富山県の花粉発症率は17.4％で全国第36位となっています。そんな富山県の花粉は県内の山沿いに分布する人工林から飛来し、県外からの流入は一部とされています。全国平均より少ないものの、それでも数十万人が花粉症に悩んでいます。花粉症対策として、県が旗振り役となって、2012年度から富山発の優良無花粉スギ「立山　森の輝き」の植栽を開始しています。

福岡県の花粉発症率は18.2％で全国第35位となっています。福岡県のスギ花粉の飛散時期は、敏感な方には1月終わりから花粉を感じるかもしれません。そして2月終わりから3月にかけてピークを迎えます。ヒノキ花粉については3月から4月にかけて飛散し、3月にピークを迎えます。

岡山県の花粉発症率は19.1％で、20％を割り全国第34位となっています。岡山県のスギ花粉の飛散時期は2月初旬から5月中旬にかけて、ヒノキ花粉が2月中旬から5月中旬にかけてとされています。2019年の1月～2月の気温が高かったため、飛散は早まりました。

和歌山県の花粉発症率は20.3％で全国第33位となっています。和歌山県の花粉シーズンインは2月25日で、特に、暖かくて風の強い日や雨上がりの晴れの日は花粉が多く飛散します。和歌山ではスギ花粉飛散のピークは3月上旬～中旬、ヒノキ花粉は4月上旬～中旬にピークを迎えます。そして和歌山県の森林面積は360,931haで森林面積の割合は全国6位を誇ります。なんと和歌山県の面積の4分の3以上が森林に当たります

兵庫県の花粉発症率は、20.5％で全国第32位となっています。兵庫県のスギ花粉飛散時期は、2月下旬から4月上旬にかけてで、3月がピークを迎えます。また、ヒノキ花粉に関しては、3月から4月にかけて飛散し、4月にピークが訪れます。

石川県の花粉発症率は20.5％で全国第31位とされています。県内では能登地区や加賀南部あるいは山間部に飛散が多く、金沢市内の２倍以上の飛散があります。スギ花粉の飛散時期は2月下旬から3月上旬で、日本海に低気圧が入ってきて、南風が吹くいわゆる春一番・春二番の強風の日に大量に花粉が飛散します。

香川県の花粉発症率は21.5％で全国第30位です。香川県のスギ花粉の飛散時期は2月初旬から5月中旬まで、ヒノキ花粉は2月中旬から5月中旬にかけてとされています。2018年は統計開始以来、1位の記録的な暑さと日照時間が多かったのも影響の一つと考えられ、2019年のスギ花粉の飛散量は増加しています。

福井県の花粉発症率は21.6％で全国第29位となっています。そんな福井県は、花粉症対策の一環として、県産無花粉スギの開発に成功しています。約12年間かけ、県産のスギと既存の県外産の無花粉スギを人工交配するなど研究を進め、本年度から増産体制に入り、2020年度に種子を苗木生産者へ供給し、23年度の初出荷を目指しています。県内に約10万ヘクタールあるスギの人工林で徐々に無花粉スギを増やしていく予定とされています。

大分県は花粉症発症率22.7％で全国第28位の県です。そんな大分県は、ホームページ上で花粉症のメカニズムを紹介したり、大分県内の花粉の飛散時期や花粉の飛散量予想、花粉を防ぐ方法や予防策についてなで、様々な情報を提供しています。

鳥取県の花粉症発症率は24.4％で全国第27位となっています。鳥取県の平均飛散量は4,207個/㎠で、さらに平成28年の飛散量は10,073個/㎠で、全国で一番スギ花粉が飛散した県です。そんな鳥取県の花粉飛散時期は過ぎ花粉が2月初旬から5月中旬まで、ヒノキ花粉が2月中旬から5月中旬までとなっています。

長野県の花粉症発症率は25％で、山形県と並んで全国25位となっています。そんな長野県のスギ花粉飛散時期は関東に比べて約1～2週間遅く、3月初めころから飛散が始まります。そして長野市では花粉症予防に向けてのアナウンスを積極的に行っています。

山形県の花粉症発症率は25％で、4人に1人が花粉症の症状を訴えているということです。山形県のスギ花粉の飛散時期は、3月から4月始めにかけてで、3月中旬がピークを迎えます。花粉の飛散量も平均で4,516個/㎠と東北地方では多めです。