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14位:新装版 故郷忘じがたく候 (文春文庫) 文庫 – 2004/10/10

551円

16世紀末、朝鮮の役で薩摩軍によって日本に拉致された数十人の朝鮮の民が、望郷の念を抱きながらも異国薩摩に生き続けたという史実に基づいた痛哭の詩である表題作の「故郷忘じがたく候」や、細川ガラシャの薄幸な生涯を主題とした「胡桃に酒」など3編を収録した短編集です。この短編集はいずれも胸が詰まるような雰囲気を漂わせており、情景や人生を思うと落涙を誘われます。格調高い司馬遼太郎の文章だからこそ成せる、一言では語り尽くせない名作です。
司馬遼太郎と14代沈壽官との絶妙の語らい、両者の人柄がしのばれる。14代沈壽官さんは薩摩で最も薩摩人らしい人でした。日本人でも彼ほど妙円寺前りの全曲歌える人はいないし、また本当のさつま弁をしゃべれる人もいません。島津の殿が武士待遇で屋敷を与え、保護し、理不尽にも連れてこられたことを跳ね返し、日本に陶芸を教えてくれたことに感謝しします。

13位:新装版 翔ぶが如く (1) (文春文庫) 文庫 – 2002/2/8

713円

「明治という国家」を司馬遼太郎が鋭く描いたのがこの「翔ぶが如く」です。全10巻からなる長編小説で、長い分様々な人物が登場するので、物語の色味を濃くしています。主人公は維新の三傑と名高い大久保利通と西郷隆盛。彼らの友情などを通し、日本が明治期にどのように進んだのかを把握することができます。日本の成長の歩みとともに物語どっぷりと浸ることができる作品になっています。
ご存知の通り、数多い司馬遼太郎氏の小説の中でも、最も長い小説で、大河ドラマにもなった長編です

で、本書の内容は、明治維新後
というよりは、明治維新の最大の功労者であり、維新後も、陸軍大将・参議・近衛都督という三役を兼務し、最高の権力を誇ったというべき西郷隆盛が主人公です

で、その西郷隆盛ですが、数多くの血を流し、維新を成し遂げたにも関わらず、政府高官についた維新の功労者の放蕩ぶりを見るにつけ、「維新とは正しかったのか」という疑問を呈するに至ります

果たして、維新とは「革命」であったのか、単なる「権力交代」であったのか、もう数度目になりますが、再度、著者とともに、隆盛の生き方をベースに維新後の歩みをたどりたいと思います

現「大河ドラマ」の西郷どんをご覧になってる方には、その後、日本がどうなっていくのかを知る意味でも、必読の1冊だと思います

12位:峠(上) (新潮文庫) 文庫 – 2003/10/25

810円

「峠」は2020年に映画公開が決定している、壮大な野心の藩の運命に賭し、幕末の混乱期を生きた英傑である長岡藩の河合継之助の生涯を描いた作品です。幕末期の人物の中でも知名度はそこまで高い人物ではありませんでした。先見の明を持ち、近代的な合理性を持ちながらも武士の本分を全うし、滅ぶことを選んだ男の生き様を司馬遼太郎の筆で味合う名作となっています。
 封建制度の崩壊を見通しつつも、長岡藩藩士としての生き方を貫いた河井継之助の生き様を描いた小説。

 「死の覚悟を常に持った上で生きる意義のみを考えていく」という河井継之助の徹底された考え方・生き様が、上・中・下巻を通じて描かれている。そして、この徹底された生き様が、読んでいてある種の爽快感を与えてくれる。

 各巻で書かれた河井継之助の考え方・言葉が非常に示唆に富み、その多くが現代の我々にも大いに勉強になると思う。自己啓発本とは一種異なった刺激を得られる本で、バイブル的な存在になること、間違いなし!

11位:関ケ原(上) (新潮文庫) 文庫 – 1974/6/24

810円

時代小説の中では最大の合戦と呼ばれている関ヶ原の戦いを軸にした、司馬遼太郎の最古傑作のひとつと呼ばれているのが「関ヶ原」です。石田三成と徳川家康という2人の人物を中心に人々の思い、綺麗事だけではない利害、政治的部分など、天下分け目の戦いの起因から集結までを非常に細やかに描いています。時代背景を学ぶのにも非常に有効な作品となっています。
一番手にしか居場所がないことを如実に表したのが関ヶ原であったと思いまが、一番手になれない者は、現実として一番手の者の下に付くしかない。

関ヶ原では家康か三成の二者択一をせざる得ないわけで、そこに苦渋の選択が生まれたことでしょう。何せ、この二人の男に自家の運命を左右されることになるんですから。

ですから、現代でも、男の世界ではこの関ヶ原は単なる物語ですますわけにはいかない、だからと言って、家族や親、恋人を失望させるようなやみくもは許されない、人生、どう見切っていくかですね。関ヶ原は今日の物語だと思うのです。

司馬遼太郎作品おすすめランキングTOP10~6

10位:尻啖え孫市 新装版(上) (角川文庫) 文庫 – 2008/9/25

691円

「尻啖え孫市」は紀州雑賀党の若き頭目雑賀孫市を主人公に、戦国時代を駆け抜けた破天荒な快男児を痛快に描いた長編小説です。女好きながらも決して好色ではなく、鉄砲を持てば驚異の命中力、兵を率いれば大軍を蹴散らす、痛快で魅力的な主人公を司馬遼太郎が鮮やかに描いています。爽快感のある読了感が特徴で、この作品を読んで司馬遼太郎にハマった方も少なくないようです。
ある方に勧められて読んでみましたが、大変面白く一気に読み上げました。こういう人物に焦点を当てて書き込んだのはさすが「司馬先生」です。大河ドラマにして欲しいですが、歴史上では取り上げられていない人物ですから難しいでしょうね。でも、この本で取り上げられておりますから良しとしますか。歴史好きの方にはお勧めです!

9位:新装版 坂の上の雲 (1) (文春文庫) 文庫 – 1999/1/10

702円

日露戦争を勝利に導いた秋山好古、真之兄弟と俳句改革に命をかけた正岡子規という3人を中心に近代国家誕生にかけた人々の姿を細やかに描いた作品です。外国と接触し、先進国とならんとしていた時代を生きた人々を圧倒的なスケール感で描き、ファンの間でも人気の高い作品となっています。学ぶところの多い作品でもあるのでぜひ一度は手に取ってほしい作品でもあります。
読む前は、長いし、大変そうだと思ったが、そんなことはなく、
スラスラよめた。
しかし、安倍首相がいう欧米列強に追いつき追い越せという
スローガンは、このころが始まりで、つまるところ軍隊を強固にして、軍事力で対等になることが、主眼であることがこの作品から読み取れた。
そうなると、憲法9条の改正なんか危ないもののような感じだ。
なにか、時代を逆行するみたい。

8位:新装版 功名が辻 (1) (文春文庫) 文庫 – 2005/2/10

648円

「功名が辻」は非常に知名度の高い作品なのでご存知の方も多いのではないでしょうか。ときは戦国の動乱期。賢妻として名高い千代と手を取り土佐一国の大名となった山内一豊の出世物語を痛快に描いているのがこの作品です。この時代の良妻といえば「内助の功」いい、影で夫を支えるのがよし、とされていましたが、この作品は単なる「内助の功」にとどまらない概念で描かれています。
才色兼備な細君のことを「山内一豊の妻」とはよくいわれているが、その由縁はこういうことだったのかと今更ながら感心しました。それにしても司馬さんの歴史モノがすごいのは、これが本当の歴史の事実であったんだろうと錯覚してしまうところでしょう。他の作家の歴史モノで司馬さんの書いた内容と違うものを見ると、みなうそっぽく感じるのは私だけではないはずです。

7位:国盗り物語(一) (新潮文庫) 文庫 – 1971/12/2

810円

戦国初頭に貧しい油売りから美濃の国主となった斎藤道山、圧倒的な知略で天下統一を大きく進めた織田信長を軸に新時代を切り開くための先鋒として駆け抜けた英雄の生涯を綴った作品です。全編通して読了することで歴史の流れを把握することができます。後半は主役が明智光秀となり、彼の生き様を魅力的に記しています。
斎藤道三という織田信長の義理の父の話。
道三は”権力のある者に於いては無能である事こそ悪である。”という考えの持ち主。
様々な知略を駆使しながら一塊の商人から美濃国の主になるその過程は爽快でした。

6位:新選組血風録 新装版 (角川文庫) 文庫 – 2003/11/22

950円

「新選組血風録」はタイトルからも分かるとおり、新選組を軸とした作品ですが、通常新選組というと近藤勇や沖田総司、あるいは土方歳三といったいわゆるメイン隊士を中心に描かれますが、この作品は他の隊士たちもしっかりと描かれており、豊富なエピソードによって彼らに命を感じることのできる作品になっています。男の生き様をあらゆる視点から描ききった名作です。
週刊文春に本書を原作とした劇画が連載中(題名同じ。作画は森秀樹)ということもあって今回再読。初めて読んだのは思い出せないくらい昔のことだが今読んでも面白かった。昭和37年作品。半世紀以上の歳月を経て読み継がれる新選組ものの古典であり定番。全15篇の短篇集。一篇ごとに各一人の隊士に焦点をあてることによって隊士一人一人の個性を浮き彫りにするだけでなく、新選組という組織の人間模様をはっきりと読者にわかるかたちで示している点はさすが司馬遼太郎。監察山崎蒸(すすむ)という新選組のなかでは地味な人物が複数篇に登場し脇役として重要な役割を担っている(『池田屋異聞』では主人公)。山崎は生家が大阪の鍼医者。近藤の側近として今でいう対外諜報活動や隊士の身辺調査のような仕事をしていた。大阪の薬屋に生まれた司馬は、関東の荒くれものぞろいの新選組隊士の中で山崎の存在にかなり親近感を感じたのかもしれないな、などと思いながら今回読んだ。全15篇。一篇30分くらいで読める。順不同どこから読んでも面白い。ただあくまで小説なので史実と思い込まないように。まそれくらいのリアリティーがあるということですが。

司馬遼太郎作品おすすめランキングTOP5~1

5位:人斬り以蔵 (新潮文庫) 文庫 – 1969/12/17

767円

幕末の混乱期に「人斬り以蔵」として名を馳せた岡田以蔵を掘り下げている物語、その名も「人斬り以蔵」です。天下に名を轟かせた人物でありながら作中の岡田以蔵は劣等感を強く抱いた人間味にあふれる人物に描かれています。その劣等感のせいで武市にすがり、盲目的に彼のために剣を振るいながらその矮小さ故に彼がどのような人生を歩んだのか、ぜひ読んで確かめてみてください。
戦国期もの3作、幕末もの5作、計7作の短編集。
司馬先生の凄さは、幕末という時代をあらゆる視点から
見る事が出来るという点ではなかろうか、とこの一冊を読んで改めて思わざるを得ない。
表題にもなっている「人斬り以蔵」。
幕末における彼の唯一の存在理由は、人を斬る事だった。
稼業として殺人を繰り返す以蔵の生涯を描いた作品。
「人斬り」という言葉の持つ、暗く凄惨なイメージは彼の為にあり、また彼から生まれ出たものかもしれない。

4位:新装版 菜の花の沖 (1) (文春文庫) 文庫 – 2000/9/1

756円

「菜の花の沖」は江戸後期に淡路島の貧しい家に生まれた高田屋嘉兵衛葉を軸にした作品です。悲惨な境遇から海の男へ、そして偉大な商人へと成長していく高田屋嘉兵衛葉を雄大な構想でもって描ききっています。歴史で見れば知名度も高くなく、馴染みない人物ではありますが鮮やかに描かれた時代背景と相まって非常に楽しく読める作品となっています。
まだまだ司馬文学は読んでおりませんが、私が今まで読んだ中で一番と言って良いほど感動しました
この話の内容はざっと言ってしまえば高田屋嘉兵衛の一生なのですけど、どんどんクライマックスになるにつれ彼の人生は粋だなぁと感じました
これは読んで良かったなぁと思いました
ぜひぜひ一読されてみることオススメします

3位:この国のかたち 一 (文春文庫) 文庫 – 1993/9/10

562円

「この国のかたち」は長期に渡って日本の歴史を紐解きながらあらゆる時代の流れを話として描いてきた司馬遼太郎が、日本という国の成り立ちに対して独自の観点と綿密な考察で解き明かす、司馬遼太郎作品という位置づけにはやや異色な作品です。彼は日本という国を他の国に比べて特殊な国とは思わないとしながら、言葉を多くして説明の要る国と語っています。歴史の上に成り立つ現在の日本を学ぶ上で非常に有効な書となっています。
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