渋谷区は千代田区、中央区、港区、新宿区とともに「都心5区」に数えられており、ターミナル駅である渋谷駅を中心とした渋谷地区は副都心のひとつとなっているほか、新宿駅に程近い代々木や千駄ヶ谷は新宿のオフィス街・繁華街と一体となっています。また、青山（港区）に隣接する原宿・表参道はファッションの中心として知られるほか、代官山周辺や恵比寿などには商業施設やファッション関連の産業が集積しています。さらに渋谷区は明治神宮や代々木公園など、都心にありながら広大な緑地を有しており、周辺には松濤や代々木上原といった都内有数の高級住宅地も点在しています。また、同様に高級住宅地として知られる広尾は麻布区に起源を持ち、現在でも麻布に近い地域性を持っています。

東京23区の西部にあり、地形的には武蔵野台地の一角に位置します。区内には、東西に鉄道が数多く通っており、また渋谷区・新宿区・豊島区など大繁華街を有する区とも隣接しており、鉄道以外にもバスも渋谷駅・池袋駅から中野区内を結ぶ路線があるなど利便性が高いことでも知られています。2012年には、中野駅北口周辺（警察学校跡地）における再開発地域「中野四季の都市（なかのしきのまち）」が街びらきし、「囲町」、「なかの新都心」などと呼ばれることがあります。人口密度は20,479.15人/km2で日本で第2位を誇ります。

23区西部に区分されており、西新宿には東京都庁が置かれています。早稲田大学や東京理科大学など大学・学校が多く、慶應義塾大学病院や東京医科大学病院、東京女子医科大学病院などの大学病院、国立国際医療研究センター戸山病院などの大病院も集積しています。また、新宿区は都内で最も外国人登録者が多い区であり、外国人のなかでもとりわけ、中国人と韓国人が多数居住しています。特に大久保、大久保駅、新大久保駅周辺から職安通りにはコリアタウンをはじめとする、外国人コミュニティが形成されており、新宿区の人口の1割が外国人とされています。新宿区の発展に伴い、東京都庁や防衛庁（現防衛省）などの官公庁も移転してきました。新宿区は商業地と住宅地、歴史ある地名と再開発地域、多国籍といった、まさに大都市の光景を縮図にした性格をもっています。

港区は人口約25万6千人、23区のうち、千代田区や中央区とともに都心3区と位置づけられる特別区になります。高級住宅街として知られ、新聞社や放送局などのマスコミやIT企業が多数立地していて企業本社が多い区でもあります。虎ノ門や新橋、芝などはオフィス街となっており、青山、赤坂、六本木などは商業エリアという面も強く、麻布や白金台などには住宅街もあり、様々な表情を持ちます。また、赤坂御用地、迎賓館をはじめとして芝公園、白金台の自然教育園など緑地も多い街です。駐日大使館や外資系企業も数多く立地しており、外国人居住者が人口の約1割を占めています。

東京23区の北部に位置し、東西に約2.9km、南北に約9.3kmと南北に細長い形状で、面積は20.59平方キロメートルと東京23区中第11位の広さを誇ります。北は荒川および荒川放水路を隔てて埼玉県川口市、戸田市に、東は荒川区と隅田川を隔てて足立区に、西は板橋区に、南は文京区、豊島区に接しています。また、秋口には北区花火大会が開催され、5000発以上の花火を見に、多くの見物客が詰めかけます。合唱、劇団の街としても知られ、北区つかこうへい劇団や、滝野川少年少女合唱団が有名です。主な著名人に、政治家の小渕優子、俳優の江口洋介が有名です。

23区南部に区分され、人口約40万人で、1947年（昭和22年）に誕生した区の中で唯一、旧区名がそのまま新区名に採用された特別区です。数多くの大使館が存在することでも知られており、インドネシア、コロンビア、ザンビア、セルビア、タイ、ブルネイ、ベラルーシ、マケドニア、ミャンマー、モーリタニアの大使館、在東京ブラジル総領事館、在東京ペルー総領事館があります。複合施設の多く、天王洲アイル、品川シーサイドが有名で、多くの企業や団体も集まっています。また、品川区を舞台にした映画も多く、ゴジラではよく登場します。

板橋区は東京23区の北西部に位置する特別区です。8月にはいたばし花火大会が開催され、11,000発の花火が打ち上げられ、毎年多くの見物客がおとずれます。また、板橋区は多くの海外地域と姉妹都市提携を結んでいることでも知られ、カナダのオンタリオ州バーリントン市をはじめ、5つの街と姉妹都市提携を結んでいます。主な板橋区出身の著名人に政治家の三原じゅん子、キャスターの幸田シャーミン、稲垣吾郎、辻希美、峯岸みなみ、古谷一行、とんねるずなどがあげられます。