2000年12月30人、東京都世田谷区上祖師谷3丁目の一家4人が殺害され、様々な遺留品を残しながらも未だ未解決の謎めいた事件とされています。何人の指紋や結婚など個人を特定可能なもの、靴の跡なども残されており、子供までもめった刺しにされ、犯行後にパソコンを触ったり、冷凍庫内のアイスクリームを食べたりするなど謎の行動をとっていることも国民に衝撃を与えました。これだけの痕跡がありながらも犯人の特定にすら至っていない不思議でミステリアスな事件として現在も警視庁による情報公開が行われ、マスコミが話題に取り上げることも多い事件です。

1989年（平成元年）、それまで東ドイツ市民の大量出国の事態にさらされていた東ドイツ政府が、その対応策として旅行及び国外移住の大幅な規制緩和の政令を「事実上の旅行自由化」と受け取れる表現で発表したことで、その日の夜にベルリンの壁にベルリン市民が殺到し混乱の中で国境検問所が開放され、翌日1989年11月10日にベルリンの壁の撤去作業が始まった出来事です。これによって東西ベルリンが遮断されてきた東西分断の歴史に終止符が打たれ、ドイツが一つになった歴史的瞬間となりました。

1992年12月、ソ連共産党解散を受けた各連邦構成共和国の主権国家としての独立、ならびに同年12月25日のソ連大統領のミハイル・ゴルバチョフの辞任に伴い、ソ連は崩壊しました。元々経済の全てと国民の日常生活のほとんどを管理下に置き、世界に共産主義を広める活動をしてきましたが、国が大きくなりすぎて管理しきれなくなり、深刻な経済的な失敗が明らかになったことでこのままの状態でソ連を維持することが不可能になったことが原因にあげられています。共産主義ソ連の終焉を意味する世界にとって衝撃的な出来事でした。

秋葉原無差別殺傷事件は、2008年6月8日12時30分過ぎ、17名が2トントラックではねられたり刺されたりするなどの被害を受け、そのうち7名が死亡した、通り魔事件としては平成で最悪の事件とされています。容疑者の加藤智大は、事前にTwitterなどで「秋葉原で人を殺します」とのタイトルで、「車でつっこんで、車が使えなくなったらナイフを使います みんなさようなら」との犯行予告を行っており、狂気的な殺人事件として社会的関心を集めました。後に2016年にフランスで起きたニーストラックテロ事件は、今回の秋葉原無差別殺人事件をヒントにして行われたと指摘する識者もいます。

北海道胆振東部地震は2018年9月6日に、北海道胆振地方中東部を震源として発生した地震でマグニチュードは6.7、震源の深さは37km、最大震度は震度階級でもっとも高い震度7で、これは北海道内では初めて観測された大きな地震でした。この地震による死者は42人、負傷者は762人、住宅の全開462棟、半壊1570棟、一部損壊12600棟で、広い範囲で土砂崩れが発生した点に特徴がありました。また、液状化も発生し、国会道内15市町内で2900か所以上の地点で発生しました。

神戸連続児童殺傷事件とは、1997年に兵庫県神戸市須磨区で発生した当時14歳の中学生による少女1人、男児1人を殺害する連続殺傷事件です。少年が名乗った名前から「酒鬼薔薇聖斗事件」とも呼ばれています。神戸市須磨区の中学校正門に切断された男児の頭部が放置されているのを通行人が発見し、警察に通報します。耳まで切り裂かれた被害者の11歳の男児の口に、「酒鬼薔薇聖斗」名の犯行声明文が挟まれており、その残虐さと特異さからマスコミを通じて全国に報道され、容疑者が14歳とわかり日本中に衝撃を与えた事件でした。

福知山線脱線事故は、2005年4月25日に塚口駅-尼崎駅間で発生した脱線事故で、死者107人、負傷者562人を数える日本において、交通機関の事故としては過去に例がない歴史的な大惨事でした。右カーブ区間を曲がり切れなくなった電車の前5両が脱線し、うち前4両は線路から完全に逸脱して先頭の2両は線路わきの分譲マンションに激突、先頭車両は1階ピロティ部の駐車場へ突入し、2両目はマンション外壁へ横から激突し、さらに脱線逸脱してきた3、4両目と挟まれて圧壊しました。事故の原因は自らのミスにより時刻表時間よりもオーバーした時間を取り戻すために運転士が無謀な速度を出してしまったことによるものとされています。

相模原障害者施設殺傷事件は、2016年7月26日未明、神奈川県相模原市にある県立の知的障害者福祉施設である「津久井やまゆり園」に元私設職員の男が侵入し、所持していた刃物で入所者19人を刺殺し、その他の入所者と職員を合わせた計26人に重軽傷を負わせた大量殺人事件でした。この事件は戦後最悪の大量殺人事件として日本社会に大きな衝撃を与えた事件とされています。

熊本地震は2016年4月14日に熊本県と大分県で相次いで発生した地震で、気象庁震度階級では最も大きい震度7を観測しました。その後4月16日未明にかけて最大震度6強が2回、6弱が3回と立て続けに発生しました。現在の気象庁震度階級が制定されて以来、初めて震度7が2度観測された珍しい地震でした。この一連の地震による死者は267人、負傷者は2,804人、避難者は183,882人にのぼり、被害総額は最大4兆6000億円とされています。熊本城の被害映像が多くの国民に衝撃を与えました。

阪神淡路大震災は1995年1月17日に、兵庫県の淡路島北部沖の明石海峡を震源としたマグニチュード7.3の大災害です。この地震による犠牲者は6,434人に達し、東日本大震災が発生するまでは戦後最大規模の自然災害とされていました。最大深度は神戸市、芦屋市、西宮市、宝塚市などで7を記録、直下型地震であったことと、耐震規制の緩さから多くの建物が倒壊し、死者のほとんどが圧死とされました。そのため、この地震を境に建築基準法が大きく改正され、耐震規制が強化されるきっかけになりました。

日朝首脳会談は、2002年と2004年の2回行われ、結果として日本人拉致被害者の5人が帰国するという奇跡的な出来事でした。2002年の日朝首脳会談は平壌の百花園招待所において当時の日本の内閣総理大臣であった小泉純一郎と北朝鮮の国家元首である国防委員長・金正日により行われ、国交正常化交渉を10月に再開することで合意しました。そして北朝鮮側は自らの指示を否定しながらも拉致を認め、謝罪しました。そして2004年5月22日に平壌の大同江迎賓館で行われた2度目の日朝首脳会談は電撃的に行われ、地村家、蓮池家の家族5人の帰国が実現し、曽我家においては後日第三国にて話し合うことで合意に至りました。

湾岸戦争は1990年8月2日のイラクによるクウェート侵攻をきっかけに、国際連合が多国籍軍（連合軍）の派遣を決定し、1991年1月17日にイラクを空爆して始まった、第二次世界大戦後初の国連軍による戦争でした。国際連合により認可された、34ヵ国の諸国連合からなるアメリカ、イギリスをはじめとする多国籍軍は、バース党政権下のイラクを攻撃し、圧倒的勝利をおさめ、クウェートを解放しました。陸上戦開始から100時間後、多国籍軍は戦闘行動を停止し、停戦を宣言しました。この戦争により100,000人の一般市民が死亡したと推定されています。