じて頂けるのですから、私ごときが下手な解釈をいれて読むよりも、楽しめることは間違いありません。
貴志祐介先生といえばホラーが有名なようですが、雀蜂、そしてこの短篇集などは、真逆に、軽い気持ちで、楽しめる、終わった後も、あまり人間の業のようなものを心のなかに留めない、極めて軽いサスペンスに仕上がっていると思います。
ナレーションを担当される丸山 雪野さんも、雀蜂と同様、あまり極端に解釈を入れず、作者の意志に忠実にお読み頂き、素直に作品を楽しむことができました。
素晴らしい作品、ありがとうございます。

貴志祐介作品人気おすすめランキングTOP10~6

10位:ミステリークロック 単行本 – 2017/10/20

1,870円

この作品は防犯探偵榎本シリーズ第4弾となる作品です。今回の事件はたくさんの種類の時計が置かれている晩餐会の会場で女流作家が事故死するというもの。もちろん榎本は事件を疑い推理を開始します。部屋中の時計の意味、今回のトリックなど先が気になる作品です。時計をヒントとしてどんどん展開していくストーリーが見所でミステリー好きな方にはたまらない名作となっています。
出版されたら待ち切れずに買ってしまいます。
一気に読んでしまいます。
短編集って感じですが、また映像化されたら良いなと思います。
楽しみに待ってます。

9位:ダークゾーン 単行本 – 2011/2/11

1,980円

「ダークゾーン」は軍艦島を舞台に描く悪夢の世界をテーマにした作品です。情報学部学資で日本将棋連盟奨励会に属するプロキシの卵である塚田は闇の中で17人の仲間とともに覚醒します。場所も状況も何も分からないまま突然始まる闘い。奇妙な戦術条件、昇格による強力化、将棋にも似たその闘いの意味は果たして―。貴志祐介さんの世界観が全開となった作品でファンの人気も高い物語です。
悪夢のバトルゲームと輻輳して語られるのは、勝負に取り付かれた男と、ひたむきな女の、哀切極まりないラブストーリーである。
久しぶりに、泣けた。
そして、いつか軍艦島に行ってみたくなった。

8位:硝子のハンマー (角川文庫) 文庫 – 2007/10/11

968円

防犯探偵榎本シリーズが好きな方にぜひ読んで欲しいのがこの「硝子のハンマー」です。シリーズ第1作となる記念すべき作品なので榎本や彼に関係する人物たち、そして背景を詳しく描かれているためシリーズに対する理解を深めることができます。もちろん密室でおこった事件をテーマにしているので防犯探偵榎本シリーズの密室がお好きな方にもおすすめです。
密室殺人は、推理小説界の大きなテーマだ。私がかつて読んだ事のあるものを思い返すと、ドライアイスまたは氷の凶器を使って、証拠を残さないものや、犬などの動物に学習させるというものなどがあった。本書の密室殺人では、ハイテク機器が多用される。防犯対策もそれを破る方法も、いかにも現代的だ。少々強引な方法だが、この方法に辿り着くまでの経過が面白い。また、大いに活躍する防犯コンサルタントは、実は曲者だというあたりも傑作だ。

著者のこれまでの作品は、すべて綿密な下準備の上で書かれるので、状況描写が妙に細かい。本書では、例えば、競馬のレース解説、ビリヤード、車などだ。少し描写が過剰かなと感じてしまう時もあるが、反面、リアルで、フィクションである事を忘れてしまう。

本書は余韻が爽やかだ。

著者のホラー性の無い推理も非常に秀逸だ。

7位:悪の教典 上 (文春文庫) 文庫 – 2012/8/3

825円

「悪の教典」は20位でご紹介したコミカライズ版の原作で、伊藤英明さんの主演で映画化もされた作品です。有能な教師蓮見聖司は実は邪魔なものをためらいなく排除する共感性ケイツ所の殺人鬼。少年期に両親から始まり、周囲の人間を大した理由もなく次々と殺害していくサイコパスの恐ろしさ、社会から隔絶され性善説に基づくシステムで成り立つ学校という閉鎖空間にサイコパスが紛れ込む恐怖を描いたサイコホラー作品となっています。
面白すぎて、すぐ読んでしまった。活字本でこんなに面白いものを読んだのは何年振りでしょうか。

ただ、映画or漫画から入った人だと、美彌と大多数のクラスメートの性格が悪さにドン引きしてしまうかも。あと、蓮実がエロエロ。

6位:青の炎 (角川文庫) 文庫 – 2002/10/23

836円

主人公は櫛森秀一という湘南の高校に通う17歳の少年、女手一つで家計を担う母親と明るい妹との3人暮らしです。しかしそんなささやかながらも幸せな家庭を壊す男が現れます。それは母が再婚してすぐに別れた男曾根。曾根は我が物顔で秀一の家に上がり込み、傍若無人に振る舞い、挙句母だけではなく妹にまで手を出そうとします。警察さえ味方にならない環境の中、秀一は自分の手で平穏を取り戻すことを決意します。その手段は曾根を自らの手で葬り去ること。孤独でせつない少年の心情を精妙な筆致で描いた感動の名作です。
物語りが淡々と、でも鮮明に進んでいきます。私も湘南に生まれて育ったので、読みながら景色が浮かびやすいのはありますが、あまりにもリアルに情景が浮かびました。その分生々しい感触が残り、後味の良いものではないかもひれませんが、各登場人物の『想い』が響きました。

貴志祐介作品人気おすすめランキングTOP5~1

5位:クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫) 文庫 – 1999/4/9

748円

「クリムゾンの迷宮」は17位でご紹介したコミカライズ版の原作です。目を覚ますと見知らぬ場所にいた主人公が強制的に殺し合いのゼロサムゲームに参加させられるシーンから始まる衝撃の作品です。展開のテンポがよく、読者を飽きさせずに話が進んでいくので普段小説を読まない方でもぐいぐい読める作品となっています。ハラハラする作品が好みの方におすすめです。
デスゲーム物です。
バトルロワイヤルのようなものです(全然違いますが)
気が付いたら最後まで読んでいました。

4位:天使の囀り (角川ホラー文庫) 文庫 – 2000/12/8

880円

主人公の早苗はホスピスで終末医療に携わる精神科医。恋人の高梨は死恐怖症の男でしたがアマゾン調査隊に参加して以降人格が変容し、死に魅せられたように自殺してしまいます。しかし異常はこれだけにとどまらず調査隊の他のメンバーも異常な方法で自殺を遂げていることが判明します。アマゾンで何が起きたのか、高梨が死の直前に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉の意味はなんなのか。想像を超える恐怖を体感できる名作です。
色んな方からおすすめいただいて読みました。
結論からいうと、かなり、というより今までで1番面白かったです。
正直読んでる最中は、私自身小さい頃からホラーや奇妙なものに慣れ親しんでいるので、疑いながら、読んでいました。ストーリーの概要だけ説明しても、思いつきそうなストーリーではあるし。
しかし完全になめてました。読み終わった後の喪失感ったらないです。映像が頭に焼き付いて離れないんです!おそらく、描写が素晴らしいのだと思います。1つの動きとっても、容易に想像できるように書かれています。すっかり貴志さんファンになってしまいました。
そしてタイトルの 天使の囀り。これだけみると、ややファンタジーちっくて、空想上のもののような気がしますが、その囀りの原因がはっきりしてるあたりがさらにリアルで怖ろしいです、、、、

3位:黒い家 (角川ホラー文庫) 文庫 – 1998/12/10

748円

「黒い家」は保険会社に勤務する主人公若槻が不審な電話を受けたことからストーリーが展開していきます。そんなある日顧客の家に呼び出され期せずして子どもの首吊り死体の第一発見者になってしまった彼は不審に思って独自の調査に乗り出します。それが悪夢の始まりとも知らずに―。人間の狂気の恐ろしさを描いた作品となっています。
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