杉並区は旧東多摩郡西半にあたり、城西地区と呼ばれる東京23区の西部に位置し、面積は34.02平方キロメートルで、東京23区の中では8番目にあたります。自然が豊富な、閑静な住宅地域として発展し、JR中央線沿線（高円寺・阿佐ヶ谷・荻窪・西荻窪駅周辺など）を中心として、地元住民だけでなく区外からの来街者を想定した個性的な中小店舗群も集まっています。8月に行われる阿佐谷七夕まつりは有名で、期間中は、アーケードの入口に巨大なくす玉飾りが設置される。また、アーケード内には、吹き流しや提灯に加え、各商店の手作りである人気キャラクターや、世相を反映した巨大な張りぼてが飾られ、名物となっています。

区内には、山田洋次監督の映画男はつらいよシリーズで知られる柴又帝釈天や、江戸期の菖蒲文化を伝える堀切菖蒲園、秋本治の漫画こちら葛飾区亀有公園前派出所で有名になった亀有、キャプテン翼の原作者である高橋陽一の出身地である四つ木が有名です。特に近年ではサッカーに力を入れており、四つ木駅全体をキャプテン翼でデザインし、バルセロナで活躍した世界的人気のサッカー選手であるイニエスタを招いてセレモニーを開いたことで話題になりました。夏には柴又で花火大会が開催され、13,000発を打ち上げ、70万人近くの見物客を集めています。

東京都の東部、隅田川と荒川に挟まれた位置にあり、東京湾に面している江東区は、江戸時代に埋め立てが始められた地域であり、江戸の東端にあたり、深川地区には富岡八幡宮をはじめ神社仏閣が数多くあることでも有名です。亀戸には亀戸天神、錦糸町駅南側は繁華街として栄え、現在は臨海副都心、お台場が再開発してめざましい発展を遂げています。踊る大捜査線の舞台になった湾岸署は江東区で、その後に実際に湾岸署が誕生しています。フジテレビ湾岸スタジオ、テレコムセンターなど数多くの企業も集結し、交通の利便性も素晴らしく、東京23区で最も近年発展と遂げている未来都市です。

東京23区の中では最も新しく誕生した区で、板橋区の一部だった旧北豊島郡練馬町・上練馬村・中新井村・石神井村・大泉村の区域が1947年8月1日に分離して発足しました。練馬区は緑の多い閑静な住宅街で、最低居住面積水準未満の世帯率は東京23区で最も低く、練馬区民の男性の平均寿命は81.2歳で全国で第5位、東京23区で第1位にあたります。人口は約70万人で、23区中世田谷区に次いで多く、近年は副都心線や大江戸線などの開通に伴って、マンション建設ラッシュに沸いており、さらに人口は伸び続けています。また練馬区はアニメ発祥の地としても有名で、日本初のカラー長編劇場アニメ「白蛇伝」が製作され、1963年に世界初の毎週放送の本格的テレビアニメシリーズの鉄腕アトム、1965年に日本初のフルカラーテレビアニメシリーズのジャングル大帝が誕生しており、手塚治虫や石ノ森章太郎をはじめ多くの漫画家が住居や仕事場を構えたことから漫画家の街として有名です。

江戸川区の面積は49.90km²で、23区内では4番目の広さで、公園の多さで知られており、区民1人当たりの公園面積は23区内で1位になっています。また、高齢者が多い特別区ですが、子供も多いため、23区内で区民の平均年齢が最も若いことでも知られています。夏には江戸川花火大会が開催され、14,000発の花火が打ち上げられ、130万人以上の見物客でにぎわいます。最も大きな公園である葛西臨海公園は葛西臨海水族館も併設されており、駐車場2700台を誇り、1年を通して多くの人が詰めかけています。江戸川区出身の有名人も多く、KAT-TUNの亀梨和也、元モーニング娘の後藤真希が有名で、明石家さんまも上京時にいは小岩に住んでいたという逸話があります。

足立区は東京23区で最北端に位置し、人口約68万人を有する特別区です。隅田川と荒川に挟まれた千住地区と、面積の大半を占める荒川以北の地区に分かれており、かつては陸続きでしたが大正時代に荒川放水路が建設されて分断され、現在の地形に至っています。下町の風情が漂う街並みで、夏には足立区の花火大会が開催され、12000発の花火が打ち上げられ、60万人いじょうの見物客でにぎわいます。オーストラリアの西オーストラリア州ベルモント市と1984年に姉妹締結しており、国際交流も盛んに行われています。足立区出身の著名人も多く、ビートたけし、渥美二郎、元プロ野球選手で読売ジャイアンツで活躍した斎藤雅樹、清水隆行が有名です。

世田谷区は東京23区の南西部に位置し、人口約93万人で、北九州市に迫る人口で、東京都内最大の人口を有する特別区です。東京特別区の中では都心からは遠い場所にあり、多摩地域では吉祥寺、埼玉県では川口市、千葉県の松戸市、市川市と同じ都心15km圏にあたります。1990年代までは東京特別区で最大の面積でしたが、羽田空港用地の拡大（埋め立て）などにより、1位の座を大田区に譲っています。二子玉川や三軒茶屋、下北沢といった若者に人気の観光商業スポットが多いことでも知られています。カナダのウィニペグ市と1970年に姉妹都市提携調印、オストリアデープリング区と1985年に姉妹都市提携調印、オーストラリアのバンバリー市と1992年に姉妹都市提携調印を行っています。

大田区は人口約73万人で、東京都区部の最南端に位置し、東京23区で最も広い面積を誇る区です。合併した大森区と蒲田区からそれぞれ一文字ずつ採った合成地名で大田区となっています。大田区で有名な池上本門寺は初詣で都内10位に入る人気の寺社で、節分には芸能、スポーツ分野の著名人が多数出仕するため数万人の人が集まります。他国との姉妹提携も盛んで、米国マサチューセツツ州と1991年に姉妹都市提携、中国北京市朝陽区と1998年に友好都市提携を締結しています。羽田空港があるため、法務省の東京法務局城南出張所、財務省の東京税関、国土交通省の東京航空局など多くの公共施設が点在しています。

ここまで東京23区面積ランキングを紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか。最も面積が広いのは羽田空港を持つ大田区でした。そして最も面積が小さいのが台東区で、その差はおよそ6倍にも達します。同じ区でもこれだけの違いがあることに驚いたという方も多いことでしょう。